カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

のんびりゆっくり鹿島槍

2013-10-25 | ヤマのこと

今頃夏山レポで季節感なくゴメンナサイ。やっと書き上がりました(^^;;


2013.8.10(土)~12(月) 初めての鹿島槍ヶ岳へ行ってきました。

夏休み、と言っても4日以上の連休はない我が家。
土日を利用してどこかへ行くつもりだったところへ、友人のJちゃんが急遽加わることになりました。
なぜならJちゃんの相棒も今年は仕事が忙しく、土日以外連休なく夏休みもなく高山に行けない。
女子一人での遠出は不安だけど我が家とならOK、とお預かりし、3人での山旅となったのでした。


 
待ち合わせ場所は早朝の扇沢バス停。新宿からの夜行バスが3人揃って押さえられなかった為です。
まあ、お互い夜行バスは慣れているので乗るバスを間違えさえしなければ自動的に扇沢へ。
無事合流し準備を整え”柏原新道”へ。


 
扇沢といえども夏は暑い。暑いの苦手な女子二人はすぐに汗だく。すぐに休憩。すぐにおやつ。
そんなんだからなかなか進まず、このまま種池で終わりでもいいよね~なんて早くもユルユル発言。
Jちゃんは私がプレゼントした”あまちゃん・北の海女”手ぬぐいを締めなおして気合を入れてくれました



柏原新道は緩やかで歩きやすい登山道(それなりに苦しかったけど(^^;;)
コバイケイソウの斜面の向こうに写真でよく見る赤い屋根が見えた。


 
この辺りはお花畑で・・・



とーても気持ちの良い場所でした。山荘前のベンチでランチを済ませ時計を見るとまだ11:30。
今日をこれで終わりにするにはやっぱりまだ早いと、冷池山荘目指して出発。



チングルマ咲くお花畑の脇を、まず目指すは”爺ヶ岳”




あらら・・・だんだんガスに覆われて・・・山頂着いたら真っ白でした。



爺ヶ岳からは緩やかにアップダウンを繰り返し、すぐ着くような気分でいたからまだかなまだかな・・・
と思ってたら前方にようやく冷池山荘が見えてきた。結構崖っぽい所に建っている感じでイメージと違った。


 
到着~♪この草の中が小さな冷池。
今回、このエリアならテント担いでもそんなに苦じゃなさそうだけど、
3人でテント1つじゃ狭いし2つじゃ無駄に重いし最近テン場は激混みらしいしどうしよう・・・
と悩んだ結果、大事なムスメを預かってるのだから、ここはどーんと(?)安全に小屋泊自炊としました。

種池・冷池の小屋はお盆時期は比較的空いているとの情報でしたが、やはり小屋にしてよかった。
トイレも超きれい、ウッディで広い小屋。混雑もなく一人一枚のお布団であっという間に眠りに着きました。



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翌朝、小屋の朝食準備からいい匂いがする中、ピストンなので身軽に出発です。
小屋からちょっと登るとテント場についた。
気持ちよさそうなロケーションですがウワサ通りトイレまでが遠く、小屋までの途中一箇所崩落箇所が。
酔っ払って夜トイレに行ったら私なら転げ落ちそう・コワイ笑



山頂はまだ見えていないけど、青空が眩しくて嬉しくて駆け出したくなるような気持ちよさ♪


 
まずは一つ目の”布引岳”へ。朝の気持ちの良い空気の中、雲がぐんぐん流れていく。



一旦下って今度はいよいよ鹿島槍ヶ岳、すらりと伸びた尾根が清々しい。



この辺りはお花畑で・・・



たくさんのお花が風にゆらゆらと。ミストが適度な潤いになって本当に気持ちの良い尾根歩きでした。


 
最後の一登り。ガスで見えていなかった周りの景色が、山頂に近づくと見えてきた。ワクワク


 
空が近くなったら・・・”鹿島槍ヶ岳2889m”到着~ ヤッタ、青空だ!



