カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

めでたい事は何度でも♪

2010-05-30 | ヒビのこと

5/29(土)は甥っ子の結婚式でした。

このところ、結婚ブームな我が一族。
2年連続で姪っ子が結婚して行きましたが、今回は同居していた4人兄妹末っ子の男子。

この甥っ子は末っ子のせいか?とても人懐こいおませさん。
私たち夫婦とも小学生の頃から対等に話をし、神宮に野球を見に行ったり、
夏は区民プールに行ったり、とにかく良く遊んでくれ?ました
笑える&ホロリとさせられるエピソードは山ほどあります。

そんな甥っ子も、家庭を持つほどの大人になったんだね・・・


今回は「神前」ということで私も楽しみにしていました。場所は、


赤坂の「豊川稲荷」子供の頃から知ってはいたけど、中に入ったのは初めてでした。


 
一般的な神主さんがやるアレとはちがい、大変厳かな式でした。
20代のワカモノも、好みは色々ですね、こういうのを選ぶなんて思いもよらなかった。
でも、すごーく良かった♪(千と千尋みたいと思った・・・)



やっぱり日本人だね・・・白無垢の美しいこと

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その後は親族だけのアットホームな披露宴。

 
ホテルニューオータニの「なだ万」で、お酒が進む会席料理に舌鼓。

うん、和っていいね~~~(結局そこか)


こうして家族が増えていくのはとっても嬉しいこと。
未来を夢見るワカモノたち!何か困ったことがあったらなんでも言ってね!
と、叔母バカの私は今回も嬉し涙の1日となりました

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<おまけ>

赤坂の「豊川稲荷」は芸能の神様?なにか関係があるようで、
ジャニ○×系の方も良くいらっしゃるとか(我が家にはファンはいないのですが)

敷地内にあった3つのうちの一つ・・・


「花の高三トリオ」って懐かしすぎっ
知ってる人のほうが多分少ないと思う・・・



懐かしのナップザック

2010-05-25 | モノのこと

今週来週は山に行けないので「ザックの中身は・・・」シリーズで・・・ゴカンベ~ン





ザックの中に入れている装備、載せ忘れたものがありました。

いわゆる「サブ(アタック)ザック」



以前はこちらのノースのものを使用していました。
山歩きを始めたばかりの頃はあれもこれも必要?と欲張って、
ダンナと私ひとつずつ購入、持っていたのですが実はあまり使う時がなかったのでした。

ベースキャンプ方式で丸1日山を歩くときは、お弁当やら救急セットやらツェルトetc・・・
持つので結構な荷物になってしまう。
そこで私のザック(40~50㍑)を空にして、そこに必要なものを詰めなおしダンナが背負う。
これで十分事たりる→アタックザックは必要ない→無駄な荷物・・・となったのです。


ほんのちょっとの(往復1時間程度)ピークまで行くなら、カメラと水とお菓子、
たまに救急基本セットとカッパくらいしか持って行かない。
それだけの為に、この大きさと重さ(ノースのもの:約20㍑?240g)がザックの中で結構場所をとっていたので、
もっとシンプルなものはないのか?と考えていたところ、昨年こちらを発見。



Gregory ナップザック(約5㍑ 210g) しかもキッズ


機能性で言えば今年は山ブームであんなのとかこんなのとかいっぱいでてますけど、
去年は軽くて小さくて(畳むと手ぬぐい位のサイズになります)かわいくて「欲しい」と思うのが、
なかなかなかったので、やむなくキッズで対応。
(注:私身長170cmですが夏服なら十分背負えます)



(左 2009.8月 編笠山で背負うの図     2010.5月 右:黒味岳で背負うの図)
懐かしいでしょ~?小学生の頃とかこんなの持ってませんでした?
案外使いやすく、シンプルイズベストかもしれない。


私が今まで歩いた山ならちゃんとしたサブザックは特に必要なく、このスタイルで十分でした。
やはり装備って人それぞれなんだな~、と思うアイテムのひとつです。



ザックの中身は・・・Ⅰ

2010-05-22 | モノのこと

見せるのは恥ずかしい・・・でも他人のザックの中身は気になる・・・。

だから・・・思い切って、 本日初公開 

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こちらは先日の屋久島へ行く前の状態でございます

私のテント泊ザックの大きさは40~50㍑。
皆さんに「小さい」と言われるので、はて?そうなのか?何か大事なものを忘れているのか?
と自分でも興味がわき、調べてみました。
※テント一式 及び食料と鍋のほとんどはダンナが背負っていますのでここには入りません。



①銀マット(一人分)※電車移動なのでカバーしてます。
②ハイドレーションシステム&カバー(プラティパス500ml)
予備プラティパス500ml用(現地で水を調達する用)or ナルゲンボトル1㍑
④モンベルULダウンシュラフ#5(昔の)ウォームアップシーツULスリーピングバックカバーをコンプレッション
⑤ウォルダーズサンダル(雨&残雪時靴下が濡れないように通気穴ナシのもの)
⑥ストック2本・※電車移動なのでカバーしてます。
⑦ザック50㍑ (重さ約1400g)
⑧酒! 持参用500ml(梅酒等)ビールは買えない日数×1日消費分を途中購入
⑨ジップロックいろいろ ・ウエットティッシュ・キッチンペーパー(食器拭き)・ゴミ袋5,6枚・ビニール袋5,6枚
・輪ゴム・トイレロール・ウコンの力・アミノバイタル・ポカリ系粉末・歯ブラシ等
⑩着替え一式(半袖Tシャツ1or2枚・長袖ベースレイヤー・ズボン(下山後用)
靴下(下山後用)&予備靴下・下着(下山後用)・予備手ぬぐいorタオル1本)
⑪patagoniaR2ジャケット
⑫雨具(ゴアテックスカッパ&ズボン)
⑬エアリア地図&1/25000地形図(場所により)
⑭防水袋入り携帯予備電池2個 カメラ予備バッテリー2個 携帯電話 SDカード数枚
⑮オーバーグローブ
⑯ファーストエイドキット&必需品
ヴィクトリノックスミニ58山ラジオ・ヘッデン:ペツルイーライト  BD SPOT 2個
・予備電池数種類・ホカロン・耳栓・胃薬・正露丸糖衣・ノーシン・風邪薬
・絆創膏・キネシオテープ・マッチ・ライター・サバイバルシート・ツェルト(テント以外の時)等)
⑰折りたたみ傘・コンパス
⑱おやつ&おつまみ一式 おせんべい・焼き鳥・サキイカ・チーカマ・チョコ・ナッツ類・ドライフルーツ等
⑲自分用食器3点セット&snowpeakチタンカップ
⑳予備 ガス&ガスバーナー
A:モンベルガベッジバッグ
B:一目レフカメラ(Nikon D40)
C:交換レンズ1個・モンベル・カメラレインカバー
D:化粧品関係(日焼け止め・リップクリーム・鏡・綿棒・化粧水=全て詰め替え・化粧はしません。
・ハッカオイル(虫除け)・ウナ(虫刺され))
E:ORゲーター(スパッツ)使いやすくて最近コレばっかり♪
F:サングラス(アディダス)
G:熊鈴



