Mr.Dashのぶろぐ館

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2020年10月24日(土) [丹生・帝釈山系]鉱山跡から好展望の帝釈山へ!

2020年10月26日 | 山登りの記録

■メイン写真
山行の途中で偶然見つけた、絶滅危惧種にも指定されているイワレンゲ


■今回のコース
丹生神社前バス停→千年家分岐→丹生山分岐→鉱山跡(梵天滝)→北縦走コース分岐→
帝釈山→コモの辻→丹生山(丹生神社)→(義経道)→衝原バス停


六甲山系の北西、行政区分では神戸市北区に、標高500m級の山塊がある。
丹生・帝釈山系とも呼ばれるこのエリアの主峰・帝釈山と、かつて山城があった
丹生山を歩いてきた。序盤に鉱山跡がある、興味をそそられるルートを選んだ。



丹生神社前の鳥居がスタート地点。好天に恵まれた。



志染川を渡って100mほど進み、左の山道に入る。
丹生山頂にはかつて明要寺という寺があり、この参道であったことを示す丁石が立つ。



丹生山への分岐を右へ。以前にはなかったと記憶する、「鉱山跡」への道標があり、
迷わずにすむ。幅広の廃林道を行く。



林道が尽き、沢を渡渉する。ほどなく、鉱石の残滓が堆積したと思われる斜面が
行く手をさえぎる。



ガレガレの斜面をトラバースすると、長谷鉱山跡に到着する。
昭和35年に閉山された銅山だ。坑道は網でふさがれ、中に入ることはできないが、
覗いた限りでは、中には泥水が溜まっていた。
この日はこの坑道しか立ち寄らなかったが、実は周辺にはさらに複数の穴があることを
私自身、確認している。登山道を外れると危険だ。



鉱山跡の背後には4段30mほどの梵天滝(チョンチョン滝)が流れ落ちている。



先ほどのガレ場へと戻り、最初の枝谷(水は涸れている)の踏み跡に入る。
ここから帝釈山への稜線をめざすのだが、この日一番の急坂となる。



季節がら、キノコを見つけたりしながら急登をこなし、北縦走コースと呼ばれる尾根に
登りつく。



尾根を西へたどって、帝釈山のピークに至る。
三角点と、小さい祠がある。祠の周囲は、まるで禁足地のように低い石段で丸く
囲まれている。



山頂からは南側の展望が広がる。この日、ここまで展望には恵まれなかったので、
この景色を見た開放感は格別だ。



よく見ると、明石海峡大橋と淡路島が見える。
景色とぽかぽか日差しを楽しみながらランチタイムとした。


尾根をさらに西へ、西へとたどり、丹生山へ。



丹生神社の鳥居の先に立派な枝ぶりのカエデがあった。綺麗。



山頂に鎮座する丹生神社。
かつては明要寺で、御多分に漏れず、明治の廃仏毀釈で神社化した。



わずかに眺めが得られる先は、摩耶山。この右に菊水山も見えた。



神社の南側の平坦地には、城跡を示す石碑がある。
秀吉軍がこの戦で、僧侶、稚児から女子に至るまで皆殺ししたと伝わる。
大勢の稚児たちは、丹生・帝釈山塊の東の山に葬られた。
これが現在の「稚児ヶ墓山」だという。
さらに東にある花折山は、この墓にお供えする花を折り採った山だという。



歴代僧侶の墓(卵塔)の入口にたたずむ石仏。
この先で、表参道コースと、義経道コースに分かれる。
今回は義経道で下山する。源義経が、名草山の戦いに勝って、鵯越に向かう
途中に通った道だという。歴史のエピソードに富んだ山だ。



衝原サイクリングセンターに到着。どうも現在は自転車のレンタルはしていない模様だが、
事務所には人がいた。
衝原バス停の裏手にある歴史的古民家「箱木千年家」は、コロナ対策のため閉鎖中。
バス停のベンチには物騒にも「セアカゴケグモに注意」の張り紙。
思わずじっくり見て回ったが毒グモの姿はなかった。

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