DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

DALAB Ver2.0

2008年04月01日 02時51分46秒 | 研究室情報
実は、平成20年度1年間は、出向のような形で、所属が変わりました。という事で、DALAB Ver2.0 となります。これまでを振り返ると、次のような活動でした。
研究よりも「開発」:論文を全く書いていないので、まあ、そうですよね。
学会よりも「社会」:学会活動よりも共同研究を中心に進めてきました。
目的よりも「手段」:目的よりも手段の方が活用範囲が広いと思います。
業績よりも「実績」:業績一覧には載り難い社会活動的なものが多いです。
論文よりも「製品」:何か役に立つモノを作ることが第1番の目的でした。
なのですが、どうも偏りが見られるようで、教育研究機関に身を置くものとしては、バランスが大切でして。上記で「」内に書かれたものの割合を抑えて、「研究・学会・目的・業績・論文」の割合を増やすような活動にシフトする必要があるようです。

ブログ再出発

2007年06月19日 05時30分46秒 | 研究室情報
実は、このgooのブログを長いこと続けてきて、訳あって以下のところに乗り換えました。
DALAB:ryosの研究日誌
なのですが、こちらはあまりコメントも無く、内容的にも、個人的な読書記録とか、研究室の学生指導とか、何かプライベート色が強くなってしまいました。
そこで、そちらをryos個人としてのブログとして、こちらのDALAB情報発信用は、あくまで研究室の情報発信を中心に進めてゆこうと思っています。
再開しますので、よろしくお願いします。

XAMPPによるWikiサイトの構築

2006年09月26日 05時58分08秒 | 研究室情報
ずっと学校の情報共有に PukiWiki を使ってきました。2年半ぐらい動かしていたマシンが、8月末に HDD の不調でダメになり、今回、再構築となりました。前回は、Red Hat Linux 9 を用いたのですが、バックアップアプリケーションや、各種アプリケーションの連携を考えると、どうしても Windows ベースが便利ということになりました。サーバーだから Linux でも良いのですが、コンテンツのハンドリングを考えると、その場でアプリケーションが使える環境が楽です。
次に、Wiki については、新しく面白いものも多いのでが、使い慣れた定番ということで、PukiWiki を継続する予定です。そうすると、LAMP: Linux + Apache + MySQL + PHP の環境が基本になるので、これらを Windows 上に実現する必要があります。個別のツールを入れれば良いのですが、それではお手軽 Windows ではなくなります。そこで見つけたのが、XAMPP です。一発インストールで、これらを導入できて、Linux, MacOSX, Solarisでも使えるそうです。
XAMPPのページ
ということで、PukiWiki サイトを XAMPP を用いて構築するメモをまとめます。
1:まずベースとなる Windows XP Professional SP2 をインストールしておきます。
2:XAMPP for Windows を www.apachefriends.org からダウンロードします。
  いくつかのファイルがありますが、インストーラータイプが便利です。
  現在だと、xampp-win32-1.5.4-installer.exe を入手します。
3:インストーラーを実行します。指示に従って進めます。
  インストーラーの言語 ⇒ Japanese
  セットアップウイザード ⇒ ようこそ
  インストール先 ⇒ C:\Program Files
  インストールの実行
  なお、インストールは、上記のフォルダの中に xampp フォルダが作られます。
4:インストール中にメッセージが出ます。
  XAMPP Servers を Windows のサービスとするか? ⇒ はい
  なお対象となるのは、Apache, MySQL, FTP です。
  Apache をサービスにする:ポート 80+443
  MySQL をサービスにする:ポート 3306
  FileZille をサービスにする:
  インストール完了
5:PukiWiki をインストールする。
  pukiwiki.sourceforge.jp からダウンロード
  現在だと、pukiwiki-1.4.7.zip が入手できます。
  これを展開して、フォルダ pukiwiki に一式をまとめておきます。
  これを、XAMPP をインストールしたフォルダ
  C:\Program Files\xampp\htdocs の中に入れます。
6:インストールの結果を確認する。
  http://[host-name]/pukiwiki でアクセスできます。
  あとは、pukiwiki.ini.php や skin/pukiwiki.skin.php をカスタマイズします。
以上で、PukiWiki が使えるようになりました。Linux でシステムを構築していたときと比べて、格段に短時間で簡単になりました。

