来年スイスとオーストリアにて共催される欧州選手権2008。その出場権をかけて戦う予選が佳境にさしかかった。既にドイツはEURO出場を決め、残りは13枠。ちなみに今回の予選は7組に分かれ、それぞれ1位と2位が出場権を手にするという形になっている。それぞれの組を今後どうなるか占ってみたい。
まずはグループA。1位通過の最有力候補はポルトガルだったが、現在グループ2位。そのポルトガルの上に立つのがポーランド。現在勝ち点24でポルトガルに4差をつけて首位に立っている。そして3位はフィンランド。勝ち点ではポルトガルと並んでいる。しかし試合数ではポルトガルが1試合少ないため、実質ポルトガルとフィンランドの間には勝ち点3の差があると考えた方が良いだろう。そしてそのフィンランドの下、勝ち点17のセルビアまで可能性はあるだろうか。セルビアも1試合消化試合が少ないため、勝ち点を上積みする可能性はある。問題は今後、どのチームとの対戦が残っているか。ポーランドは残りベルギーとセルビア。ポルトガルはカザフスタン、アルメニア、フィンランド。セルビアはカザフスタン、アゼバイジャン、ポーランド。ただやはりこのグループではポルトガルの実力が頭一つ抜けていることは間違いない。クリスティアーノ・ロナウド、デコ、マニシェ、カルバーリョ、ナニとタレントが揃っている。最終戦の前までの勝ち点の推移を考えてみよう。まずポルトガルが格下のカザフスタン、アルメニアに連勝して勝ち点26。フィンランドもアゼルバイジャンに勝利して勝ち点23。セルビアはアゼルバイジャンとカザフスタンに連勝して勝ち点23。そしてポーランドはこのホームでのベルギー戦で勝利すると勝ち点27で出場権獲得。ただここで引き分けると勝ち点25で最後までもつれることになる。ポルトガルもこの段階で出場権獲得が決まってなかったら、最終戦のホームでのフィンランド戦もフルメンバーで戦うことになる。そうなると、ポルトガルが勝利し、勝ち点29、フィンランドが勝ち点23となるだろう。そしてセルビア対ポーランド戦を制したほうが出場権を獲得することになる。ホームのセルビアが優位な気もするが、ポーランドは引き分けでよい。優位なのはポーランドだろう。しかもポーランドは前節で勝利していれば、出場権を獲得することが出来る。やはりポーランドが優位だ。おそらくグループAを勝ち抜くのはポルトガルとポーランドだろう。セルビアは20%ぐらいの奇跡にかけるしかない。
グループBは元々2強と思われていたが、そこにスコットランドが割り込んで三つ巴の様相を呈している。消化試合数も同じで現在首位に立つのは勝ち点24のスコットランド。そして勝ち点1差で二位イタリア、そして更に勝ち点1差で三位フランス。残り試合は二試合ずつ。そのカードを見てみると、スコットランドはグルジアとイタリア。イタリアはスコットランドとフェロー諸島。フランスはリトアニアとウクライナ。フランスは唯一直接対決が残っていないが、リトアニアとウクライナは侮れない。そして何より問題はスコットランド対イタリアの直接対決。この試合を制したほうが出場権を獲得するだろう。戦力的に優位に立つのはイタリアなのは間違いない。しかしスコットランドは引き分けでもよく、しかもホーム。優位な要素はたくさんある。それでもやはりイタリアが勝つ気がするのは自分だけだろうか。こんな瀬戸際に強いのがイタリアであり、フランスなのだ。ただ今のイタリアとフランスにそんな力はあるだろうか。フランスもイタリアも今や絶対的な強さは無い。最終的な結論としては3チームとも1勝1分けで乗り切り、全チームが勝ち点4を上積みし、順位はこのまま。スコットランドとイタリアが出場権獲得。フランスは表舞台に立つことは出来ないのではないだろうか。