ザックの雨蓋やサイドポケットに・・・
H:インナーグローブ
I:携帯トイレ(どこへ行くにも持ってます)
J:グラナイトギア・エアグロッセリーバック(バスや飛行機に荷物を預けたりするときの必需品)
K:ザックカバー/メモ用紙&ペン
L:↑⑯のファーストエイドバッグ
他ウインドストッパーのような軽く羽織れるアウター・帽子等が入っています。


今回はシュラフ等、絶対濡らしてはならないものを防水パックに入れて2重パッキングしました。


・・・でこれら基本装備一式の重量はザックも含め12kg
これに水1㍑~、ドライ食料やダンナのザックから溢れた食料少々、
宿泊地までの朝食昼食&自分のおやつ、ビール等加わるので、
大体14kg前後になります。
テント・食料・鍋一式のダンナザックは基本(水含まず)大体17kg前後らしいです。

冬場はここにダウンジャケット・アイゼン・わかん・冬用ビーニーやグッズ等加わり、
シュラフが冬用になるので多分16kg前後だと思います。

これで過去の3泊4日自炊縦走(残雪期・営業小屋あり)はOKでした。
でもザックの中身は進化系・・・今後また変わっていくと思います。

変わらないのは背負える重さ(笑)17kg以上背負ったら私は歩けません。
なのでこの範囲での増減になるのでしょう。
持ち物の詳細は少しずつ追加UPしていこうと思います。


皆さんと比べてどうでしたか~?(女らしさ以外の)忘れ物あったら教えてください





褒められたぁ~

2010-05-20 | モノのこと

goroさんに

1月からワタシの山足として活躍中のgoroさんの靴。
最初は硬かったので、登りで踵があたるところが靴擦れていた。
オーダー完成した日に「何でも言って下さいね」
と言われ、後日お言葉に甘え靴を持って相談に行くと、
あっという間に大型ペンチみたいなものでグリグリ。
で、その後踵の靴擦れは一発で解決


今回は(これも以前から気になっていたことなのだけど)、足の裏の指の付け根(中足骨?)
が、特に下りで摩擦して痛くなる、というもの。
ただ、この部分の痛みは山靴に限らず、ヒールでも痛いし、
自分で角質化させてしまった、というもあるのだけれど。
とりあえず、靴の悩みは・・・とgoroさんの元へ。
(ヒールは足のためには良くないから出来るだけやめなよ、と言われた)

この日も(日曜日)開店15分しか経っていないのに、2階も1階も人だらけ。
繁盛してますな~~。
事情を話すと忙しいにもかかわらず、「○○さんの足型だして~~」と。
5分も待たないうちに足型出して、見て、「特に難しい足じゃないんだけどな・・・」
と、靴の中敷を見ると「その」部分だけがやけに凹んでいる。

見てすぐに理解したgoroさん、そこで足を支えて力が入りすぎているとのことで、
インナーソールにちょっとした加工をしてくれて、
「これで山歩いてみて、山歩かなきゃ解んないんだ」と終了。


そして調整が終わった後の靴を手に取り、まじまじと見るgoroさん、
「すごいね~~、これは靴の磨き方のお手本のようだよ!
俺、自分の靴でもこんなにきれいに磨かないよ

と思わぬお言葉を頂いた。

「そうですか~、ダンナ喜びます。山から帰ると毎回ダンナが磨いてるんで」
と言うと、その場にいた客4人ともうひとりの店員さんが、
店員A「それ、のろけだよね(笑)奥さんの靴なんて磨かないもん、オレ」
客B「ええ、うちも磨いてなんかくれません」
客C「ああ、うちも磨かないよ」

    

一同「愛されてるんだね~~~~」

???え~~っ・・・・ のろけるような年じゃないんですけどっ

「違うんです、そうじゃないんです、ダンナが愛しているのは私じゃなくgoroさんの靴!!それに・・・」
(は言えなかった)

変な汗かいてそそくさとその場を去りました・・・


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もうそんな話こっぱずかしくてダンナには言えないので、
家に帰ってから「goroさんが靴の磨き方が素晴らしい、って褒めてくれたよ」
とだけ言ったら、とても喜んでいたダンナ。

予想通りその後も気をよくして磨きをかけてくれてます
誉めてもらうと何事も嬉しいものですよね♪

(ダンナはこのブログは見てないのでダイジョウブ(多分))



スミレな散歩道・今倉山~二十六夜山

2010-05-17 | ヤマのこと

2010.5.15(土)山梨県の「今倉山」「二十六夜山」へ行ってきました。

以前、温泉好きの私にいいコースがあるよ~、と教えていただいたまま、
なかなか行けなかったのは、行きたいと思った時期にバスが走っていなかったから。


(道坂隧道バス停・トイレ自販機ナシ)
4月から運行が開始された富士急山梨バス「都留市駅→道坂隧道」8:10発に乗って登山口へ。
都留市駅に降りたらバス会社の人がパンフを配りながらバスへ誘導。
人気のコースだったんですね!
20人くらいでしたが小さめのバスなので改札でたらもうバスは一杯、
私は立ったままくねくね道を・・・

GW明けに風邪を引いてから体調が優れず、フラフラしたまま・・でも来たくて来てしまい、
またしても登山口敗退か?とも思われましたが、バス酔いもせず歩き始めることができました。

