DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

アプリケーションが大切

2006年06月30日 07時45分09秒 | WindowsHPC
グリッドの研究をしていて、情報工学の専門家の方は、如何に高度で複雑な汎用システムを作るかに苦心されているようですが、社会ではそこまで必要としていない場合も、多いです。特に、グリッドを手段と考えている利用者に取っては、グリッドを気にしなくて良い状態が理想なわけで、専門家の方もそこを目指してもらえると、助かります。
それで、やっぱり大事なのがアプリケーションで、「コンピュータ、ソフト無ければ、ただの箱」も「グリッドも、アプリ無ければ、ただの箱」なわけで、アプリケーションは大切です。でも情報工学の専門家は、他の分野の問題解決の専門家ではないので、そこのところは、境界領域に居る柴田らが頑張るところなのですが、結構苦心しています。
手段と目的、基礎と応用、対立しそうなこれらの関係が上手く結びついてこそ、大きな成果が生まれるのではないかと思っています。境界領域は、とかくどちらからも理解されず、肩身の狭い思いをするのですが、活動の本質的な意義を信じて、努力してゆこうと思います。ハイ。

研究日誌H180630

2006年06月30日 06時18分08秒 | 研究室情報
*ブログも飽きられた?*
ブログの閲覧数が落ち込んでいます。自分への日誌として書いているので、閲覧数を気にしているわけではないのですが、数字が出るとやっぱり気になりますね。多分、書いている自分も惰性になっているので、面白くない記事が多いのだと思います。でも、共同研究などの活動は、非常に活発になっているので、それとは比例せず、むしろ忙しいと面白い記事は書けないですね。
=午前は、非常勤で2時間びっしり。これが最も疲れる時間だ。
 昨日の深夜の会議のためか、非常に疲れている。
=午後は、研究資料の調達をして、少し気持ちを緩めて、学校に戻る。
 平行しているプロジェクトの状態が良くない。自分がマネージメントに専念してないからだね。
=夕方は、あまりの暑さに扇風機を購入へ。電化製品は安くなったもので、二千円も出せば変えてしまう。
 本1冊より安い!これって、本当に良いのだろうか?と思ってしまう。
>このごろ、夜や家庭の用事を済ませると、あまりの疲労にただゴロゴロして、寝てしまうことが多い。でも、早朝3時には目が覚めるので、論文の確認やら共同研究の資料やらを作っている。でも、早朝でも暑くなってきた。

研究日誌H180629

2006年06月29日 08時20分03秒 | 研究室情報
*昨日は疲れた*
と言うのも、共同研究の成果が注目されて、何と、テレビ取材を受けることになりました。ヤッター!なのです。前日から、緊張して、集合時間の30分前には集合して、撮影に望みました。
もしろん、初めての経験で、ピンマイクを腰に付けてもらって、色々とリハーサルするのですが、何と3分ちょっとのニュースに、6時間もかけて取材をするのです。その間、こちらは炎天下で「待ち」になるのです。つまりニュースと言うのは、取材の内容を、1/120に圧縮して番組が作られていることがわかりました。凄い密度です。
いま色々なところで、遠隔授業とかマルチメディア授業とかあって、教材のコンテンツを作っていますが、大抵は授業風景をダラーっと写しただけで、つまらないものばかりです。そりゃ教材なんて、1時間分を作るのに3時間をかければ良い方で、たった1/3にしか密度を上げていないのですから、つまらないのも当たり前です。
それと、あとで編集するので、思ったとおりを話してくださいと言われたのですが、アナウンサーの方は構成を覚えているのですが、こちらはアドリブで話すので、とても大変でした。テレビと思って緊張するし、さらに綺麗な女子アナの横に立つのですから、もう舞い上がっていました。
数日後に放送ですが、楽しみです。放送されたら、続編を書きますね。

Windows-CCSをどう使う?