グループCも三つ巴となっている。現在トップに立つのは勝ち点22のギリシャ。そして二位に勝ち点18のトルコ。三位は勝ち点17のノルウェー。勝ち点4差離れたギリシャの優位は変わらないが、二位は激しい争いとなりそうだ。ここも残り試合の対戦相手を見ながら考えてみよう。まずギリシャの相手はトルコ、マルタ、ハンガリー。トルコの相手はギリシャ、ノルウェー、ボスニア・ヘルツェゴビナ。ノルウェーの相手はボスニア・ヘルツェゴビナ、トルコ、マルタとなっている。この対戦相手を見ても優位なのはギリシャ。トルコに負けても、残りの二戦を連勝すれば出場権は獲得できる。トルコは直接対決を二試合も残し、ボスニア・ヘルツェゴビナも現在4位。強敵だ。しかしノルウェーも厳しい。次節のボスニア・ヘルツェゴビナは向こうもこの試合に勝てば可能性が残るだけに激しい試合となるだろう。しかも相手のホーム。厳しい試合になりそうだ。そしてトルコとの直接対決。マルタ相手には勝ち点3が計算できるだろうが、その前の2試合が鍵となる。高い確率でギリシャは出場権を得るだろう。トルコは1勝1敗1分けで勝ち点4を上積みし、勝ち点22となるのではないだろうか。ノルウェーは2勝1敗で勝ち点6を上積みし、勝ち点23。最終的にはギリシャとノルウェーが出場権を手にし、トルコはあと一歩のところで逃してしまうのではないだろうか。
グループDは既にドイツが出場権を得て、二位も薄っすらと見えてきた感がある。現在二位は勝ち点20のチェコ。そして三位は勝ち点15のアイルランドだが、消化試合数もチェコのほうが一試合少ない。チェコは残り試合、ドイツ、スロバキア、キプロス。アイルランドはキプロスとウェールズ。つまりチェコはあと3試合で勝ち点2以上をあげれば、出場権を手にする。そしてその可能性は限りなく高い。このグループは元々の予想通り、ドイツとチェコが出場権を獲得することになりそうだ。
グループEはクロアチアが快進撃を見せている。現在8勝2分けの勝ち点26で首位。次節のマケドニア戦で出場権を得る可能性が高い。問題は2位争い。現在二位は勝ち点23のイングランド。そして三位が勝ち点18のロシア。ただロシアの方が残り試合が一試合多く、まだまだ可能性が残されている。残り試合の対戦相手はイングランドがロシアとクロアチア、ロシアがイングランド、イスラエル、アンドラとなっている。問題は次節の直接対決。ロシアのホームである。イングランドとしてはここを引き分けとして、何とか勝ち点差をキープしたい。そして最終節で既に出場権を得ているであろうクロアチアを相手に出場権を獲得したいところ。間違いなく優位なのはイングランドだが、最後の二節の相手が一位と三位であることを考えると、まだまだ分からない。ただ今のイングランドにはルーニーやジェラードなど独力で試合を引っ繰り返せる選手がいる。最後はクロアチアとイングランドが微笑むことになるだろう。
グループFは上位2チームが飛び出している。スウェーデンとスペインである。勝ち点差を考えるとまだ下位のチームにも可能性は残っているが、二強がまだホームで二試合を残しているため、この2チームに追いつくのは厳しい。あっさりとスウェーデンとスペインがEURO2008への出場権を得るだろう。
そして最後にグループG。三強の争いとなっている。三強を形成しているのはルーマニア、オランダ、ブルガリア。現在首位に立つのは勝ち点23のルーマニア。そして二位に勝ち点20のオランダで、三位が勝ち点18のブルガリア。残り三節の対戦相手を見てみると、ルーマニアはルクセンブルグ、ブルガリア、アルバニア。オランダはスロベニア、ルクセンブルグ、ベラルーシ。そしてブルガリアがアルバニア、ルーマニア、スロベニア。優位なのはオランダ。最初の二節をホームで戦い、最後のベラルーシ戦も勝ち点3を得ることだろう。最終的には勝ち点29となりそうだ。そしてルーマニアもブルガリアとの直接対決に負けても、残りのルクセンブルグとアルバニアに勝てば出場権を得ることが出来る。ブルガリアは厳しいだろう。オランダとルーマニアが勝ち抜けるだろう。
最終的にまとめるとEURO2008出場チームは、オーストリア、スイス、ポーランド、ポルトガル、スコットランド、イタリア、ギリシャ、ノルウェー、ドイツ、チェコ、クロアチア、イングランド、スウェーデン、スペイン、オランダ、ルーマニア。
