ダプール・バリ 神々の島の台所

インドネシア・バリ島から愛をこめて。

あの「バリ島物語」がコミック化!

2015-09-22 01:46:37 | バリの芸能・アート
時は1930年代。
オーストリア出身のヴィッキイ・バウムという女流作家がバリ島のヴァルター・シュピースのもとに滞在し、
「A Tale From Bali」という小説を書き上げました。
その作品は1937年にロンドンで刊行されて以来、古典的名作として世界中で翻訳されて
多くの人々に読まれてきました。
日本では金窪 勝郎氏が翻訳し、「バリ島物語」という邦題で筑摩書房より昭和17年に出版されましたが
1997年の発行を最後に現在では絶版になっているようです。



内容はフィクション仕立てですが、1900年初頭のバドゥン王国を背景に、踊り手や高僧、村人たちの様子が生き生きと描かれ
対オランダ戦争とププタン(有名な集団自決)で締めくくられる物語です。

この名作を原作として、なんと日本で漫画化が決定しました。
描くのは「さそうあきら氏」。
「神童」「トトの世界」「マエストロ」などで有名な漫画家さんです。
少し前にバリ島に取材でおみえになっていて、影武者でこのお話を伺いました。
連載は11月ごろ、と仰っていたと思います。

みなさん、いっしょに応援しましょう!

(映画化されないかな〜、ワクワク♡)

芸能情報〜9月29日!

2015-09-21 01:31:01 | バリの芸能・アート
先日、Semara Ratih の団長でもある有名な踊り手・アノムさんが影武者におみえになって
特別公演の情報をいただきました。
アノムさんが「多くの人に知らせてほしい」と仰ったので、みなさんどうぞよろしくお願いします。
________________________________

Seniman Tua feat. Gamelan Semara Ratih

Tuesday, 29th September 2015

Start : 19:30

At: Universitas Hindu Indonesia Denpasar( UNHI )
 Jl. Sanga Langit , Tembau , Penatih, Denpasar, Bali
Tel:(0361) 464700

Ticket: Free

Performer:
A.A. Anom
A.A. Bagus (Peliatan)
I Made Jimat (Batuan)  
I Wayan Dibiya (Singapadu)
I Wayan Kumpul (Pinda):kendang
e.t.c

Contact: 081 2380 7227
E-mail: info@semararatih.org
________________________________

「Seniman Tua (セニマン・トゥア)」とは、アーティストのマエストロを指す言葉です。
今回、アノム氏を始めとする上記のような踊り手やガムラン奏者を迎え
セマラ・ラティーとコラボレーションすることになりました。
錚々たる巨匠のお名前が連なっていますねえ。
こんな機会はなかなかありません。しかも入場無料です。皆さんぜひご鑑賞ください。
ちなみにこの日は、スマラ・ラティーのウブドの定期公演はお休みになるそうです。
来週、ウブドでスマラ・ラティーの公演「Spirit Of Bali」を観る予定の方はご注意下さい。



バリは今日もいいお天気でした。

お久しぶりです

2015-09-20 00:37:11 | ダプール・バリ料理教室
この一週間、魚市場への仕入れに始まって、なんと四日間お料理教室が続き
ようやく今日、ブログのアップができます。(今日のブログは一週間分のレポートなので長いですよ〜)
今までは無理して深夜に書いていた時もありましたが
さすがに夜は最低限のメールチェックだけにして、体調を崩さないように気をつけました。
私のお料理教室は、ただお料理を伝授するだけではないのです。
ご参加のみなさんが楽しんで下さることを、まず第一に考えているんですよ。
そのためには私も元気いっぱいでなくては。

・・・ということで、まず先週の金曜日。
この日のご参加はお一人。「2名分のお代金をお支払いするので開催して下さい」というご希望にお応えして
マンツーマンの教室になりました。
これからアジアン料理のお店を始めたい、という福岡在住のKさん。
これまでインドやネパールのお料理も学んでいらっしゃって、スパイスについてもよくご存知でした。
メニューのリクエストは「ナシ・チャンプールによくあるおかず」ということで
初回の基本コースを少しアレンジして、ウラッブ、小エビのかき揚げなども作りました。



とても熱心に受講して下さったKさん、どうもありがとうございました。
お店の開店、ご成功をバリから祈っています!