平成18年度後期のブログの方針

2006年09月23日 22時04分38秒 | 研究室情報
柴田の三日坊主は本当で、1年経ったところで、どうも筆が進まなくなり、ブログは殆ど更新していません。これは簡単な理由で、自分にとって有意義と思えなくなったからです。もちろん、時間的な余裕が無いのが前提なのですが、自分にとって必要と思わないものに、時間を掛けること出来ないからなのです。
まあ、このまま止めてしまう事も出来るのですが、折角始めましたし、「日誌」と言う意義はそれなりにあると思うので、形を変えながら続けてゆこうと思います。と言うことで、もうじき平成18年度前期が終わるのですが、後期からは、以下のような方針でブログを進めてゆこうと考えています。
=研究日誌としての機能を明確にする
   あくまで研究の日誌であって、思いのたけをぶちまける日記にはしない
=箇条書きでその日の研究作業を記す
   その日にやり遂げたこと、今後取り組むことが必要なアイデアなどを記録する
=興味を持っている研究のヒントなどをまとめる
   時系列ではなく、研究のヒントに関してウエブのリンク集などをまとめる
こんな感じで再開しようと思っています。
もう1つ工夫を考えました。これまでは、日誌にこだわり、時系列で断片的な情報が並んでいたのですが、これをあるテーマに関して、継続的に付け足して、あるまとまった情報になるようにします。気負わずに、気楽にやってみます。

現場を知ることが大切

2006年09月01日 03時17分57秒 | 研究室情報
先日の段ボールの記事にコメントを頂きました。ありがとうございます。発展する内容だと思いましたので、新しい記事にすることにしました。ご指摘の内容は、技術の現場にあっても「机上の戦略ばかりが先行して現場の知識が足りない」と言うものだと思います。まったく同感です。段ボールによる仮設住宅の共同研究をしており、ちょうど同じような印象を持ちましたので、紹介させていただきます。
これまで、共同研究においては、加工された部品が持ち込まれて、それを組み立てる工法の検証やコンセプトなどを考えてきました。しかし、部品の寸法や形状の決定においては、生産現場の条件が支配的になるということで、一度、現場を見ておこうと思いました。
そこで、共同研究のパートナー企業さんの段ボール加工工場に見学に行きました。そこでは、我々が使っている部品がどう作られているか、試作の場合と製品の場合をそれぞれ勉強して、部品の設計に関して気をつけなければいけない条件を、色々と教えてもらいました。これは、共同研究会議では出てこない、現場でなければ知りえない情報だったと思います。議論になるまとめられた情報では、隠れてしまう色々な事実を知っておくことが大切だと思いました。
しかし、本当に印象的だったのは、「現場は暑い!」と言うことなのです。いつもは、涼しい研究室でコンセプトを考えたりしているのですが、そのアイデアを実現する現場は、厳しい暑さの中での作業だと言うことを感じました。
その後、部品の元になる段ボール材料の作られ方を知っておいたほうがよいと言うことになり、さらに遡って段ボール原紙の工場を見学することになりました。日本の場合は、比較的人口が密集しているので、リサイクル段ボールの古紙を使って段ボールを作っていました。ゴミのように見える段ボール古紙が溶かされて、またきれいな段ボール原紙になる工程は驚きの連続でした。製鉄工場みたいなダイナミックさがありました。
しかし、本当に印象的だったのは、「現場は臭い!」と言うことなのです。当然、段ボール古紙を溶かすには薬品が使われていますし、基本的には紙を漉いているので大量の排水が出ますので、その浄化槽があるわけです。それが当然なわけです。

今回の2つの工場見学を通じて、1つのものが作られるまでには、原料から非常に多様な組み合わせを経て部品が作られ、それを最終的にまとめることで製品が作られているので、最終製品の小さな条件が、すべてその生産過程の中での必然性を持っていることを知りました。当然、これらの仕組みを知らなければ、最終製品の品質を上げることは無理だと思いました。
ものづくりと称して、ロボットのおもちゃを作ることが色々行われていますが、本当のものづくりの要は、素材から部品を作る地味な工程にこそあって、ロボット組み立てキットの中にはないのではと思うのです。どうでしょうか?

