DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

DEXCSの概要

2007年06月20日 04時24分16秒 | DEXCS情報
DEXCSは図に示したとおり、ubuntu-CD をベースに用いています。これは、今はやりの linux で、CD 起動が便利で、カスタマイズも容易に出来るため、これを利用しています。多くの PC で起動することが可能です。
ubuntu-linux の情報
この上に、CAE システムをオールインワンで構築しているのですが、以下の3つのモジュールになっています。
プリ処理:解析モデルの構築
3DCG ソフトの Blender をカスタマイズして、解析モデルの形状を作ります。本来は CG 用のソフトなので、モデル形状のチェック機能などが無いので、これを Python を使ったカスタマイズにより実現しています。
このソフトは、Windows, Linux, MacOS などで動作するので、様々な活用が可能だと思います。
Blender の情報
メイン処理:構造解析の実行
この部分が最も大切なのですが、こちらはオープンソースで公開されている構造解析ソフトである ADVENTURE を活用しています。様々なモジュールがあり、大規模な解析モデルに対して、高度な解析が可能です。
こちらは、メインの環境が Linux ですが、Windows でも動作するパージョンがあります。
ADVENTURE の情報
ポスト処理:解析結果の可視化
構造解析の結果は、可視化ツールが無いと確認することが出来ません。ここでは、ParaView と言うフリーのツールを使っていますが、様々なデータ形式に対応して、並列処理で大規模データの可視化も可能です。
こちらも、Windows, Linux, MacOS などで動作可能で、デファクトになるような高い機能性と拡張性を持っていますので、注目です。
ParaView の情報

DEXCS情報を発信します

2007年06月19日 07時16分56秒 | DEXCS情報
DEXCSと言うのは、現在DALABの共同研究で開発している。CAEシステムの名称です。CDで起動するだけで、普通のパソコンがCAEの構造解析マシンとして利用することが出来るものです。
名称は、DEXCS: Digital Engineering on eXtensible CD System を意味しています。今後は、CD System が発展して、様々な形式で使われるようになれば、Computing System と言う名称になることも期待されています。
これから、色々な情報を発信しようと思っているので、乞うご期待!

研究費獲得

2007年06月19日 06時00分22秒 | DALAB情報
研究室は、言ってみれば中小企業と同じで、僅かなスタッフと意気込みだけ持って、とにかく前に進む、自転車操業のようなものだと思っている。なので、運転資金である研究費獲得は、研究室の維持にとって最大の課題であると思う。程度の差はあるにせよ、多くの研究者が、これに頭を悩ませていると思う。若輩研究者モドキの自分であるが、何かの足しになればと思い、経験をご紹介する。
まず、研究費には色々な種類があって、最終的には資金(お金)になるわけだが、その獲得の方法、活用の条件、成果の報告、などは本当に千差万別だと思う。なので、自分の研究スタイルに合ったものでないと、相当の無理をすることになってしまう。ただ、研究費を獲得することは機会であると同時に、成果の義務を負うことになるが、それが研究を推進させる原動力ともなる。
ここで問題となるのが、研究活動の内容と研究費の種類は非常に密接に関連していて、自分の研究スタイルに応じた方針を考えることだと思う。具体的には、大きく2つに分かれると思う。
=学会活動に重点を置いてゆくと、業績重視の公的な研究助成金などが確保しやすい
=企業との共同開発に重点があると、当然、企業からの共同研究費が確保しやすい
どちらもバランスよくこなせる立派な研究者は、どちらも確保するのでしょうが、自分の場合には、明らかに後者が優勢になっている。
実は、この2つは両立しないところもあって、共同開発では論文に公開できない場合や論文の題材にならないような開発案件が多いので、学会活動はどうしても疎かになってしまう。逆に、学会活動の内容については、ある意味、企業は興味を持っていなくて、業務上の問題解決や新商品の開発においては、論文発表はそれほど必要ではない。確かに立場が違うのだから、そうだよね。
で、自分の研究者としてのライフスタイルをどうするかにかかっているわけで、こればっかりは、自分の信じる道を行くことになる。
どちらにしても、努力して努力して、学会でも企業でも、研究成果が認められる存在にならないことには、大金を確保して大きな研究課題に挑戦する機会は与えられないわけで、努力を続けることになる。
ただ若干の経験では、自分のような小さな組織で、研究活動のリソースが小さいときには、どちらかに専念したほうが効率が良いことは確かで、大きな展開も期待できると思う。

ブログ再出発

2007年06月19日 05時30分46秒 | 研究室情報
実は、このgooのブログを長いこと続けてきて、訳あって以下のところに乗り換えました。
DALAB:ryosの研究日誌
なのですが、こちらはあまりコメントも無く、内容的にも、個人的な読書記録とか、研究室の学生指導とか、何かプライベート色が強くなってしまいました。
そこで、そちらをryos個人としてのブログとして、こちらのDALAB情報発信用は、あくまで研究室の情報発信を中心に進めてゆこうと思っています。
再開しますので、よろしくお願いします。