注目すべきはグループBである。本当にフランスは予選で姿を消してしまうのか。スコットランドは二強を相手に出場権を得ることが出来るのか。まだまだ目が離せない。
まずはグループA。1位通過の最有力候補はポルトガルだったが、現在グループ2位。そのポルトガルの上に立つのがポーランド。現在勝ち点24でポルトガルに4差をつけて首位に立っている。そして3位はフィンランド。勝ち点ではポルトガルと並んでいる。しかし試合数ではポルトガルが1試合少ないため、実質ポルトガルとフィンランドの間には勝ち点3の差があると考えた方が良いだろう。そしてそのフィンランドの下、勝ち点17のセルビアまで可能性はあるだろうか。セルビアも1試合消化試合が少ないため、勝ち点を上積みする可能性はある。問題は今後、どのチームとの対戦が残っているか。ポーランドは残りベルギーとセルビア。ポルトガルはカザフスタン、アルメニア、フィンランド。セルビアはカザフスタン、アゼバイジャン、ポーランド。ただやはりこのグループではポルトガルの実力が頭一つ抜けていることは間違いない。クリスティアーノ・ロナウド、デコ、マニシェ、カルバーリョ、ナニとタレントが揃っている。最終戦の前までの勝ち点の推移を考えてみよう。まずポルトガルが格下のカザフスタン、アルメニアに連勝して勝ち点26。フィンランドもアゼルバイジャンに勝利して勝ち点23。セルビアはアゼルバイジャンとカザフスタンに連勝して勝ち点23。そしてポーランドはこのホームでのベルギー戦で勝利すると勝ち点27で出場権獲得。ただここで引き分けると勝ち点25で最後までもつれることになる。ポルトガルもこの段階で出場権獲得が決まってなかったら、最終戦のホームでのフィンランド戦もフルメンバーで戦うことになる。そうなると、ポルトガルが勝利し、勝ち点29、フィンランドが勝ち点23となるだろう。そしてセルビア対ポーランド戦を制したほうが出場権を獲得することになる。ホームのセルビアが優位な気もするが、ポーランドは引き分けでよい。優位なのはポーランドだろう。しかもポーランドは前節で勝利していれば、出場権を獲得することが出来る。やはりポーランドが優位だ。おそらくグループAを勝ち抜くのはポルトガルとポーランドだろう。セルビアは20%ぐらいの奇跡にかけるしかない。
グループBは元々2強と思われていたが、そこにスコットランドが割り込んで三つ巴の様相を呈している。消化試合数も同じで現在首位に立つのは勝ち点24のスコットランド。そして勝ち点1差で二位イタリア、そして更に勝ち点1差で三位フランス。残り試合は二試合ずつ。そのカードを見てみると、スコットランドはグルジアとイタリア。イタリアはスコットランドとフェロー諸島。フランスはリトアニアとウクライナ。フランスは唯一直接対決が残っていないが、リトアニアとウクライナは侮れない。そして何より問題はスコットランド対イタリアの直接対決。この試合を制したほうが出場権を獲得するだろう。戦力的に優位に立つのはイタリアなのは間違いない。しかしスコットランドは引き分けでもよく、しかもホーム。優位な要素はたくさんある。それでもやはりイタリアが勝つ気がするのは自分だけだろうか。こんな瀬戸際に強いのがイタリアであり、フランスなのだ。ただ今のイタリアとフランスにそんな力はあるだろうか。フランスもイタリアも今や絶対的な強さは無い。最終的な結論としては3チームとも1勝1分けで乗り切り、全チームが勝ち点4を上積みし、順位はこのまま。スコットランドとイタリアが出場権獲得。フランスは表舞台に立つことは出来ないのではないだろうか。
