とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「ハウス・ジャック・ビルト」(ねたばれ注意)

2019-06-19 23:00:00 | 映画
なかなかに精神的にヘビーな作品だった。
途中で眠気に襲われるはずもなく、終わるとぐったり。

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアー監督の問題作。
殺人鬼の独白の形式をとった作品だが、この作品で監督が伝えたかったメッセージは何だったのだろうか。
殺される側からすると不条理であり、殺人鬼を通して何かしらの現代社会への批判があると考えるべきなのだろう。
狩猟という行為への批判はわかりやすかったし、世間の無関心、強欲、大量殺人への批判もわかりやすかった。

最後に残るのは、「芸術とは何か」という問いである。
監督から突き付けられたメッセージは世界を変えていくのだろうか。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:ハウス・ジャック・ビルト
原題:The House That Jack Built
製作年:2018年
製作国:デンマーク、フランス、ドイツ、スウェーデン
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム
監督:Lars von Trier
主演:Matt Dillon
他出演者:Bruno Ganz、Uma Thurman、Siobhan Fallon、Riley Keough、Jeremy Davies
上映時間:152分