DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

WindowsHPCでのベンチマーク

2009年11月25日 05時35分16秒 | WindowsHPC
Windows HPC ServerはそこはWindowsなのでツールなども揃っています。例えばベンチーマークで、スパコンランキングTOP500でも使われるLinpackでは、様々なパラメータを調整して、最高性能を引き出す検証が必要になります。この手間は結構大変なのですが、Lizardと言うツールは調整を自動的に行い、その結果を随時グラフ表示すると言うWindowsならではツールです。Lizardはここから入手できます。
さて検証用のWindowsHPCクラスタで、早速試してみました。最初にお断りするのは、このクラスタの目的は構築手法の検証であり、性能を追求するものではなく、ネットワークが100Metherだったりします。ですのでノード間の通信には期待できないです。
・AMD Turion64 X2 DualCore 1.6GHz + 1GB Memory:2台 ⇒ 6.168GFLOPS
・Intel Atom 230 (HT) 1.6GHz + 1GB memory:2台 ⇒ 1.032GFLOPS
何と6倍の計算速度になり、結構差が出るものです。数値計算用途ではないAtomですから、これが妥当な結果なのかもしれません。クラスタは苦労して作っても、下手をするとハードの性能向上に追い抜かれてしまい、場所や電力を考えると割に合わない場合もあります。
そこで今の注目は、GPGPUクラスタなのかも知れません。先に紹介したWindosHPCの解説書でも取り上げられていました。

初めてのWindowsHPC

2009年11月24日 09時08分07秒 | WindowsHPC
これまでに取り組んだWindows HPC Server 2008の構築の方法を、簡単な構成にまとめて、誰でもが取り組めるような資料を作りました。「初めてのWindowsHPC」にあります。興味のある方は、ご覧いただければ幸いです。
今回は、ネットワークをルーターで区切ることで、組織のネットワークに依存せずに、気軽に構築が検証できる構成にしてあります。計算ノードの自動展開は使いませんが、数台の検証用ならば、この方法も手軽だと思います。

徹底解説Windows HPC Server 2008 クラスタ構築と実践テクニック

2009年11月24日 09時00分36秒 | WindowsHPC
以前から、Windowsベースのクラスタの構築を研究していて、Windows Compute Cluster Server 2003を使っていましたが、この最新版のバージョン2に当たるWindows HPC Server 2008に取り組み始めました。以前は、日本語に資料が少なかったので、自力で何とか作って公開していたのですが、今回は日本語の図書が出版されました。
内容は、これ1冊でWindows HPC Serverのクラスタ構築を全て網羅する素晴らしいものです。計算ノードの自動展開から、並列アプリケーションの活用もあって、とても有用な情報が満載です。「徹底解説Windows HPC Server 2008」に詳細があります。

CUDAプログラミングのサンプル

2009年11月23日 21時34分12秒 | GPGPU活用
明日手に入る「はじめのてCUDAプログラミング」ですが、どうもCD付録はなくて、サンプルなどはサポートページより入手できるようです。
粒子計算や拡散方程式の応用例題のサンプルプログラムが、Windows / Linux / MacoS X などで動作するソースプログラムが公開されています。早速、明日から試してみようと思います。

はじめてのParaView

2009年11月22日 10時22分17秒 | DEXCS情報
共同研究で開発しているオープンCAE「DEXCS」では、解析結果の可視化にParaViewを使っています。非常に有用なソフトウエアで、オープンソースで、Windows/Linux/MacOSなどで動作する非常に優れモノのソフトですが、唯一の欠点がドキュメントが英語書籍しかないと言うことでした。
誰か和文の解説書を出してくれないかと期待していたのですが、ついに出ました。工学社の「はじめてのParaView」です。これは、単なる利用方法だけではなく、並列可視化の構築方法まで説明されていると言う、まさに皆が望んでいる資料です。
こちらも24日は入手できるので、早速取り組んでみたいと思います。

はじめてのCUDAプログラミング

2009年11月22日 07時41分23秒 | GPGPU活用
研究情報も共有してこそ、色々な展開が期待できるので、このブログを再活用して、情報発信して行きます。
さてメジャーブレーク寸前のGPGPUですが、ハードの調達は比較的誰でも出来るのですが、キラーアプリケーションが限定されているのが気になっていました。また自作プログラムをGPGPU化するには、プログラミングの具体的な情報が無くて敷居が高い感じがしていました。
こんな時、ついに出ました第1人者の青木先生の「はじめてのCUDAプログラミング」です。
目次を見る限りでは、はじめてCUDAに取り組みために必要な情報が網羅されているようで、期待しています。自分は24日に入手できると思うので、また続報をお伝えします。