Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

朝日新聞社の「信頼度の失墜」に思うこと

2007-12-30 00:17:17 | 社会
受験生は特にこの時期は、国語力の向上のため、就職活動を控えた学生や、小生のようなしがないサラリーマンは、日本や諸外国の経済・社会情勢をインプットするために、新聞を読むと思います。

大学受験に『天声人語』や『社説』から出題されることが多かったなどの理由から、朝日新聞の「ブランド志向」は、少なくても昨年までは高かったことでしょう。
(ただ、この新聞社も、協賛イベントに何かと名前を売りたがるふしはあるので、何とも言い難いのですが…。)

ちなみに、小生宅も朝日新聞を購読していますが、山口で家族を持ち、社宅に住まいを構えるようになって、最初に売り込みに来たのが朝日新聞の販売員だったからという理由だけで購読しているので、世間でいうところの「ブランド志向」とか、よく言われる…

「朝日は“左”、読売は“右”、毎日は“真ん中”」

といったことは、一切意識したことはありません。

ところが、今年になって、「長野総局虚偽メモ事件」などの相次ぐ不祥事から、「アサヒる」なんていう皮肉った言葉が流行するようになり、新聞報道の信憑性までもが怪しくなってきているようです。

朝日新聞の「読者信頼度」が3位に転落(ファクタ) - goo ニュース

上のリンクから、タイムアウトするまでは記事を読むことが可能ですが、「アサヒる」という言葉が出現したことが引き金となったかどうかは分かりませんが、読者信頼度が、日本経済新聞や読売新聞よりも下である「3位」に「失墜」したそうです。

確かに、経済・社会動向を新聞から情報入手するなら、日本経済新聞の方が詳細で、理解が深まります。
小生も同業各社の決算が揃う時には、わざわざコンビニで日本経済新聞を調達して、比較検討していたりするほどですから。
また、日本経済新聞は、会社のトップスの人事も載る点も、大きいのではないかと思いますね。
(小生は、人事部からのミッションで、学生をスカウトする業務もサイドでこなしているので、同業各社の動向はウォッチングする必要がありますので…。)

そういうことを考えると、大手新聞社(読売,朝日,毎日,産経の各新聞社が該当するでしょうか)は、どれだけ信憑性が高く、スクープをすっぱ抜くかが生命線なのかもしれませんが、これでは「メーカー主義」でしかありません。
ライバル新聞社を蹴落として得たスクープだとしても、読者そっちのけの、業界のみでの競争論理の範疇に留まる事でしょう。

読者が何を、どんな真実を知りたがっているか…の点が抜け落ちたら、マスターベーションの世界でしかなくなるのは、必然です。

小生の後輩が勤務する新聞社をあまり批判はしたくはないですが、朝日新聞社は、おそらくそれまでの「ブランド志向の高さ」にしがみついた結果として、この度の「読者信頼度の失墜」を招いたと見るべきではないでしょうか。

トップスにしてみたら、この結果は「ショック」かもしれませんが、結果は結果として謙虚に受け止め、信頼回復に努めるのが、現時点ででき得る最大の読者への誠意と小生は思います。

朝日新聞にも、時々は良い記事が載ることもあります。
その時の姿勢さえ見失わなければ、挽回は可能なはずと考えますが、読者の皆さんは、いかがでしょうか。

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