グループCも三つ巴となっている。現在トップに立つのは勝ち点22のギリシャ。そして二位に勝ち点18のトルコ。三位は勝ち点17のノルウェー。勝ち点4差離れたギリシャの優位は変わらないが、二位は激しい争いとなりそうだ。ここも残り試合の対戦相手を見ながら考えてみよう。まずギリシャの相手はトルコ、マルタ、ハンガリー。トルコの相手はギリシャ、ノルウェー、ボスニア・ヘルツェゴビナ。ノルウェーの相手はボスニア・ヘルツェゴビナ、トルコ、マルタとなっている。この対戦相手を見ても優位なのはギリシャ。トルコに負けても、残りの二戦を連勝すれば出場権は獲得できる。トルコは直接対決を二試合も残し、ボスニア・ヘルツェゴビナも現在4位。強敵だ。しかしノルウェーも厳しい。次節のボスニア・ヘルツェゴビナは向こうもこの試合に勝てば可能性が残るだけに激しい試合となるだろう。しかも相手のホーム。厳しい試合になりそうだ。そしてトルコとの直接対決。マルタ相手には勝ち点3が計算できるだろうが、その前の2試合が鍵となる。高い確率でギリシャは出場権を得るだろう。トルコは1勝1敗1分けで勝ち点4を上積みし、勝ち点22となるのではないだろうか。ノルウェーは2勝1敗で勝ち点6を上積みし、勝ち点23。最終的にはギリシャとノルウェーが出場権を手にし、トルコはあと一歩のところで逃してしまうのではないだろうか。
グループDは既にドイツが出場権を得て、二位も薄っすらと見えてきた感がある。現在二位は勝ち点20のチェコ。そして三位は勝ち点15のアイルランドだが、消化試合数もチェコのほうが一試合少ない。チェコは残り試合、ドイツ、スロバキア、キプロス。アイルランドはキプロスとウェールズ。つまりチェコはあと3試合で勝ち点2以上をあげれば、出場権を手にする。そしてその可能性は限りなく高い。このグループは元々の予想通り、ドイツとチェコが出場権を獲得することになりそうだ。
グループEはクロアチアが快進撃を見せている。現在8勝2分けの勝ち点26で首位。次節のマケドニア戦で出場権を得る可能性が高い。問題は2位争い。現在二位は勝ち点23のイングランド。そして三位が勝ち点18のロシア。ただロシアの方が残り試合が一試合多く、まだまだ可能性が残されている。残り試合の対戦相手はイングランドがロシアとクロアチア、ロシアがイングランド、イスラエル、アンドラとなっている。問題は次節の直接対決。ロシアのホームである。イングランドとしてはここを引き分けとして、何とか勝ち点差をキープしたい。そして最終節で既に出場権を得ているであろうクロアチアを相手に出場権を獲得したいところ。間違いなく優位なのはイングランドだが、最後の二節の相手が一位と三位であることを考えると、まだまだ分からない。ただ今のイングランドにはルーニーやジェラードなど独力で試合を引っ繰り返せる選手がいる。最後はクロアチアとイングランドが微笑むことになるだろう。
グループFは上位2チームが飛び出している。スウェーデンとスペインである。勝ち点差を考えるとまだ下位のチームにも可能性は残っているが、二強がまだホームで二試合を残しているため、この2チームに追いつくのは厳しい。あっさりとスウェーデンとスペインがEURO2008への出場権を得るだろう。
そして最後にグループG。三強の争いとなっている。三強を形成しているのはルーマニア、オランダ、ブルガリア。現在首位に立つのは勝ち点23のルーマニア。そして二位に勝ち点20のオランダで、三位が勝ち点18のブルガリア。残り三節の対戦相手を見てみると、ルーマニアはルクセンブルグ、ブルガリア、アルバニア。オランダはスロベニア、ルクセンブルグ、ベラルーシ。そしてブルガリアがアルバニア、ルーマニア、スロベニア。優位なのはオランダ。最初の二節をホームで戦い、最後のベラルーシ戦も勝ち点3を得ることだろう。最終的には勝ち点29となりそうだ。そしてルーマニアもブルガリアとの直接対決に負けても、残りのルクセンブルグとアルバニアに勝てば出場権を得ることが出来る。ブルガリアは厳しいだろう。オランダとルーマニアが勝ち抜けるだろう。
最終的にまとめるとEURO2008出場チームは、オーストリア、スイス、ポーランド、ポルトガル、スコットランド、イタリア、ギリシャ、ノルウェー、ドイツ、チェコ、クロアチア、イングランド、スウェーデン、スペイン、オランダ、ルーマニア。
注目すべきはグループBである。本当にフランスは予選で姿を消してしまうのか。スコットランドは二強を相手に出場権を得ることが出来るのか。まだまだ目が離せない。