気持ちの良い天気になり、雲の中から色んな山々が姿を現した。目の前に剱岳。



遠くに槍ヶ岳のトンガリも見えてきた。眺めているだけで全然飽きない山頂、Jちゃんと保護者のツーショット(笑)

しばらく展望を楽しんだら、時間もたっぷりあるので行きますか、北峰へ。


 
下りの最初は高度感があって緊張したー!踏み外したらどこまで落ちるのかと思ったけど、
帰り、登りにとったらなんにも怖くなかったー。そんなものですね・笑



でも片道25分のCTじゃ着かないです、私。モタモタしてます。



吊尾根、イワイワ乗り越えて~~。


 
八峰キレットへの分岐を越えて一登りしたら「北峰」到着。めちゃくちゃ狭い山頂でした。
山頂標識になぜか蝉が止まってる(笑)ジィージィー賑やかに迎えてくれました。



こちら側から眺めるとなかなか迫力あるね~、南峰。

また来た道を南峰にもどり、おやつタイム。お名残惜しいけどきりがないので冷池山荘まで戻ります。



白馬方面はガスの中から姿を見せてはくれなかったけど、ずーっと山頂にいても飽きないほどの気持ちよさでした。



楽しい山だったねー。



ガスが寄せては返す・・・快晴ももちろんいいけど、こういう眺めも夏山らしくて好き。



お花畑で見た、初めての花。なんという花だったんだろう?→シナノナデシコ 教えていただきありがとうございました。


 
と楽しい尾根歩きを終え、冷池山荘に戻り、軽くお昼を済ませて最出発。
デポしたザックを背負い直し、昨日来た道を戻ります。




ここからは天気が良くて暑いー!なんて今考えれば贅沢な話ですが・・・風の通り道では気持ちよい尾根歩き。



途中一箇所だけコマクサが咲き残っている場所があり、槍とのツーショットを狙いましたがガスが切れませんでした。



昨日も登った爺ヶ岳。巻き道もあるのですが昨日はガスだったんだもの。
今日は今日で登らないとね、と登っていきました。


 
爺ヶ岳南峰の山頂でまったり流れる雲など眺めていたらガスが流れて、あれ?もしかして見えそう?



ヤッタネ!さっき歩いたのはあそこだ。南峰・北峰の双耳峰がどちらも姿を見せてくれました。

昨日とは違い、ガスはあるものの素晴らしい展望に恵まれ大満足で帰ります。



爺ヶ岳からはゆるやかな雲上の散歩道。こんなに気持ちいい山なのに山ガールには一度も会わず・笑
イマドキの山BOY&GIRLは来ないのか?静かなオトナの山域といった感じでとても気に入りました♪


 
種池山荘到着。今夜もここに泊まります。
無理すれば帰れないこともないのですが、車じゃない私たちがこの時間に降りても夜、温泉も入れず帰るだけ。
明日も休みだしなにもわざわざ暑い下界に(この日は36度の暑さだったらしい)戻る必要もない。
涼しい山の上で生ビール!夏山の醍醐味はこれですよ!日没まで宴会は続きました。



種池山荘の向こうに日が沈みます。




写真には全然撮れていないのですが、20時頃でもきれいな星空と流れ星が見れました。
昨夜はガスで見れなかったから、やっぱりもう一泊してよかったね。
この日も小屋は満室ではなく、一人一枚の布団でゆーーーっくり眠れました。

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最終日の朝。山で迎える朝は、なぜ何度体験しても心に響く美しさなのでしょう。



立山が浮かび上がり、



針ノ木の向こうに水晶岳のとんがりも見えた。わぁーーまた行きたいなぁ。


 
帰り際、小屋にいらした遭対協の方に三人の記念写真を撮ってもらってから帰りました。

いつもなら夫婦喧嘩勃発もある二人山行、女子が一人加わるだけで和やかで明るい山旅になった・笑
ポーター付きシェフ付きのお姫様(風)山行、こういうのもたまにはイイよね。
Jちゃんの相棒はこれなくて可哀想だったけど・・・女子的には楽しかったね


 
帰りも柏原新道を扇沢まで戻り、バスにて薬師の湯へ。
こうして無事保護者代わりもした山旅は、夏休みの楽しかった思い出として心に刻まれたのでした。


おしまい。



【行程】1日目:扇沢バスターミナル6:20→種池山荘10:50~11:30→冷池山荘14:25
    2日目:冷池山荘6:20→布引岳7:25→鹿島槍ヶ岳南峰8:15~8:35
       →鹿島槍ヶ岳北峰9:20~9:40→南峰10:08~10:30
       →冷池山荘12:00~12:40→爺ヶ岳14:25~15:00→ 種池山荘15:40 
    3日目:種池山荘6:10→扇沢バスターミナル9:10→長野駅→バスにて新宿駅

    ※かなりきままに歩いて・・・の時間なので参考にはならないと思いますスイマセン。