DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

研究リソースって何?

2006年04月09日 06時02分28秒 | Weblog
今日は子供らは別の用事で外出しているので、自分は研究室へ行き、物品の整理を行った。研究は、研究リソースを使って行うものなのですが、自分は次のような優先順位で考えています。
1:人財
人材ではなく人財と書きます。つまり人は材料ではなく、財産なのです。いくら計算機があっても使えるようにするには技術を持った人間が必要です。他がどんなに豊かでも、これが無くては始まらないわけです。1つの研究目的を共有する人財の集合体が、研究室ですよね。
2:時間
次に大切なのは、時間ですね。全ての人に全く公平に与えられている条件ですので、不公平がなく文句が言えません。ですので、これを有効に使えるかどうかが勝負ですね。短期的に徹夜すれば時間は確保できますが、長期的に見たら体調を崩せばおしまいです。計画的な活動が必要です。
3:空間
意外と大切なのが、空間ですね。何かやるときには、必ず作業空間が必要です。これは現実的な部屋や机上の空きの意味と、頭の中が考える余裕も含めています。現実の空間が混乱しているときは、大抵頭の中も混乱しています。これは多少の不公平はあるにせよ、工夫次第で何とかなります。
4:資金
ぶっちゃけ、これさえあれば上記の3つの条件は、変えることが可能です。研究資金で、研究員を雇って、仕事を配分して、研究室の別室を作って、これで充実した研究環境を作ることが可能です。資本主義の世の中、多くの問題はお金で解決がつくと思っています。これだけではダメですが、これが無ければ始まりません。
そうすると、研究室を主宰する代表としては、以上4つの中で、最も具体的かつ直接的に確保が可能な「研究資金獲得」に全力を挙げることになるのです。金の亡者と言われようが、これが無ければ始まらないのです。衣食足りて何とやらではないですが、潤沢な研究資金に恵まれている人には分からないと思いますが、本質です。大切です。
実は上の4つには、研究の本質かもしれない「アイデア:発想:テーマ」が入れてありません。柴田の研究の展開では、共同開発が中心なので、自分で発想をすることはあまり無くて、持ち込まれた問題解決の手段を考え、その手段を実現するシステムを開発することを、モットーにしています。カッコよく言うと「社会が必要とする問題解決を実現するシステムを開発する」これがDALABの存在意義だと思っています。

研究日誌H180409

2006年04月09日 05時46分25秒 | 研究室情報
子供らも大きくなると、習い事や友達との遊びで、親が付き合わなくても良くなってくる。手がかからなくなると言うことだね。それで昨日は、研究室の大きな研究用具を、アネックスへ移動する作業を行った。
学校の大型の車を借りて、せっせと一人で作業を行った。大学の研究室なら、きっとこんなことしなくても、スタッフがやってくれるだろうにと思いながら、まあ、研究室代表なのだからしょうがないわね。
新学期が始まったので、さすがに研究だけを考えられなくなった。春休みに実験に集中したのは、本当に良いタイミングだったと思う。メールでも書類でも、あまりに沢山来るので、意識の上に上がらずに、全く忘れてしまうというか、あった事さえ思い出せないことが多い、もう、一人の人間で活動できる範囲を超えているのでは?と思う。
今日は、実家の用事で帰省します。多分、春の行楽シーズンで込むだろうね。のんびり安全運転で行こうと思います。それでは。