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小児のB型インフルエンザ、治療薬タミフル効きにくい?

2005-02-24 23:23:01 | Weblog
【Asahi com】
 インフルエンザ治療薬のオセルタミビル(商品名タミフル)は、子どもの場合、B型のインフルエンザウイルスに対してはA型ほど効かない――。けいゆう病院(横浜市)小児科の菅谷憲夫部長が効き目を比べた調査結果をまとめた。B型は今冬の流行の約半数を占める。熱が長引く場合も考え、安静にするなど注意が必要という。

 神奈川県内の病院と診療所計3カ所で、今冬受診した1~11歳の患者計103人について、タミフルの服用開始から熱が37.5度以下に下がるまでの時間を調べた。

 A型は38人で、うち解熱まで2日以内が34人、3日以上は4人だった。B型は65人で、2日以内が35人。3日以上は30人で、うち17人は4日以上かかった。

 国立感染症研究所の今月4日のまとめでは、全国の患者から分離したウイルスはAソ連型が68株、A香港型が166株に対し、B型は230株。埼玉、神奈川、静岡、愛知、岐阜、三重、兵庫の各県と大阪府でB型が多い。

 菅谷部長は「タミフルがB型に効かないということではない。ただ、B型に感染したら、効き目が悪い場合があることを考え、油断せず安静につとめてほしい」と話す。

 東京大学医科学研究所の河岡義裕教授によると、タミフルのB型に対する効き目は、A型に比べて反応がやや鈍いことが、患者から取ったウイルスを使った実験で確認されている。

(2005/02/18)