そして14日の月曜日には、翌日の魚スープと魚サテの食材を仕入れに魚市場へ。



ずっと前にお料理教室にご参加いただいたことがあるリピーターさん、Mさんご夫妻を誘って行きました。
「丸福ちゃんがウチのニャンコにそっくりなので実物を見たい!」というMさんなのでした。



ちなみに、丸福ちゃんの本名は「メンメン」ちゃんということが判明しました。(お店のおばさんに聞いたの)
バリではネコのことを「メーン」と言うので、日本語に置き換えたら「ニャンニャンちゃん」て感じですかね。
この日はアジもピカピカでたくさん買ったのですが、なんと「アサリ」を発見!!!!!!
こんなにきれいだったんです!ちゃんと生きてたし。



「泥臭いんじゃないかな〜?」と疑いながら買って、お店で酒蒸しとお味噌汁を作ってみたら・・・



もう、もう、新鮮でプリプリで美味しくて美味しくて、そのままニュークニンの村の中を駆け足で一周してしまいそうなほど、
大コーフンでした!!(ほとんど自分と常連さんだけで消費してしまいました。もっとたくさん買っとけばよかった・・)

さて、続いて15日(火)はいよいよ魚スープにチャレンジ!
今回で2回目のご参加のHさんが、3人のお友達を連れてきて下さいました。
今日だけの特別メニュー、魚スープと魚のサテ。その他にアヤム・ベトゥトゥやサンバル・マターなども作りました。
ご覧下さい、この皆さんの「手」だけでも、楽しさが伝わってくるでしょう?



魚スープには昨日買ったピチピチのアジを、サテには同じくピチピチのサワラを使いました。
あの「Merta Sari」には敵わないかもしれないけど、美味しくできましたよ!
Hさん、Sさん、Tさん、Kさん、どうもありがとうございました。
ガールズトークも楽しかったです。ぜひまたご参加くださいね。

そして翌日は新婚さん(前日にバリ風結婚式をお挙げになったんですって!)のHさんご夫妻と
お友達同士でご参加下さったTさん、Mさん。
たまたまお二組とも大阪の方。
大好きな大阪弁に囲まれながら、初回の基本コースと



ピーナツ・ソースのお野菜を作りました。



サテも超美味しく仕上がり、ビール・タイムでさらに盛り上がり。
Hさんのご主人さまはスパイス、と聞いただけで汗が噴き出す、という敏感な方だったのですが
お汗を拭き拭き、完食していただけました。お二人の末永いお幸せをバリから祈っています。
Tさん、Mさん、Rさん、Mさん、どうもありがとうございました!

さらに翌日。
17日にご参加いただいたのは、もうすでに3回目だっけ?4回目だっけ?忘れてしまったほど
バリに来られる度に何度も受講していただいているOさんご夫妻。(しかもいつもヌサ・ドゥアから来て下さるんです)
前日の夜影にご来店下さったとき、奥さまのNさんが呟いた「魚スープ、作ってみたいな〜」という言葉を聞いて
お二人の馴染みの運転手であるワヤンさんが、「よし!私が翌朝、捕ってきます!」と大張り切り。
実はワヤンさんはウミガメで有名なセランガン島にお住まいで、
翌日のお料理教室の朝、本当にお魚をこんなにいっぱい携えて来てくれたんです!



「僕が捕ったんじゃなくて、漁師さんから買ったんだけどね」なんて言いながら
捕れ捕れのお魚を捌いてくれたその手つきは、さすが島の男!(お嫁さん募集中だそうですよ・笑)
おかげでNさんのリクエスト通り、超美味しい魚スープが出来上がりました。
その他にも揚げたお魚にサンバル・マターを添えたのや、



アヤム・ベトゥトゥ、



空心菜の炒めもの、テンペのカリカリなども作りました。



「お料理を学ぶ」というよりは、「料理とビールを楽しむ」ためにご参加下さっているHさんとNさん。
ワヤンさんのおかげでこの日もスペシャル・メニューが楽しめました。
Hさん、Nさん、ワヤンさん、どうもありがとうございました!
次回は影武者の庭でバーベキュー?だそうですよ(笑)

続きまして18日(金)は、わざわざジンバランからお越し下さったTさんとMさん、
そしてギリギリ前日にお電話でお申し込み下さったOさんご夫妻。
初回の基本コースを作りました。



みなさん和気あいあいで、皆で楽しくお料理していただきました。
出来上がりは・・・もちろんお料理の神さま降臨!
すべて美味しくできました。
Tさん、Mさん、Aさん、Hさん、どうもありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみに待っています。

・・・というわけで、4日間連続のお料理教室も無事に終わりました。
疲れも吹っ飛ぶくらい、私も楽しかったです。
お一人お一人の笑顔が、頭に焼き付いています。
みなさん、どうもありがとうございました!

ところで、今月、数えてみたらお料理教室の開催が10回!
そういえば去年も9月は10回、開催したのでした。
シルバーウィークもあるし、リピーターさんも多いですね。
なので、別々にお申し込みになられたお客様同士が、たまたまご一緒に受講されるという日もよくあります。
そんな時、実は私もちょっと緊張するんですよ。
もちろん、みなさん初めてお顔を合わせるわけだし、中には人見知りの方もいらっしゃるかもしれないし。
でも、いつもいつも、ご参加いただく方は皆とてもいい方ばかりで
私が緊張するヒマもないくらい、和気あいあいと楽しんで下さるのです。
(もちろん「サテをつまみにビール・タイム!」も、効果抜群なんですけどね。)
本当にお料理教室をやっててよかった、と、いつも思います。

日本は安保関連法が可決してしまいましたが、
あきらめないで、平和への道を歩んでいってほしいです。
楽しくお料理できるのも、平和があってこそ。

世界の平和とみなさんの幸せを心から祈っています。











あの魚スープを再現!