 
登山口から15分ほど歩くともう尾根にでました。
明るい日差したっぷりの尾根にこんな早く出れるなんて、なんかお得な感じ


 
でもハイキングコースと舐めてはいけません(私ね)。
ふくらはぎがきゅーきゅーのび~る感じの登りがしばらく続きます。
日差しも降り注ぎ、あっという間にワタシの中の余分3兄弟(酒・水分・糖分)出てしまいました
足元にはスミレがわしゃわしゃ咲いているので、何度も立ち止まっては写真を撮り休みます
この山はエイザンスミレで有名な山だそうです。



ちょっと落ち着ける平坦な場所に出ました。わ~い、良い眺め!
富士山の白い雪がテカテカ光って眩しいくらいです


 
登山口から約1時間30分で「今倉山山頂1470m・東峰」
そこからまた20分ほどで「御座入山」と書かれた西峰でした。

今倉山から二十六夜山方面、国土地理院の1/25000の地図には登山道がありません。
ちょっと心配してきたものの(ビビリなので)道はしっかり踏まれているし、
「登山道」と書かれた案内板があちこちあるので大丈夫でした。



 
雲行きが怪しくなって来ましたが、眺めも良く気持ちいい尾根です。
進んでいくと、目の前の景色がぱー、っと開ける場所に出ました。

 
お~~!さっきより裾の方まで見えるようになったのですが・・・なんか雲が・・・


お~お~~!南アルプス・八ヶ岳もかろうじて見えました。



そこからはロープのかかった狭い急下り、下までグングン降りると分岐に出ます。


 
空模様も晴れたり曇ったり。最近5月にもかかわらず涼しいし、
ここは案外標高が高いので、日が陰ると肌寒かったです。
前方で賑やかな声が聞こえる、と思ったら・・・



どっか~ん、と見晴らしの良い岩へと飛び出しました。ここが「赤岩1450m」というところ。
来た道以外は遮るもののない、ほぼ360度の展望台です。


 
本当はこの目の前にドカン、と富士山が見えるはずなのですが・・・もう雲に隠れてしまいました。

山頂は狭く、10人も座れば足の踏み場もないほど。
どうも混み合った場所が苦手な私は、景色をぐるりと眺めただけで出発。
でも、こんなに素晴らしい眺めがあるなんて全然知識がなかったので、嬉しかった!
登山口から2時間ちょっとでコレ。やっぱりなんかお得な感じです~~

 
赤岩から先はまた素晴らしいブナやミズナラ、新緑の散歩道。
生まれたての緑の葉っぱたちの初々しいこと!!新芽ってこんなにきれいだった?
野鳥もさえずりながらあちこち飛び回っていました。


 
目にも眩しい新緑の森、小さなアップダウンを越えて歩きます。
こっちへ来る人は少ないのでしょうか?静かな自然林の散歩道になりました。

 
一旦車道に出て・・・また登り返す事20分ほどで・・・


 
「二十六夜山1297m」到着。
こちらはさっきの赤岩よりずっと広く平坦な部分が多いので、ここで昼食としました。
今日はもう、富士山は出てくれないようです。



でも木の天然ベンチに腰掛けると、反対側に遠くは雲取山、三頭山、近くは扇山・百蔵山、
この間登った九鬼山までよ~~~くみえました。
このコースは眺めが良くていいですね~とても充実したハイキングコースです。
富士急の人が薦めるのもわかる気がしました(笑)
ゆっくり昼食タイムとなりました。


 
後から来た団体さんに席を譲り、下山します。
山頂すぐのところに「二十六夜山」の由来と石碑、その下に行事が行われたらしき石仏のある跡地がありました。



二十六夜山頂から戸沢方面への道は、あまり人が歩かないのでしょうか?
でも案内板や、入り込まないようにロープが張られているので安心です。
ただ、駅でもらった地図にはもう一方の「引野田」方面は、
「通行困難」と書いてあったので、もしかして注意が必要かも?です。

さっきよりさらに緑度が増して行くブナの自然林、すごいです


 
こちら側も結構な急下り。膝が笑いそうです。
九十九折に降りていくと平坦になり、「仙人水」がジャバジャバでている水場に出ました。


 
そこから先はなだらかに、川沿いを下ります。
登山道のすぐ脇を流れる川は、清涼感たっぷりの澄んだ空気を運んでくれました。



「二十六夜山頂」から約1時間30分で登山口らしき車道に出ました。
また下山と同時に晴れてる・・・・


 
そこからはのどかな里山を歩き、15分ほど奥へ入ると「芭蕉 月待の湯
14:30に着いてしまったので、バスの時間まで2時間以上あります。

元湯が35度くらいとぬるいし時間もあるので、日帰り入浴では久しぶりにゆ~~~~くり入れました。
他にも露天風呂など38~42度くらいに分かれた湯船が3個くらいありました。
山の帰りに使う人は少ないのか?地元の方が多く持ち込み自由の緩い雰囲気がGOODです♪
とても気持ちのいい温泉でした。 


 
16:48発のバスで都留市駅(17:10到着)まで戻ります。
そこから電車には乗らず、徒歩8分の中央高速バス停へ移動。バスに乗り込み一路新宿へ。
土曜日だというのに相模湖の渋滞が始まっていて、30分ほど遅れました。
そろそろこのラクチンバスが使えないシーズンに入ってきたかな・・・


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この山で会ったお花たち。
残念なことに、二十六夜山で見られるという「エイザンスミレ」は、
今倉山の方でほんの少ししか確認できませんでした(見逃してたら許して)

でもすみれが一杯の登山道、花を探しながら歩くワクワク感も加わって、
とっても楽しめるコースだと思いました。

  


  


  
右端が多分エイザンスミレ・・・


 

相変わらずすみれの見分けも出来ない私ですが・・・ 楽しい1日でした。



屋久島・温泉&記録編

2010-05-14 | ヤマのこと

【1日目:淀川登山口→淀川小屋編
【2日目前半:淀川小屋→黒味岳→宮之浦岳編
【2日目後半:宮之浦岳→新高塚小屋編
【3日目:新高塚小屋→縄文杉→白谷雲水峡編

楽しかった縦走を終え、たどりついた先はこちら。
安房近くの「屋久島グリーンホテル
清潔で静かなホテルでした。


宿は探せば民宿から高級ホテルまで色々ある屋久島。
以前泊まったJRホテル屋久島がとても気に入ったので、今回も、
と思っていたのですが1月の段階で既に満室。仕方なく(?)空いていたこちらの宿に。