段ボールという素材

2006年08月27日 11時25分01秒 | 研究室情報
現在、段ボールを素材に用いた仮設住宅の共同開発を行っています。その関係で、段ボールのことに、少しは詳しくなりました。
まず名称ですが、ダンボールと段ボールとがありますが、JIS用語で言うと「段ボール」です。構成としては、表裏の紙をライナー、挟まれた波波の紙をフルートと言います。このフルートの形状が、段々なので、段ボールと言うわけですね。
それで、一番驚いたのは、あの段ボール紙の黄土色(クラフト色)は、実は着色しているのです。知ってましたか?段ボールは、ほとんどが再生紙を基にしていますので、元の紙の色は、灰色に細かな模様がついた状態だそうです。これを目立たなくするために、素材の時点で黄土色に着色していると言うわけです。
それで、仮設住宅は屋外で6ヶ月の耐久性能を実現していますが、さすがに6ヶ月も日光に暴露されると、白っぽい灰色に色が抜けてしまいますよ。不思議でした。でも、普通の段ボールは外に置いたら、6ヶ月どころか雨1回でボロボロです。そこで、仮設住宅で用いる段ボールは、特殊な耐水加工をしてあるので、大丈夫なのです。

テレビ取材連発

2006年08月26日 17時14分12秒 | 研究室情報
共同研究で進めている段ボール製の仮設住宅が、パートナー企業さんの努力のおかげで、マスコミにも受けています。それは、9月1日の防災の日に向けての話題としてなのですが、随分と興味を持ってもらっています。
それで、7月8月にテレビ取材を5回ぐらい受けています。始めは「テレビ!テレビ!」と浮かれていたのですが、段々、準備やら対応やらが大変なので、疲れてきました。
でも、社会性の高い研究の場合、皆にその存在を知ってもらうには、新聞やテレビなどのマスコミにお願いするしかありません。それで、直接に何かが起こるわけではありませんが、徐々に状況が変わってゆきます。
来週は9月1日に向けて、これまで取材を受けたものが2つ放送されます。これらは、非常に内容も充実しているので、期待しています。だって、昼間2日間にわたり取材を受けて、10分弱の放送になると思います。大きな反響が得られることを楽しみにしています。
これまで取材を受けて感じるのは、ホームビデオや教材ビデオに比べて、ニュース映像って非常に中身が濃いのですが、これは取材時間の掛け方が違うんですよ。大体、取材した時間の百分の1ぐらいに圧縮されているのです。つまり、3分放送されたときは、300分つまり5時間は取材しているのです。
感心しました。

復活!研究日誌

2006年08月26日 16時55分49秒 | 研究室情報
久しく更新が途絶えておりましたが、夏休みも終わりになって、やっとのこと、ブログをまとめる時間の余裕が出来ましたので、今日から、ぼちぼちと進めていこうと思います。
今回のリニューアルでは、ブログの本来の目的である、DALABの情報発信用ブログの機能を中心に、あくまで研究活動やそれに関わる内容を中心に記述することにしました。
ですので、これまでのように毎日毎日、日誌のように切れ目無く記述することはしないつもりです。その日の研究活動のトピックスを中心に進めてゆきます。それでは、復活を祝って!拍手!

研究日誌H180728

2006年07月29日 17時04分31秒 | 研究室情報
*もう忙しいのか暇なんだか*
午前中は、非常勤の試験で、とにかく慌てて全てをこなしました。試験は、受けるほうが一番大変でしょうが、準備するほうも結構大変なのです。試験問題作って、試験の監督して、試験の採点して、成績を出してと、色々あるのです。
その後は、研究用資料の調達に行き、慌てて学校に戻りました。そこで、学科の仕事で打ち合わせを進めて予定終了です。何か、焦ってうろうろするだけの1日でした。あーあ、もう少し落ち着いて仕事が進められないものだろうか?

研究日誌H180727

2006年07月27日 16時01分59秒 | 研究室情報
*デスマーチ、ゴール目前*
来週から始まる連続出張を前に、様々な準備が必要になってきます。それで、今週は議事徹夜3連続となっており、今日も多分そうでしょうから、4連続になります。
=午前は、研究発表の資料を作る予定が、諸々の調整で終わってしまいました。
 んーーん。夏休みは多少時間に余裕がある分だけ、どうしてもルーズな動きになる。
=午後は、多少の資料作成を行ったが、バタバタして終わってしまう。な~にこれ!
 その後は、オンラインの共同研究会議を1つこなす。隔週で行っているが、大変!
=夕方ぎりぎりに自宅に戻り、家の仕事を終えたあと、研究室に戻るも、体力気力ともに殆ど失った状態だった。
 深夜の共同研究会議は、議論の対象となる資料が出せず、貴重な時間を無駄にしてしまった。大いに反省。
 でも、そのあと諸々の試験問題を3つも作ったよ。いったいこの状況は何だ!