Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

第53回「臙脂の集い」。

2013-06-10 16:50:17 | その他の応援団関連
昨日、母校の文化祭のメインイベントとして開催されたステージ「臙脂の集い」が、無事終わりました。梅雨の晴れ間で、非常に蒸し暑い中、しかもステージがある体育館は、外よりも体感温度が高めになるという状況の中、たくさんのお客様にご来場いただきました。OBの一人としても大変光栄で、お礼を申し上げます。誠にありがとうございました。

今回は、部員減少化の問題が我が母校でも深刻化していた中で、現役の幹部と2年生(これが、合わせて3人という状況でした)そして若手のOB(残念ながら、私はもう若手とは言えない、「中堅」位のOBになってしまいました…)が中心になってスクラムを組み、「何とか新1年生に入部していただいて、活気を取り戻したい」という思いが通じ、11人もの1年生が入部したこともあって、ステージも活気あるものになったと思います。1年生も、そもそも入学してまだ2か月で、部活動の下級生としてまだまだ不慣れな中で(どこの運動部も例外ではないはず)ステージに立つわけですから、体力面(とりわけ、熱中症)を中心に不安に思うところは多々あったと思います。ステージに立ってしまうと、吹奏楽紹介までは休憩はありませんから、1年生にとっては「過酷」ともいえる条件の中で、一人として脱落者がいなかった…頑張ったと思います。

年々思うことですが、先述した問題がありながら、ご来場いただくお客様は、私が現役当時と比較しても学生中心から、「古き良きもの」を堪能したいオールドファンや、母校の学生の保護者、もちろん部員やOBとなったご子息の保護者が中心へとシフトしている感がありました。開場1時間前から列を作ってそれを待っていて下さり、その列は、昨年「収集が付かないほど」伸びてしまい、若手OBの皆さんの「知恵」により、会場である体育館の周りの通路を有効に使い、列をうまく蛇腹にして迷惑がかかった関係者に引き続き迷惑をかけないようにという配慮が見られ、そうした「紳士的」な皆さんを頼もしく思ったし、私自身も勉強になった部分でした。

私はその列の最後尾が体育館入口に近づいた頃、KT先輩と4つ下の後輩と3人で入場しましたが(当然、館内の下履きとなるスリッパがなくなっていることは読みの範囲で、下履きを履かずに入場しました)、もう館内に用意されたパイプ椅子はほぼ全席着席されており(それでも昨年より座席数は多くなっていた)、正直びっくりしました。「ここまでのイベントになったのか」…と。

これもここ数年はスタイルを変えていないのですが、演技中のお客様の出入りとか、ステージの出来栄えが見渡せる…等の様々な理由で、向かって左最後方から見ているのです。昨年までは、体育館内の「蒸し暑さ」に耐え切れず、主に女子高校生なのですが、ステージのプログラムの早い段階で退場してしまうことが多く見られていました(その様子に気付くことができる点でも、後方は結構「見える」ので良い)。今回は、恐らくステージのサーブ(「バック」という表現もできますが、メインリーダーの後方で構えて拍手をしながら応援歌を歌う下級生の事です)の人数が多く、当然ながら迫力もそのことによって出ていた事が理由と推測されますが、昨年まで程そんな退場者が少なく、満席になったはいいけど、ステージの序盤でもう空席が目立つ…という傾向も薄らいだ気がしました。

テクの細かいところは、「技術の伝承」という点で、その途中の部員数の減少に伴い、機能していないという点は相変わらずの課題には残ったかもしれませんが、全体的に上述の観点からも、「近年まれにみる出来栄え」だった気がしています。
我々のOB会長様が仰っていましたが、「応援は、勢いだから」はまさしくその通りであって、人数が多ければ多いほど、苦しんでいる部員を手助けする「分母」が大きくなる分負担は当然減ります。それが団則の「団結」を培って生み出す原動力にもなります。それが「たかが人数が増えたから」であっても「されど人数が増えたから」こそ機能した結果として、出来栄えにつながったと」感じています。

今年の団長の「春高ブローク」の「学生注目」も、ちょっと新鮮でした。

「学生注目」は、とかく言葉に表現することによって、学生のみならず自らをも鼓舞するものではあるけれど、今回は、当然その要素を含みながらも、自分以外の自分を支えてくれた2か月しか一緒に活動していない1年生11人、2年生1人、そして同期1人に対しての感謝の気持ちを語りかける内容だった。「学生注目」としてはやや「長い」感じはしたけれど、自分の言葉で色々考えてこの時披露したのでしょう。私は尊重しています。

あくまで「臙脂の集い」は現役部員のステージだし、応援指導部を中心に春高生が「臙脂の団旗の下に、集う」ものであろうとは思う。そういう点は尊重して守りつつ、なるべく多くのお客様にご覧いただき、お叱りの言葉も時には受けながら、54回、55回とブラッシュアップしていけるように、私もOBの一人として考えていきたいと持った次第です。


3年生の2人。ここまで本当にお疲れ様。実質引退ですが、「本当の引退」は、夏の野球応援です。野球部の3年生と、甲子園で引退が迎えられるように、もうひと頑張りして下さい。応援しています。

2年生。たった一人で11人の1年生を背中で引っ張っていかねばならないけど、「堂々とした背中」を」見せていれば、きっと1年生はついてきてくれます。
まだ3年生も学校には10か月弱残っています。上手に甘えてください。1人で何でもやろうとすると、辛くなる…いや、1人で何でもできるスーパーマンは滅多にいないよ。「これからは、3年生をうまく使う」位の強かさで頑張って下さい。応援しています。

1年生11人の皆さん。こんな感動は味わえましたか?…もしそうなら先輩としてとても嬉しいですね。
最初は10人でした。そこから1人増えてこの日を迎えました。同じ「埼玉六校」では、こういう展開は「皆無」です(他の5校は、現在まで維持か、当初より減っています)。諸君の「放ったオーラ」が、さらに一人の仲間を迎え入れたのです。それは胸を張ってください。
そして、2年生が「一人でここまで続けた」意味を考えながら、来年もすごく派手なステージにしてやる!…位の気持ちで、続けてみてください。私が保証します。最後まで続けた後、「続けて良かった」「あの時、やめないで良かった」って、歳を重ねるほど思える部活動です。こんな部活動…なかなかないよ(笑)。


とにかく、皆さん、お疲れ様でした。ありがとう。

この勢いを、夏の野球にぶつけようゼ!(笑)。


山口へ戻る「のぞみ45号」の車中から。

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