前回もそうだったのですが、GWの予約は年明けと同時に争奪戦が始まるようです。
ただ、航空券もそうでしたがスタート時は大手旅行会社が抑えているらしく、
ちょうど2週間前に空席を手放す様で?その辺りでキャンセル待ちが取れました。
ギリギリまで予定が立たないのも辛いですが、粘れば直前に希望の宿も飛行機の席も出るかも、です。

そうそう、大事なこと
屋久島では登山届けを出したら必ず下山報告もすること。
下山予定を24時間過ぎても連絡がない場合、救助に出るそうなので。
電話で大丈夫です。


 
宿の夕食は島の料理。
とびうお姿揚げ、つけ揚げ、鹿(!)刺身、あさひ蟹等・・・

部屋に戻っても三岳を飲み続けたのは言うまでもありません・・・

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翌朝、海では朝一番のトッピーが港へと向かっているところでした。
私はと言えば、冷房の部屋でおなか出して寝てたらしく、
目が覚めたら飲み込むのが痛い程、扁桃腺がパンパンに腫れていました・・・あ~あ、ヤッチャッタぁ


 
今日はもう帰るだけ。
午前中は時間があったけど、山の魅力にもう燃え尽きてどこかへ観光に出かける気にもならず。
ジリジリ照り付ける南国の日差しに誘われ、海を見に行こう、とホテルから散歩へ。


 
海岸を求め、民家の脇を適当に歩いていくと、見えました、海
う~~ん、南国です、島です。当たり前だけどしみじみ。
海の香りが心地よく、日差しは強いけど木陰はさわやか。
きれいな海があって、山があって、焼酎があって、○○もあって・・・好きなものだらけの屋久島



宿から見えるとんがりは「太忠岳」次はあそこに登りたい。カヤックもやってみたい、夢は広がる・・・
今回もお世話になった、島の足、バスに乗って空港へ向かいます。



が、まっすぐ空港には行かず目的の○○=温泉。こちらの「まんてん」へ。
島にきたらどうしても入りたい温泉、空港の目の前に新しく出来ていました。

  
宿泊も出来る施設で、日帰り入浴¥1500とちと高いですが、
楠川温泉の場所がイマイチ解らなかったし、車がないので便利の良いこちらにしました。
施設は新しいせいか、どこもピカピカキレイ。

 
お湯はすべすべする良いお湯でした。オマケに昼間はほとんどの人がフィールドに出ているので、
GWといえども貸切状態。真っ青な空の下、島の海風を受けながら入る露天風呂の気持ちよさといったら

・・・もう本気で帰るの嫌になりました(笑)


 
フライト時間までゆったりと「まんてん」でランチもし、
名残惜しい屋久島にさようなら・・・ありがとう~~~屋久島

    


宮之浦岳登ったら、もう屋久島は完結、と思って来たのに、
下界に降りたらすぐまたあの雲上の世界が恋しくて、
今度は快晴の時にほかのルートも歩いてみたい!とか欲だらけ。
夢のように楽しかった屋久島の4日間、また絶対にここに帰ってくる、とココロに誓い、
地図を広げながら帰ったのでした。
ハマったかな・・・屋久島・・・

おしまい。


【5/4:4日目】中央バス停11:07→空港11:20---入浴---屋久島空港14:25→ 鹿児島空港14:55
鹿児島空港15:50→羽田17:30

屋久島のことなら
屋久島リアルウエーブ
屋久島観光協会


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 旅の記録 
【交通費】羽田=鹿児島間 株主優待割引 片道¥19,550(プラス優待券代・時価片道一人¥2500~¥3500)
 鹿児島=屋久島間(JAC)普通運賃 片道¥13,900
バス=空港ー紀元杉¥1,180位 白谷雲水峡ー宮之浦¥530
今回一人当たり=約¥74,000プラス宿泊費でした。

※GW期間はトップシーズンのため航空券は普通運賃ですが、
鹿児島=屋久島間をトッピー往復割引(¥11,600)や、
行きはトッピー(¥6,500)帰りはフェリー(¥3,200)等にすると
@¥53,000位で行けます。
ただし、鹿児島=屋久島間、飛行機なら約35分ですが、
トッピーですと空港からの移動で港まで約1時間、鹿児島埠頭=屋久島港・約3時間、計4時間必要です。

土日を挟んだ普通の日なら(夏休みを除く)スーパー旅割等が使えるので、羽田=鹿児島間片道¥12,200、
JAC¥9,000位なので、全て飛行機でも¥42,000程度で行けます。
行きはトッピー、帰りはフェリーならなんと¥30,900!!

多分ツアーより安いと思います。
3万円代なら近場の山小屋泊まりで2泊くらいするのと大して変わらず!
屋久島は遠い様で案外近いと思いました(休みが取れれば・・・ね)




もういちど屋久島へ・縄文杉~白谷雲水峡

2010-05-13 | ヤマのこと


3日目、今日はもう下山だけなのでちょっとゆっくり5:20の出発。
途中、朝日が昇るところが木々の間から見えた。なんとなく今日は天気がよさそう。



まずは「新高塚小屋」から「高塚小屋」までの1時間歩き。
途中に巨木がいくつも現れ、この森の主が近いことを知らされる。



6:12、「高塚小屋」到着。
ここで泊まった方たちは多分もうほとんどが出発したのだろう、静かな朝の空気が流れていた。
雰囲気が良い場所だな~、でも混雑したらどこにテントを張るのだろう?と思うくらい予想よりこじんまりしていた。

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(左:携帯トイレブース・あちこちにあります。
 右:登山口のトイレの中にある回収箱・残念ながら中には2つしか入っていませんでした)

話はそれますが、ここ屋久島の山も自分を含め完全にオーバーユース。なかでもトイレの問題は大きい。
私たちが泊まった2箇所の小屋もトイレは1個のみ。
断続的にトイレ待ちの列が出来、朝は30分待ちがあたりまえの状況になっていました。
屋久島の山岳部のトイレは人力で汲み取り、背負って搬出を行っています。
今回私たちは2日間の一部、携帯トイレを使用し、持って降りました。
(モンベルO・D ガベッジバックに入れるとGOOD)
自分のし尿を担ぐだけでも結構な重さがあって驚きます。
他人のし尿を背負って下ろす皆さんの努力を考えると、進んで携帯トイレを使用しよう、という気持ちになります。