2006年06月28日 05時21分56秒 | WindowsHPC
Windows Compute Cluster Server に取り組んで、これで2ヶ月弱になります。まあ、一応動かせるようになってきて、これまで進めてきた Sun Grid Engine などと同じように、HPC システムとして利用できるようになって来ました。
さて、手法が出来たわけですから、目的を考えないといけません。目的があっての手段のはずですが、柴田の場合には、往々にしてこれが逆転して、手段が目的になって後付の目的になることが多いです。
それで、あえて Windows で動くクラスタなのですから、Windows らしい利用方法を考えたいと思っています。まあ、思いつくのはオフィスソフトとの連携ですが、これはまあ皆やると思うのですね。
もっと突っ込んだ、「クラスタだからこそ出来た!」と言うチャレンジングな課題に挑戦したいと思っています。いま、色々とネタはあるのですが、上手くいったら紹介しますね。
あと、DALABサーバーで、Windows Compute Cluster Server に関する情報をまとめています。最近、少し整理して、内容も充実してきていると思います。是非、参考にしてください。
マイクロソフトの Windows Compute Cluster Server についての情報はこちらです。

研究日誌H180628

2006年06月28日 05時11分35秒 | 研究室情報
*昨日は充実していたな*
この頃は、自分のペースで仕事が出来るようになった。共同研究などの課題は続いているが、どれもキチンと成果が出せるようになって来た。また、色々な研究上のアイデアも出てくるし、追い風を感じている。躁鬱で言う躁状態だね。
=午前は、学校の用事を済ませたり色々と調整やらをして、授業を1つこなす。これも思い通りに進められた。
 調子よく進むときは、何をやっても調子が良いね。当たり前か。
=午後は、学科の発表会に参加する。この手の参加はこれまで縁がなく、久しぶりだった。
 主体的に活動すると、時間も忘れてしまう。その後は、共同研究の調整や連絡色々。
=夕方は、普通に帰るものの、これだけ色々やると、異様に疲れてしまい。夜の作業がなかなか出来ない。
 でも、早朝3時には起きて、色々と処理していますから。予定通りといえます。

64bitは早いね

2006年06月27日 07時23分17秒 | WindowsHPC
Windows Compute Cluster Server の研究を続けています。このシステムは、64bit-CPU を前提に作られていて、プラットホーム自体は 64bit 専用なのですが、アプリケーションは 32bit も動作します。
これまでは、何も考えず 32bit の姫野ベンチマークプログラムなどを用いて、計算速度を検証してきましたが、今回 64bit との比較検討ができましたので、報告します。

測定の方法は、姫野ベンチのMPIによる並列版のC言語プログラムで、問題サイズはSで、分割を1・2・4の3種を試しました。コンパイルの方法は、前と同じ cl /O2 himenoBMTxps.c /ling msmpi.lib です。
32bit と 64bit との違いは、コンパイルに用いるライブラリと、コンパイラの設定で、以下のような違いになります。
32bit-EXE:Visual Studio 2005 コマンドプロンプト:Lib/i386/msmpi.lib を利用
64bit-EXE:Visual Studio 2005 x64 Win64 コマンドプロンプト:Lib/AMD64/msmpi.lib を利用

利用する Compute Host は、以下の4台です。
A1: CPU: AMD Athlon64 3000+ RAM: 2048MB A2: CPU: AMD Athlon64 3000+ RAM: 2048MB
C1: CPU: Intel Celeron 2.53GHz RAM: 512MB C2: CPU: Intel Celeron 2.53GHz RAM: 512MB
 1台:Aの平均 880.5(32) → 970.6(64) = 10%の向上
 1台:Cの平均 611.0(32) → 793.2(64) = 30&の向上
 2台:Aの平均 1348.2(32) → 1437.7(64) = 7%の向上
 2台:Cの平均 1000.8(32) → 1202.8(64) = 20%の向上
 4台: A+C平均 1332.5(32) → 1561.7(64) = 17%の向上
と、言うことで、64bit の効果は、非常に大きいものがあります。特に、Celeron の方が著しい性能向上です。

研究日誌H180627

2006年06月27日 07時17分25秒 | 研究室情報
*すこし調子が取り戻せた*
一応の論文原稿を完成させたので、昨日からは自分のペースで進められるようになった。このような時間が確保できるときに、共同研究の開発を進めておこうと思う。少し試してみたら、結構、良い結果が出たので良かった。
=午前は、1つ授業をこなし、その後は、グリッドの数値実験を色々と試みた。思いのほか良い結果だった。
 7月にもなると夏休みが見えてきて、学校は浮かれムードになるね。まあ、こんな時こそ、進めないと。
=午後は、作業の続きと色々な調整業務を行った。今週も色々な共同研究会議があるので、準備が必要だ。
 その後は、学校の会議。どうも、気持ちが高ぶっているのか、意見が先鋭的になりすぎる傾向がある。
=夕方は、用事を済ませてすぐに戻る。気が緩んでしまって、早く寝てしまった。
 その代わり、早朝は早く起きて、色々なメールの返事を済ませた。

