ついにこの時期が来た。NBAファイナル。今年のカードはロサンジェルス・レイカーズ対ボストン・セルティックス。そう、往年の名カードだ。80年代はレイカーズのマジック・ジョンソン、セルティックスのラリー・バードというNBAを代表する選手を擁した両チームがNBAファイナルで凌ぎを削った。そして今年、またもや迎えたこの対決。どんなドラマが待っているのだろうか。
今年のレイカーズにはMVPがいる。その名はコービー・ブライアント。2000年から三連覇を成し遂げたときのメンバーである。ただその時はシャックがいたことで、マークは分散されていた。ただもうシャックがいない。しかし、今年のコービーはそんな密着マークをも乗り切って、MVPを獲得した。カンファレンス・ファイナルではディフェンスの名手であるブルース・ボーウェンを相手にしなかった。今のコービーはそう簡単には止まらない。そして2000年からの三連覇の時に名を連ねていたメンバーがもう一人いる。それがフィッシャー。この経験豊富なポイントガードは何度も試合終盤に大事なスリーポイントを決めてきた。このファイナルでも最終盤のシュートがコービーでなく、フィッシャーに任されたとしてもなんだ不思議はない。
そして現在のレイカーズの快進撃はパウ・ガソルを抜きには語れない。シーズン半ばにグリズリーズから獲得。インサイドの核となっている。このガソルが加入してからコービーへのダブルチームは減り、チームに安定感が出た。そしてコービー、ガソルとともにトライアングル・オフェンスを形成するのがラマー・オドム。得点もできるし、リバウンドも出来る。そしてボールを運ぶことも出来る。要するに何でも出来るのがこの選手の特徴だ。ただ安定感に欠けるのが泣き所。このオドムの活躍が鍵を握ることになるかもしれない。
この4人とスリーポインターのラドマノビッチがスターティングとなることが予想されるが、レイカーズの強さはスターティングだけではない。ベンチからのメンバーも強力だ。ファーマー、ブヤチッチ、トゥリアフ、そしてウォルトン。この4人がスターティングとともに主力である。4人とも若いが実力はある。フィッシャーとまた違ったゲームメークが出来るファーマー、シュート力に定評があるブヤチッチ、強力なリバウンダーであると共にムードメーカーであるトゥリアフ、そしてポストプレーもスリーポイントも出来るウォルトン。ファイナルもおそらくこの9人で戦うことになるだろう。
セルティックスは今年急激に躍進した。その躍進の原動力はビッグ3である。生え抜きのポール・ピアス、今年獲得したケビン・ガーネットとレイ・アレン。ピアスはシューターではあるが、切り込むこともできるし、必要とあらばポストプレーもする。チームのために何でもする、まさしく大黒柱だ。ケビン・ガーネットはMVPも獲得したことがある実力派。セルティックスに移籍したと同時にセルティックスのインサイドの柱となった。平均得点は減ったものの、シュート成功率は高く、大事な場面では自然とガーネットにボールが回ってくる。そんな存在がガーネットだ。そしてレイ・アレン。生粋のシューターだ。シューターは基本的に波があるが、アレンはその波が小さい。それでいて決まりだすと止まらなくなる。スリーポイントも高確率で決めるため、シュートを安心して見ていることができる。このピアス、ガーネット、アレンの3人こそがチームの中心だった。
その3人とともにスターティングとして試合に出ていたのがロンドとパーキンズ。シーズン開幕当初は心配されていた若手二人だったが、シーズンを通して大きく成長した。ゲームを作るだけでなく、得点も取れるようになったロンドと、リバウンドで活躍できるようになったパーキンズ。この二人がビッグ3を支えていることもセルティックスの大きな強みだった。
セルティックスのベンチから出てくるのは主に経験豊富なベテラン。レイカーズとは好対照だ。キャセール、P・J・ブラウン、そしてポージー。それぞれ経験豊富なメンバー。味のあるゲームメークをするキャセール、リバウンドやポストプレーに活躍するP・J・ブラウン、そして強力なディフェンスとスリーポイントが持ち味のポージー。
ちなみにこれを書いている時点ですでにファイナル第一戦は終わっている。第一戦はセルティックスのホームで、セルティックスが10点差をつけて先勝した。この試合セルティックスの勝因となったのは、コービーに対してのディフェンスとベンチの活躍。ここまで30点以上を軽くとってきたコービーを24点に抑えた。コービーのマークに付いていたのはアレンとポージー。二人とも粘り強くマークに付き、フリーのショットはほとんど無かった。更にこの二人を抜いても、他のセルティックスのメンバーが中に収縮している為、コービーに切り込んでいくスペースを与えなかった。更にキャセール、P・J・ブラウンの活躍も大きかった。キャセールはレイカーズに流れがいきそうな場面で出場し、そのたびに流れをセルティックスに持ってきた。そしてP・J・ブラウンはパーキンズの怪我したあと、見事にその穴を埋めた。
では今後何が鍵となってくるのか。両チームともホームで強さを発揮するため、今後相手のホームで勝つことができるか、そこに尽きるだろう。そしてそこで大切なってくるのは何か。レイカーズのインサイドの中心はガソル、アウトサイドの中心は言わずもがなのコービー。セルティックスの場合はインサイドがガーネット、アウトサイドがピアスである。そしてその二人に次ぐ存在がレイカーズではオドム、セルティックスではアレンということになる。この二人が鍵になってくるのではないか、と個人的に思う。インサイドの中心とアウトサイドの中心はある程度計算できるが、三人目のプレーヤーはそれほど安定感がない。この三人目こそが勝敗の鍵を握るのではないか。実際第一戦ではレイカーズのオドムがファールトラブルに悩み、得点がいま一つ伸びなかったのに対し、アレンはピアスが怪我の治療のため試合を離れた時に、得点を重ね、勝ちに繋げた。やはり三人目が鍵になっている。