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「高塚小屋」を越えると、見覚えのある階段が・・・



お久しぶり、の「縄文杉」もう説明不要ですね。




動かないものを動画で・・・?とも思ったのですが雰囲気が伝われば
前回見たときは大混雑の中だったけど、朝の縄文杉は静かにゆっくり見れてやはりいいですね♪
以前より大きい、と感じたのはそんな理由もあったからかもしれません。



縄文杉の脇を流れる水は、本当に清らかで冷たくて・・・
キラキラと朝の光を受けてより一層輝いて見えました。


 
さあ、今日はもうに下界降りてしまう。楽しみながら歩きましょう~~


途中から見えたバルタン星人「翁岳」昨日はあそこを歩いてた・・・
予想通り今日はピーカン1日ずれてたら・・・う~ん、やっぱりちょっと悔やしい。


 
「大株歩道」を夫婦杉、大王杉、と越えていくと見つけた!ここだー!
昨日、ガイドさんが「急な階段、覚えてる?あの先時間帯によってはすれ違いで大混雑するから、
”自然探索路”と書かれた所を入っていけば、ウイルソン株の横に出ます。混雑にあわなくてすみますよ♪」
と教えてくれた分岐だ。
まだ混雑はないみたいだったが、せっかくなので行って見る事に。


 
かなり細い道をリボンに導かれ進んでいくと(エアリアの地図にはありません)とってもいい雰囲気


エアリア地図に「巨木の森」とだけ書かれていたここは、本当にただ静かに、
巨木たちが生き生きひっそり過ごしていました。

 
何度巨木を見上げただろう?この旅で。
ガイドさん、ありがとう。ステキな場所を教えてくれて。



約30分の寄り道の末、ウイルソン株の脇に出るとまだ8:10なのにもう混雑していました。
途中ですれ違った日帰り組第一陣は7:30頃、皆さん早いですね。

株の中から「ハートマーク」に見える撮影ポイントがあり、順番待ちをしていました。
地元ガイドさんがいらしたので聞いてみたら、やはり4年前にはそんな話はなくて、
誰かがそう言ってからさらに混雑することになったそうです。私も撮りましたけど



ああ、思い出の「翁杉」

 
・・・を過ぎるといよいよ本格的な混雑が始まりました。
縄文杉を目指す皆さんは団体サンなので、待ち時間が長くなります。
ここを通るときは、待ち時間も含めて考えないとなりません。


 
8:50「大株歩道入口」到着。長い長いトロッコ道の始まり。何組の団体さんとすれ違ったでしょうか?


 
歩いて歩いて・・・三代杉を過ぎ、小杉谷荘跡地あたりに新しいトイレが出来ていました。



やっぱりトロッコ道長っ!
よく歩いたなぁ、前は・・・と感心して足の裏が痛くなった頃、やっと「楠川別れ」に。
さあ、いよいよ最後の目的地への登りです。


 
最初は緩い傾斜、まるで北八ヶ岳の森を歩いているような感じですが、
徐々に傾斜を増して、さっきまで下り一辺倒だったカラダがビックリして汗びっしょりです(~_~;)
でも森特有の「ひんやりと冷たい空気」がじわじわと肌を冷ましてくれます。
ヤクシカやヤクサルも静かに自分のことに専念しています。



shucreamさんも仰ってましたがこのエリアが「もののけ度 NO1
カラダ中ミドリイロになりそうです!


「辻の岩屋」は大きかった。ほ~~~んと、気持ちいい森!

 
楠川別れから1時間ほどで「辻峠」到着。
前回白谷から「辻峠」に来たときに、見下ろしていた「楠川別れ」へのこの道。
あの時は「ここから先は私には歩けない道」と思っていたから、
今回繋ぐことができて嬉しかった。

一休みし、ザックをデポして思い出のあの場所へ。


木々の間をぬって10分登ると、「太鼓岩」到着。
今日は快晴!素晴らしい展望が広がっていました。

   (photo by 2006)
昨日歩いた宮之浦岳が見える。快晴だとあちら側からは何が見えたのかな?
前回は強風と高所恐怖症で怖くて腰引けだったけど、今日は無風なのでしっかり岩の淵まで行けました。
まだ山の右も左も解らなかったあの日の事、懐かしく思い出します。

景色をしっかり目に焼き付けて、戻ります。ここから先はもう稜線を見ることは出来ません。

 
「辻峠」からしたはいわゆるもののけの森になりますが、
今日は乾いてしまって、苔たちもイマイチ元気がない様子・・・。
山は晴れ、森は霧や雨のほうがいい、と自分勝手なことを考えたりします。


もののけの森、という表示の場所?だったかな?
そこには観光客がたくさん群がっていたのでスルー、です。
以前は私もその中にいた一人なんだ・・・あの頃はそれで満足だったけど。
目的が変わると見えるものも違ってくるものですね。


 
「白谷小屋」を覗きます。
前回もそう思いましたが、中は広くて良いのだけれどトイレのニオイが充満して辛そうです。
逆ルートで歩くなら、ここが1泊目になるのでしょう。

 
「原生林歩道」は結構長い。バスの時間に間に合わないと困るので「楠川歩道」を行きます。

さつき吊橋を渡り・・・残り時間を岩に座って飛流落としを眺め、身支度を整えて・・・


そしてたくさんの観光客と混じって、ゴールへ。
14:10発のバスへの長い列が出来ていました。

バスは2台だけ出ましたが、それに乗れないと次は16:00まで待たなければならないそうです。
ぎゅーぎゅー詰めで「宮之浦港」近くまで降りていきました。



「宮之浦入口」で下車し、懐かしい「観光センター」に寄り道し、またしても三岳を買い込み、
缶ビールを買って2日間の山旅の終わりに乾杯しました。

2泊を無人小屋&エスケープルートのない山&携帯の通じない山で過ごすことが
初めてだったので、正直かなり緊張していた私。
常に誰かに依存して生きていると、こういう時ホントビビリーになります。
とにかく怪我をしないように、転ばないように(出口近くでお約束通りコケましたが
気をつけて歩いた二日間。
ここでやっと、本当の緊張から解放された気分でした、軟弱ですな~

