Soho Designer の長いつぶやき

SOHOでのフリーデザイナーとして30年。
地方で超零細企業としての日々のつぶやき。

台所にたつまで…

2008-09-07 20:52:03 | 仕事話_制作
前に玄関にたどりつくまで、という文を書きましたが、似たような内容になります。いつも同じような悩みを繰り返してます。だいぶ慣れましたが。

現在入ってくる仕事はほとんど過去データ(OS9、QXP3.3~4)の流用画像、流用テキストを使ってレイアウトし直す、というモノであります。

これがOS9のままでQXPだったら、流用は流用として使いやすいかもしれない。
それでもOSXでQXP6だったらフォント置換は必要だろうけど。
しかーし、私はOSXでいんどどCS3…。
これがまた、レイアウト以前のただの素材に持って行くまでが大変。

まず、印刷所から過去データをもらい、QXPをインデザインで開く。
だいたいいろいろ読み込まれて開く。(なかには開かないモノもあり。こういう場合はOS9にして文字を取り出して「文字原稿」に自分でする。)
フォントはOTFに置換。文字組みはこの時点でガタガタ。まあ、組み直すから(新レイアウトなんで)いい。

次に読み込んだデータを「プレーン」にする。最初はコレがよくわからなかった&気づくのも遅かった。だいたい「研修」ではこんな事しないし。でも「現場」では結局コレ(流用)が多いと思う。

読み込んだモノの、カラー(スウォッチ)、オブジェクトスタイルや段落スタイル、文字スタイルがどうなってるかまず見る。
カラーは「カラー値を持つ名前」に変更したり、なぜかRGB設定になってるのものをCMYKに。同じ色、似たような色は自分の決めたインデザの方の設定にする。
オブジェクトスタイルはQXPにはない設定だったが、インデザインでは文字だけでなく「形」の設定ができるのである~。
んで、普通のテキストを読み込むと普通のテキストフレームになって読み込まれないから、キモチワルイので「基本テキストフレーム」にする。
文字はスタイルシートが設定してあれば、その設定を自分の決めたインデザの段落スタイルに振り替え。こうすれば、たとえば、タイトル、リード、本文、キャプと設定してあったモノが一発で変換し、そのまま使える。
しかし人の作ったデータは謎が多い。そしてこのQXPのスタイルシートを使用していない人が多いのもビックリ。設定しておくと楽なのに。
今回していなかったのでまたいちいちクリックして(これは本文、これはキャプ、とか)いく。

とにかく、いろいろチェックして「画像」「テキスト」などの素材を置くだけで一苦労。「調理」=レイアウトはそれからなんですよ…。
新しい素材(テキスト)で調理(レイアウト)させてくれればここまでの苦労と時間はかかりません。
…仕方ないのだけどね。もちろんぐたぐた言ってないでやっております~。

皆様の前にお料理(デザインされた誌面)が出されるまでの隠れた苦労のお話でした…。
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