かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 249(中国)

2019-06-09 20:19:51 | 短歌の鑑賞
 馬場あき子の旅の歌33(2010年11月実施)
  【砂の大地】『飛天の道』(2000年刊)192頁~
   参加者: N・I、Y・I、佐々木実之、T・S、曽我亮子、藤本満須子、渡部慧子、鹿取未放
   レポーター: 藤本満須子 司会とまとめ:鹿取 未放

          
249 羊飼ふものを夫としパオに住むカザフの女の菊の紋章

      (レポート)
 羊の放牧を生業として暮らしているカザフの生活。「菊の紋章」はどう解釈したらよいか、パオの中にはたくさんの絨毯が敷かれ、昼夜の寒暖の差を調節している。その絨毯や刺繍を想像するに、女達は菊の紋章を刺繍している作業が目に入ったのだろうか。または女達の衣服に菊が刺繍されているのが見えたのだろうか。(藤本)


     (当日意見)
★「菊の紋章」を素直に読んだら、女の衣装に刺繍か織りの菊の紋章があったということではない
 か。異郷に行ったらカザフの女が日本人に親しい菊の模様の服を着ていた、という感動ではない
 か。(実之)

コメント
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