 
海からの湿った風に吹かれながら、バス待ちのベンチで飲むビールの味は格別なものでした。
海岸線を眺めながらバスに揺られ、今宵の宿へと向かいました。



【5/3:3日目】新高塚小屋5:20→縄文杉6:40→大株歩道入口8:50→楠川別れ9:50
辻峠10:40→太鼓岩往復・11:30→白谷小屋12:30→白谷雲水峡入口13:40 バス14:10→宮之浦入口


しつこくまだ続きます。


【1日目:淀川登山口→淀川小屋編
【2日目前半:淀川小屋→黒味岳→宮之浦岳編
【2日目後半:宮之浦岳→新高塚小屋編
【4日目:記録編


岩手にも春が来た

2010-05-12 | イワテケン


毎年楽しみにしている、コレが届いたので早速天ぷらにして頂きました。


ぷりっぷりの天然山の恵み・タラの芽とコシアブラ。
今年はちょっと遅め?だったかな?この鼻に抜ける濃い香りがたまらんです

しかし。毎年本当に同じ味で生まれてくるこの「芽」ってすごい、と思う。
こっちで購入したものを食べると、何かが違う・・・産地が違うと、味が違う?(鮮度かな?)

今年もアリガトウ、義母さん



もういちど屋久島へ・宮之浦岳~新高塚小屋

2010-05-11 | ヤマのこと



(左:下り始めはやや急坂  右:おや?燕のイルカ???)
偶然の再会、ガイドさんにお礼を言い、またいつか会えたら!とサヨナラをした。
私たちは休憩できそうな場所を求めて山頂を後にします。

ガイドさんたちは宮之浦岳日帰りツアー、とのこと。そんなことも出来たんだね。
軽装の人も多いな、と思っていたのは同じように日帰りの人たちだったらしく、
先ほどまでの混雑はどこへやら、宮之浦岳の先からぐっと人が減った。



人気の「永田岳」がガスの中から見え隠れしている。


ホントに亀の手に似てるな~~~(亀の手=屋久島の珍味で貝のこと、見た目・・・



(左:眼下にカラフルなザック   右:焼野三叉路・永田岳を見ながら昼食)

山頂から木道を下ってくると、前方に赤や黄色のカラフルな置物が見えてきた。
そこが「焼野三叉路」永田岳・縄文杉方面への分かれ道。
その置物はザック。みんなそこにザックをデポして「永田岳」をピストンするのだ。

ガイドさんにも「永田岳、オススメですよ~」と言われていたのだけれど、
三叉路から往復約2時間弱、結構きついというのも聞いていた。
今日は元気だけれど、自分のレベルを考えた時、
ここを往復して未知の新高塚小屋までたどりつける自信がなかった。
なので、予定通り三叉路で昼食にし、眺めただけでこの続きは次回・・・とした。
快晴だったら無理にでも行ってた気がするけど・・・
 

 
「永田岳」の向こうは「ネマチ」宮之浦岳までの道とは見えるものが違ってきた。
なかなか険しい山稜のように見える。
なんだかんだ言っても往生際が悪い私、もしかして青空が見えるかも?
と宮之浦岳山頂方面を何度も振り返った。
でもやっぱりガスの中・・・今日はもう駄目なのかな。



天気のことはもう諦め、ゆっくりとヤクザサ歩きを楽しみながら進んでいくと、
前方でサングラスをかけ、睨みをきかせたデカイヤツがこっちを見ているではないですか



わ~人相悪い。サングラス&頬に傷・・・ブラックジャックか・・・(古)



近づいて顎から見上げるようになると・・・凄みもなくなり・・・


 
彼の正体は「岩屋」だった。ここが「平石岩屋」
さっきと同じように岩屋の中には祠。屋久島も昔から山や森を神が宿る場所として崇め、
それぞれの集落で信仰の対象となる山に、年二回岳参りする風習が今もあるそうです。



岩屋の東側は開けていて、大きな石の上に腰掛けて眺めを楽しめる。
ここもあいにくのガスで見えなかったが、見えていたらもっと気持ちがいいだろうな~。

ここまで歩いてきて、屋久島の山は慌てて歩くんじゃもったいない、ピークを目指すだけでも寂しすぎる、
ゴロゴロあちこちに転がる巨岩に、思い思いの場所で大きく手足を伸ばし、
山と空と海と森を体中で楽しみたい、そんな素晴らしいフィールドだと感じた。


そしてふと、「やっぱり私はこんな山が好きだ、それでいいじゃないか。」と思った。


苦手な高度感のある場所や、ザレ場ガレ場も気の抜けないトラバースもない。
転げ落ちそうな急坂も、何が何でもあのピークを、という強迫観念もない。
ただただ雄大で個性的な眺めの中、伸び伸びとひたすらその先の風景と出逢いを求めて歩くこと、
それが出来る、楽しく歩ける、こんな山歩きが好きなんだ、とつくづく思った。

私は挑戦することを山に求めているわけじゃないから、
もう、苦手な山に無理していくのは辞めよう(笑)
高度恐怖症で怖がりの臆病者でいいんだ、歩くのは、私だから。




なんでそんな簡単なことに気づかなかったんだろう、気づかせてくれてありがとう、屋久島。
木や花やヤクシカやヤクザル達も、思い思いに屋久島で生きている。
シンプルにただ、その時の自分を生きるだけ。大自然に教えられることだらけだね。

・・・ま、そんな思いもまた忘れて、よく調べず怖い山登っちゃうんだろうけど(笑)


ガイドさんにテントを持っているなら(小屋の混雑は気にせず)大丈夫、
と教えてもらったので、後半はさらにゆっくり歩いてきた。

前方に又、大きな岩が見えてきた・・・結構ぎょっとするコワさだぞ(笑)


近づくとさらにスゴイ。「坊主岩」というらしいが、私にはカブトガニか?はたまたライダーか・・・



坊主岩の向こうは断崖絶壁らしい。そして谷を挟んで反対側には「大ゴルジュ帯」らしき険しい絶壁が見える。

こちら側も色んな楽しみの一杯詰まったルートだった。



標高も下げてくると「第二展望台」「第一展望台」という標識が現れ、
周りの木がだんだん高くなってくる。
展望台に上がってみたが、やっぱりガスで何も見えなかった。

こんなステキなトレイルを歩けることにも、もう終りが近づいているのだと思うとホントに寂しくて・・・。
もうすぐ小屋だと解っていたが、もったいなくてまた木の根に腰掛けてお茶してしまった。