2015-09-10 01:48:35 | バリごはん&食材・スパイス・ハーブ
バリ東部のゴア・ラワ近くに、激辛の魚料理を出す「Merta Sari」という有名店があります。
2月に友人と行った時の記事にも書きましたが
魚のスープにサテやら野菜やら生サンバルやらがわらわらついてお値段も安く、激辛だけどとっても美味しく、
広い店内はいつもバリ人のお客さんで激混み、という食堂です。

実は来週のお料理教室にご参加予定の方から、
「Merta Sari みたいな魚スープが作りたい!」とリクエストをいただいています。
「まだレシピがないのでできません」と言うのが悔しくて
今回、新たに挑戦することにしました。

ダンナの妹のひとりがジンバランに嫁いでいて
よく私もいろんな魚料理をご馳走になっているのですが、
今回、彼女のダンナやお義母さんからレシピをしつこく聞き出し
(やっぱり魚料理のあれこれは海の近くの人たちがいちばん詳しいですね)
あのムルタ・サリのスープの味を思い出しながらスパイスの配合を調整して
今日、レシピが完成しました。

試作の様子をちょっとご紹介します。
まず、使うスパイス・ハーブはこれ。白こしょうだけ手元になかったので省略。



適当にザクザク刻んで



ガーーーーー(笑)



少量のオイルでオキアミの発酵調味料とともにじっくり炒めて香りを出し



水を入れてしっかり沸騰させてから



エラやハラワタ、ウロコやヒレなどキレイに取り除いたお魚を入れて煮込むこと30分。



できた!

・・・・う〜〜〜ん、あの味と違う。
スパイスはこれでOKだけど何かが足りない。

・・・・!!
「◯◯だ!!ムルタ・サリの味にするには◯◯を入れなきゃ!!」

◯◯を少し投入したら、
「やったーーー!!!」
完璧に再現できました。

さて、◯◯とは何でしょう?
もしかしてお気づきの方もいらっしゃるかも。

それは内緒。
うふふふふ。

これをさらに手を加えて、ダプール・バリに新しいレシピが誕生!
・・・と言いたいところですが、
教室で再現するには当日の早朝か前日に、クドガナンの市場までピチピチのお魚を買いにいかなければなりません。
なので、ごめんなさい、来週だけの限定レシピとなりそうです。

今日の家族の夕飯は、このスープとカリッと揚げたお魚でした。(私は料理したあと出勤したので食べてない・・)



今日は晴れ時々曇りのバリでした。



愛をこめて、おやすみなさい。




美味しい冷奴はいかが?

2015-09-08 01:04:14 | 和食「影武者」
影武者のお豆腐は、ロンボックの人がデンパサールで作っている木綿豆腐です。
できたてホヤホヤのときにはスペシャル・メニューのボードに「冷奴』が加わります。



ご覧の通り、お豆腐はミネラルウォーターに氷を浮かべた器に入れ
薬味にネギ、ショウガ、大根おろし、そしてかつお節が添えられます。

お豆腐は、昔ながらの手作りだけあって
堅めで薄いときがあればフワフワで分厚い時もあり。
時には柔らかすぎて、手に取っただけで割れちゃうときもあります。

「この仕上がり、いつも同じようにはできないの?」と配達の人を通じて苦情を言うと

「いやいや奥さん、ウチが使ってる大豆は昔からジャワのボゴール(野菜の名産地である高原地帯)の大豆だけどね、
 豆の質は季節や気候によって違うんですよ。ウチはいつも同じ量(重さ)の大豆を使うけどね、
 出来上がる豆乳は薄めだったり濃いめだったり、豆の出来によって違ってくるんですよ。
 それに固めるための”にがり”もね、クサンバ(天日塩の名産地)でいつも買ってるけどね、
 これも薄めだったり濃いめだったりするんですよ、人間が作ってるしね、自然のものだからね、
 奥さん、そりゃ工業製品じゃないんだから、いつも同じように、ってのは出来ませんぜ。」

・・・という返事が返ってきました。
文句をつけた私が悪うござんした。すんません。

無理していつも同じ出来にしようとすると、どこかで何かが歪んでくる、ということなんですね。
なるほど、思い当たることがたくさんありますねえ。

無理せず、「Tidak apa-apa」でいきましょう。




バリ島ウブドの情報はここ!

【APA? インフォメーション・センター】 お宿・アクティビティやスパのご予約、トランスポートなど、日本語で安心&快適滞在をお手伝いします。