今後の試合でも三人目の存在から目を離す事が出来ない。
今年のレイカーズにはMVPがいる。その名はコービー・ブライアント。2000年から三連覇を成し遂げたときのメンバーである。ただその時はシャックがいたことで、マークは分散されていた。ただもうシャックがいない。しかし、今年のコービーはそんな密着マークをも乗り切って、MVPを獲得した。カンファレンス・ファイナルではディフェンスの名手であるブルース・ボーウェンを相手にしなかった。今のコービーはそう簡単には止まらない。そして2000年からの三連覇の時に名を連ねていたメンバーがもう一人いる。それがフィッシャー。この経験豊富なポイントガードは何度も試合終盤に大事なスリーポイントを決めてきた。このファイナルでも最終盤のシュートがコービーでなく、フィッシャーに任されたとしてもなんだ不思議はない。
そして現在のレイカーズの快進撃はパウ・ガソルを抜きには語れない。シーズン半ばにグリズリーズから獲得。インサイドの核となっている。このガソルが加入してからコービーへのダブルチームは減り、チームに安定感が出た。そしてコービー、ガソルとともにトライアングル・オフェンスを形成するのがラマー・オドム。得点もできるし、リバウンドも出来る。そしてボールを運ぶことも出来る。要するに何でも出来るのがこの選手の特徴だ。ただ安定感に欠けるのが泣き所。このオドムの活躍が鍵を握ることになるかもしれない。
この4人とスリーポインターのラドマノビッチがスターティングとなることが予想されるが、レイカーズの強さはスターティングだけではない。ベンチからのメンバーも強力だ。ファーマー、ブヤチッチ、トゥリアフ、そしてウォルトン。この4人がスターティングとともに主力である。4人とも若いが実力はある。フィッシャーとまた違ったゲームメークが出来るファーマー、シュート力に定評があるブヤチッチ、強力なリバウンダーであると共にムードメーカーであるトゥリアフ、そしてポストプレーもスリーポイントも出来るウォルトン。ファイナルもおそらくこの9人で戦うことになるだろう。
セルティックスは今年急激に躍進した。その躍進の原動力はビッグ3である。生え抜きのポール・ピアス、今年獲得したケビン・ガーネットとレイ・アレン。ピアスはシューターではあるが、切り込むこともできるし、必要とあらばポストプレーもする。チームのために何でもする、まさしく大黒柱だ。ケビン・ガーネットはMVPも獲得したことがある実力派。セルティックスに移籍したと同時にセルティックスのインサイドの柱となった。平均得点は減ったものの、シュート成功率は高く、大事な場面では自然とガーネットにボールが回ってくる。そんな存在がガーネットだ。そしてレイ・アレン。生粋のシューターだ。シューターは基本的に波があるが、アレンはその波が小さい。それでいて決まりだすと止まらなくなる。スリーポイントも高確率で決めるため、シュートを安心して見ていることができる。このピアス、ガーネット、アレンの3人こそがチームの中心だった。
その3人とともにスターティングとして試合に出ていたのがロンドとパーキンズ。シーズン開幕当初は心配されていた若手二人だったが、シーズンを通して大きく成長した。ゲームを作るだけでなく、得点も取れるようになったロンドと、リバウンドで活躍できるようになったパーキンズ。この二人がビッグ3を支えていることもセルティックスの大きな強みだった。
セルティックスのベンチから出てくるのは主に経験豊富なベテラン。レイカーズとは好対照だ。キャセール、P・J・ブラウン、そしてポージー。それぞれ経験豊富なメンバー。味のあるゲームメークをするキャセール、リバウンドやポストプレーに活躍するP・J・ブラウン、そして強力なディフェンスとスリーポイントが持ち味のポージー。
ちなみにこれを書いている時点ですでにファイナル第一戦は終わっている。第一戦はセルティックスのホームで、セルティックスが10点差をつけて先勝した。この試合セルティックスの勝因となったのは、コービーに対してのディフェンスとベンチの活躍。ここまで30点以上を軽くとってきたコービーを24点に抑えた。コービーのマークに付いていたのはアレンとポージー。二人とも粘り強くマークに付き、フリーのショットはほとんど無かった。更にこの二人を抜いても、他のセルティックスのメンバーが中に収縮している為、コービーに切り込んでいくスペースを与えなかった。更にキャセール、P・J・ブラウンの活躍も大きかった。キャセールはレイカーズに流れがいきそうな場面で出場し、そのたびに流れをセルティックスに持ってきた。そしてP・J・ブラウンはパーキンズの怪我したあと、見事にその穴を埋めた。
では今後何が鍵となってくるのか。両チームともホームで強さを発揮するため、今後相手のホームで勝つことができるか、そこに尽きるだろう。そしてそこで大切なってくるのは何か。レイカーズのインサイドの中心はガソル、アウトサイドの中心は言わずもがなのコービー。セルティックスの場合はインサイドがガーネット、アウトサイドがピアスである。そしてその二人に次ぐ存在がレイカーズではオドム、セルティックスではアレンということになる。この二人が鍵になってくるのではないか、と個人的に思う。インサイドの中心とアウトサイドの中心はある程度計算できるが、三人目のプレーヤーはそれほど安定感がない。この三人目こそが勝敗の鍵を握るのではないか。実際第一戦ではレイカーズのオドムがファールトラブルに悩み、得点がいま一つ伸びなかったのに対し、アレンはピアスが怪我の治療のため試合を離れた時に、得点を重ね、勝ちに繋げた。やはり三人目が鍵になっている。
今後の試合でも三人目の存在から目を離す事が出来ない。