ヒメシャラの森を越えると、賑やかな声が聞こえてきた。



(左:小屋前のデッキ  右:水場は徒歩10秒、奥の緑のバケツのところ)

14:35、「新高塚小屋」到着。まだ早い時間にもかかわらず、覗いた小屋の中は人の熱気でムンムンだった。
もう、2人も入るスペースはなさそうだ・・・
デッキの上もこの通り、テントを張るスペースはない。
仕方なくまた、空き地を見つけテント設営。縄文杉方面からの人もいるので昨日よりさらに混んでいた。

昼間のガスは消え、昨日と同じように西日が差し込んできたテント場。
明日はきっと晴れだろう、うん、多分そんな気がする・・・。


背負ってきたビールを冷たい山の水で冷やし、宮之浦縦走に乾杯!なんだけど、
達成感よりも、なんだか終わってしまったことの寂しさが先立って言葉がなくなってしまった・・・。

テントから出てみると、ヤクシカが様子を伺いに覗きにきていた。
夢のような1日があっという間に終わった。


【2日目】淀川小屋4:50→黒味別れ7:15~黒味別れ8:40→宮之浦岳11:05~11:30
→平石岩屋12:50→第二展望台13:45→新高塚小屋14:35(泊)
(休憩・昼食含む)


【1日目:淀川登山口→淀川小屋編
【2日目前半:淀川小屋→黒味岳→宮之浦岳編
【3日目:新高塚小屋→縄文杉→白谷雲水峡編
【4日目:記録編


もういちど屋久島へ・淀川小屋~黒味岳~宮之浦岳

2010-05-09 | ヤマのこと

2日目・今日は長時間の予定なので出来るだけ早く出発したい。
朝3:00におきて朝食を作り、混雑でゆっくり出来ないことを予測して昼食用にポットのお湯を作る。
結局モタモタしてしまい、出発できたのが4:50。
日が長いのはいいが、朝明けるのが遅いのは辛い。

 
小屋周りの第一陣はだいたい5:00前後の出発だった。真っ暗な中をヘッデン頼りに進む。
残念ながら暗すぎて淀川の清流を見ることは出来なかった。
少し急な登りを30分ほどあるくと、日の出時間(5:30頃)とともに尾根に出た。


 
そこからさらに30分ほど進むと「高盤岳展望所」の案内が。
左に掻き分けすぐ岩があり、その展望岩に乗ってみると・・・



「高盤岳(コウバンダケ)」のてっぺんにみえる「トーフ岩」おお、これが良く写真で見る岩!
手のひらに乗せた豆腐に包丁を入れたときに、広がるあの感じ。
昔、地中にあった花崗岩塊が隆起した時、地上に出る瞬間の衝撃で割れ目が入った。
その後、多量の雨で周囲が流されて、現在の岩の形になったらしい。

ガスがかかっていましたが、肉眼でははっきりとその切れ目を見ることが出来ました。


ルートに戻り、数歩進むと今度は右手に展望所、の案内板。
行ってみたけど残念ながらここからは何が拝めたのか?良く解りませんでした。


そこから10分ほどで「小花之江河(コハナノエゴ)」また10分ほどで「花之江河」に到着。
標高約1630mにある高層湿原です。ここも前回心残りだった場所のひとつ。

  
「この湿原はおよそ2600~2800年前にできたといわれています。
湿原にはコケスミレやヤクシマホシクサなど珍しい植物も見られ、学術用極めて重要な自然生態系です。」
と書いてあります。
木道の下にはネジネジの木の根っこやミズゴケ。

ここから「黒味岳」が望めるらしいのですが・・・どうも天気が悪い。
同じ方向に進む登山者がみな口々に「おかしいなぁ・・今日は晴れの予報だよね?」と。
基本雨オンナの私、なんだか不安になってきました・・・



 
ガスが切れないまま、「黒味別れ」に着いてしまいました。
「このガスじゃ、せっかく登っても何も見えないよね・・・どうする?」
と一瞬悩んだけど、もともと雨が降るのは当たり前の屋久島、天気じゃなければ行かないなんて申し訳ない、
とザックをデポして予定通り黒味岳目指して歩き始めました。

ロープのある場所が次々出てきますが、花崗岩は滑りにくいので、
登りなら私でもロープに捕まらなくとも登ることができます。


 
登り30分の割にはなかなかの歩き応え(笑)でも背中が軽いのでグングン進めます。
しか~し!歩けど歩けどガスガスガス・・・


そして頂上に到着!みごとなガスっぷりです。



正面から見るとこんな感じ。

ちょっと待ってみたものの、切れ間は見当たらず。
風がないのでラッキーなのかもしれませんが、それでも結構寒い。
諦めてルートに戻ります。



戻る途中、さっきまで全く見えなかった周りの風景が少しずつ見えてきた。
亀サンがいたのね・・・
緑の濃淡に時折にょっきりと白骨樹、ユーモアたっぷりの花崗岩たち。
山頂からの眺めは残念だったけど、ガスの下に見えた山肌はそれはそれは美しかった。


 
黒味分岐に戻りちょっと休憩をし、8:40再スタートです。
割と平坦な登山道を進むと、岩が多くなって景色が変わりました。



  
この辺りが「投石平」ガスっていても素晴らしい登山道なのが良く解ります。
たくさんの岩の間を澄んだ水が流れ落ちていく、まるで自然庭園。
山の中なのになんてみずみずしいんだろう。



 
何人もの人が雨宿り出来そうなくらい大きな岩「投石岩屋」
このあたりはいくつもの大岩を越えていかなければなりません。
岩にステップを切ってあるところ、ロープがかけられた岩など。
重いザックと腕力のない私は「はっ!」とか気合を入れないと越せません^_^;
腿を上げることが多くなると一岩一岩が疲れ、その度に体力メーターは激減し・・・


 
もうハラペコ お腹の虫がグ~グ~
仕方ないよ~、3:00に食べた朝食エネルギーなんかもうすっかり使っちゃったもん。
「ヤクシマアセビ」がポップコーンに見える・・

でも見下ろす投石岩屋あたりの風景はとても美しく、空腹も(?)忘れます。


 
そして一つ一つ岩を越えていたら、なんだか急に目の前が明るくなり・・・
急に現れた青空に、登山客がみな一斉に「お~~~っ」と。



振り返るとみるみるガスが流されて・・・「黒味岳」の頂上が姿を現しました。
頂上にいる人たちに手を振ります!