研究日誌H180626

2006年06月26日 06時53分41秒 | 研究室情報
*休日なのに、すごい集中*
論文原稿が予定に間に合わず、日曜は終日、作業をしていました。何とか、夕方遅くに完成したので、送付して、やっと先週が終わった感じです。これだけ限られた時間で、良くまあこれだけ進められると、感心します。人間、集中力が大切ですね。でも、約束が守れないのは、工程管理の甘さですね。反省しています。
いくつもの掛け持ちで共同研究を進めていますが、少し考えると、色々とアイデアが出てきます。でも、自分が思いつくぐらいですから、誰も考えるんだろうなと思うのですが、現実に手元にはありません。でも意外と、誰でも考えるけど、誰も作らないものって、多いんですよね。口で言うのは簡単ですが、動くものにするには、本当に色々な苦労がありますからね。
だったら自分で作ってみよう!が柴田のモットーなので、色々と興味が発散していってしまうのですが、今も、アイデアがどんどん出てきます。もう少しスキルがあったなら、どんどん実現して、事業化もしたいと考えています。まあ、夢の夢ですが、厳しく楽しい仕事に、人生を掛けたいと、常々思っています。


研究日誌H180625

2006年06月25日 19時17分30秒 | 研究室情報
いつもピンチだけど、きょうもピンチ!
昨日が論文原稿案の締切りだったのですが、金曜日に共同研究の審査会があったりして、非常にバタバタした日々を過ごしたので、満足に原稿を作る時間がありませんでした。そこで土曜日に急いで作業をしようと思ったら、なんと午前中が非常勤でつぶれてしまい、先週の慌しさの反動でスタミナ切れになってしまいました。
そのため、なかなか原稿が仕上がらず、結局日曜まで持ち越して、延々、論文原稿の執筆作業を続けております。
やっと、形が出来たので、ほっとひと段落着いたところです。

人の縁は大事だね

2006年06月24日 06時42分26秒 | Weblog
今、色々な共同研究を進めていますが、どれも「人の縁」から来たものばかりです。狙ったものもあるし、偶然のものもありますが、いずれにしても共同研究のチャンスはやってくるものであって、自力で作るものではないですね。
どの出会いが大きな成果を生むかは、やってみないと分かりません。どれも、その時々の状況の下で、最善は尽くしているのですが、数ヶ月で終わってしまうこともあるし、細々と長く続くときもあります。熱いときもあれば、冷めてるときもあって、色々です。
ただ、色々なチャンスを生かすためには、幾つかのポイントがあると感じています。
=致命的な問題点が無く、何らかの可能性があるのであれば、来るものは拒まず受け入れる
 選り好み出来るほどチャンスが沢山あれば良いですが、普通はそうはありません。1つ1つのチャンスを大切にするには、自分の枠を決めて、チャンスを捨てるのはもったいないです。
=できる限りWIN-WIN(共に勝者)の関係になるように、フラットな立場を維持するように心がける。
 潰し合いで共に敗者はもってのほかで、上下関係が強いものは長続きしませんよね。お互いの立場を理解して、フラットの関係で納得して活動が出来るようにしないとだめですよね。
=相手に対して、裏切らない、寄掛からない、ようにして、自分は、騙されない、背負わない、ようにしないとね。
 あくまでイーブンな立場を維持するためには、一方的な関係ではだめですね。まあ立場が違う人の場合でも、何か得るものを見込んで、相手の指示に従うようにしないとね。
=単に、表面的な研究だけの付き合いではなくて、人格同士のつながりを大事にしないとね。
 表面的に研究の技術的な情報交換だけでは、大したことは出来なくて、互いに人格を認めあるところから、強い連携が出来てくると思います。まずは、十分な時間をかけて、直接会って話し合うことが必要ですし。食事会なども有効ですね。