DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

64bitは早いね

2006年06月27日 07時23分17秒 | WindowsHPC
Windows Compute Cluster Server の研究を続けています。このシステムは、64bit-CPU を前提に作られていて、プラットホーム自体は 64bit 専用なのですが、アプリケーションは 32bit も動作します。
これまでは、何も考えず 32bit の姫野ベンチマークプログラムなどを用いて、計算速度を検証してきましたが、今回 64bit との比較検討ができましたので、報告します。

測定の方法は、姫野ベンチのMPIによる並列版のC言語プログラムで、問題サイズはSで、分割を1・2・4の3種を試しました。コンパイルの方法は、前と同じ cl /O2 himenoBMTxps.c /ling msmpi.lib です。
32bit と 64bit との違いは、コンパイルに用いるライブラリと、コンパイラの設定で、以下のような違いになります。
32bit-EXE:Visual Studio 2005 コマンドプロンプト:Lib/i386/msmpi.lib を利用
64bit-EXE:Visual Studio 2005 x64 Win64 コマンドプロンプト:Lib/AMD64/msmpi.lib を利用

利用する Compute Host は、以下の4台です。
A1: CPU: AMD Athlon64 3000+ RAM: 2048MB A2: CPU: AMD Athlon64 3000+ RAM: 2048MB
C1: CPU: Intel Celeron 2.53GHz RAM: 512MB C2: CPU: Intel Celeron 2.53GHz RAM: 512MB
 1台:Aの平均 880.5(32) → 970.6(64) = 10%の向上
 1台:Cの平均 611.0(32) → 793.2(64) = 30&の向上
 2台:Aの平均 1348.2(32) → 1437.7(64) = 7%の向上
 2台:Cの平均 1000.8(32) → 1202.8(64) = 20%の向上
 4台: A+C平均 1332.5(32) → 1561.7(64) = 17%の向上
と、言うことで、64bit の効果は、非常に大きいものがあります。特に、Celeron の方が著しい性能向上です。

研究日誌H180627

2006年06月27日 07時17分25秒 | 研究室情報
*すこし調子が取り戻せた*
一応の論文原稿を完成させたので、昨日からは自分のペースで進められるようになった。このような時間が確保できるときに、共同研究の開発を進めておこうと思う。少し試してみたら、結構、良い結果が出たので良かった。
=午前は、1つ授業をこなし、その後は、グリッドの数値実験を色々と試みた。思いのほか良い結果だった。
 7月にもなると夏休みが見えてきて、学校は浮かれムードになるね。まあ、こんな時こそ、進めないと。
=午後は、作業の続きと色々な調整業務を行った。今週も色々な共同研究会議があるので、準備が必要だ。
 その後は、学校の会議。どうも、気持ちが高ぶっているのか、意見が先鋭的になりすぎる傾向がある。
=夕方は、用事を済ませてすぐに戻る。気が緩んでしまって、早く寝てしまった。
 その代わり、早朝は早く起きて、色々なメールの返事を済ませた。