さっき登っていたのはあの岩の上だったんだね!
すご~~い!キレイー!!ハラペコも忘れてテンション
なんだかんだ言っても、やっぱり晴れると気分が全然違います。


天気に気を良くして進みます。遭難碑に手をあわせ、見上げる右手に「投石岳1830m」



そして「安房岳1847m」「翁岳1860m」と右上に奇石が続いてとにかく楽しい!
山頂は通らず、左を巻く様に進んでいきます。

最後の水場を過ぎると、翁岳分岐?岩が出てきました。
列をなして歩いているので、タイミングをはずすとなかなか休憩ポイントがありません。
ハラペコのまま進んできた私は、多分あれが奥岳と確認できたあたりで・・・

岩の上に腰をかけ、おやつ休憩することにしました。
休憩している間もどんどんと登山者達が進んでいき、なぜかしらちょっと焦ります。
「こんにちは~」と声をかけた団体さん、あ、ガイドツアーなのね、と思ってみていました。
なぜすぐにガイドツアーだとわかったんだろう?その時は深く考えもしませんでしたが・・・


岩に腰掛けながら見上げる奥岳の、なんて雄大で美しいこと・・・

このまま登ってしまったら、今日の楽しかったトレイルも終わってしまうのかと思うと・・・
なんだかとても寂しくなって、このままずっと動きたくない、到着が遅くなってもかまわない、
ずっとずっと眺めていたい、そんな気持ちになりました。




でも先に進まなきゃ。山頂目指して最後の歩きのスタートです。
この岩の間を流れる水の透明度がすごいです!このみずみずしさが屋久島ならでは、なのでしょう。



さあ、最後の登りへ。

 
翁岳分岐を過ぎると、そこにはもう離れがたい風景が広がっていました。
いままで見てきた岩たちが、さらにまるでいまにも動き出しそうなカタチですぐ側に・・・


 
モアイと呼ばれる岩や、短い眉毛の笑顔の君。
絶妙なバランスでただちょこん、と乗っかっているだけのような卵石。どれもこれもユーモアたっぷりで・・・



話はそれますが、この短い眉君、1998年ごろはもっと横に太っていたんですね。
隣にあった岩たちはどこへいったのでしょう??う~ん、謎



草原状のヤクザサ帯、右も左も後ろも前も、踊りだしそうな巨岩たちが。
なんて楽しいトレイルなんだろう良い意味でとっても滑稽、思わず笑みがこぼれてしまう。
こんな山、初めて・・・



もう、嬉しくて楽しくて、本当に前に進みたくない。このままずっと行ったり来たり歩いていたいよ。
楽しい~、サイコー~~!となぜか叫びながら登る私でありました。


振り返れば、翁岳、安房岳、投石岳と、歩いてきた道が見える。
ありがとう、今日は本当に楽しかった。こんなに楽しませてもらった山ははじめて。
海岸線のどこからも見ることが出来ない屋久島のど真ん中に、
こんなに感動する素晴らしい景観が広がっていたなんて!

何度も写真で見ていたはずの風景。
だけどやっぱり写真じゃ解らない、やっぱりココにきて五感で感じて・・・来て良かった。
はじめて湧き上がる感動だった。

 
そんな感動のゴール・・・と思ったら見えていたのは「栗生岳1867m」だった
岩の中には祠が祀られていました。



はい、仕切りなおし。
あの人がたくさん見えるところが多分・・・山頂。


山頂ではきっとガスが切れるはず!そう願いながら登ってきた最後の登り。
振り返ると・・・あれ~~ガスがどんどん上がって来るぅ~~~


あと30mで山頂なんだって!!






タノム、ガスこないで・・天気よ、もってくれ・・・






オネガイ・・ぃ・・・・・・・







・・・11:05、宮之浦岳到着。山頂はすっかりすっぽりガスの中
あたり一面ぐるっと360度、大展望&海が見えるのは、そう私「宮之浦岳」
だけど今日はガスなのよん、ゴメンネ。
しかもちょっとやそっとじゃ切れそうもない・・・
雨(ガス)オンナの本領、なにもここで発揮しなくても、ね。


山頂は狭く、そしてものすごい混雑だった。ハラペコだったけどとてもゆっくりご飯を食べれる状況じゃなかった。
日が出ないので寒いし、ちょっと休んだら降りよう、と思って周りを見渡すと・・・

ダンナと私、同時に気づいた


そうだ、さっき見かけてガイドツアーだと思ったのはガイドさんを知っていたからだ。
彼は4年前、私たちがはじめて屋久島に来た時、縄文杉へ案内してくれたガイドさん。


なんという、偶然。30分違っていたら会えなかった。


声をかけたらビックリしていた、さすがに毎日何人も案内しているから覚えていなくて当然だが、
すぐにあの日のように親切にこれから先のコース状況、
小屋の様子、明日の縄文杉ルートの進み方など熱心に教えてくれた。

4年前、柵のないトロッコ橋を渡るのが怖くて、ガイドさんのザックの後ろをぎゅっと握り締めて歩いたあの日。
まだ縄文杉までしか歩けなかった私たちが、今日はテント縦走してきたこと、
ネイティブビジョンさんのプロに徹したガイドのおかげで屋久島が好きになり、
忘れられず再訪したことを話すと、彼も喜んでくれた。
今日はお客じゃないのに、進んであの日のように写真を撮ってくれた。


やっぱり今日ここへ来ることが、神の導きだったってことが証明された瞬間だった。



(喜びの再会・記念撮影
予想もしなかった嬉しい再会ができた「宮之浦岳」
山頂はガスで何も見えなかったけど、私たちにとっては今日が最高の登頂日和だ。
あの日から少しだけ成長できた自分と、恩人に会えたような気分で心は晴れ晴れとしていた。

文字制限の為後半へ。長くてスイマセン^_^;

【1日目:淀川登山口→淀川小屋編
【2日目後半:宮之浦岳→新高塚小屋編