カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

城峯山と春の花

2022-02-27 | ヤマのこと

2022年2月26日(土)埼玉県・秩父の城峯山へ


今年の冬は寒さが身に染みる・・・
もういい加減寒いの勘弁してほしいなぁ~と思っていたところ、ようやく暖かい日がやってきました。
いまだ!と、一度行ってみたいと思っていた秩父のある場所へ。

今日の一番の目的は山ではなくて、下山後。
ですがこのエリア、交通の便がなかなか厳しい。
どっちがin?out? はたまたピストンか?
あれこれタイムスケジュールを練ってみたけどうまくいくのでしょうか?



秩父鉄道皆野駅から町営バスに乗って、登山口のある「西門平」へ
小さなバスじゃないと通れないほどの細い道を進むと、突如集落が。バスを降りるとそこが登山口。

登山口は雪がなかったのですが、登るにつれ増えてきて、これは何時の雪でしょう?
今年は降る降るいわれてたけど都内は全然積もらなかったので油断しました、多いところで10センチくらい。
ところどころ凍っているので、歩き下手な私はチェーンスパイク装着。
まずは最初のピーク「鐘掛城」へ



特に眺望もないピーク、先へ進もうとしたら下が見えないほど(に思える)急坂登場。
雪がなければなんてことはないのでしょうけど、気を使ってそろりそろり・・・
いくつかアップダウンしながら行くと、キャンプ場と書かれた広場に出て、



そこを登ると前方に大きな電波塔が。
ここが城峯山頂でした。



鉄階段を登っていくと、うわーーー!
360度の眺め、両神山の向こうに見える白い峰は八ヶ岳



左端は浅間山、谷川連峰や草津白根、赤城や日光などなど。



登ってきた甲斐があったね、素晴らしい眺めに大満足



山頂は日が当たるのでポカポカでした。
このポカポカな感じ、いつぶりかな?この冬は12月からずっと寒かったから嬉しいね。



さて、山頂からは表参道か南尾根かの2択で下山。
南と名がつくのなら雪も解けて少ないだろうと、南尾根を下ることにしましたが、
スタートからいきなりロープ3段のズルズル急下り、後ろ向きで降りて、

その後も凍ったトラバースあり、ロープのかかった雪付きの岩場ありで神経使い、
小さなこぶのアップダウンをいくつもこなしながら降りていく、秩父らしい?登山道を進み、
展望岩(何の展望もなかった)までくるとやっと雪が無くなり、日の当たる南らしい道になりました。



集落まで来ると、靴を洗えるようになっていてありがたい。
ここから車道歩き、バス停まではおよそ1時間30分

このバス停までの途中に今回の目的地があるはず。
もちろん初めての場所なので、見逃さないように・・・で、たどり着けました。



春の妖精、セツブンソウ




久しぶりに会えた、やっぱりカワイイ~
ここは地権者の方のご好意で見せて頂ける場所。
時間的に日が当たらなくなっていましたが、暖かい日だったので元気に咲いていました。



秩父紅のフクジュソウも見れました。



そこからまたさらに歩いて万年橋バス停到着。
計画通りにいってほっとしました、ここのバス17時が最終バスでこれを逃すとタクシー代いちまんえん。
日が長くなったので、17時でもいけそう・・・と一日に2本しかないバスに合わせるために練ったプランだったので、
うまくいってヨシ!ってなりました・笑 (17時の前は14時台のみ)

ですが予想通りこのバス停の周りには何もない。
バスの時間まで1時間以上ここで待つのは、いくら暖かな日とはいえキツイ。
予定通り、約4km先の道の駅まで歩きます。
途中、さっきまでいた城峯山頂の電波塔が見えた。
あそこから歩いてきたんだね~頑張ったね~なんて思いましたが、
登山口からバス停まで1時間半の車道歩きで疲れた足に、さらに追い打ちをかけて約50分の車道歩き。



いい加減無口になった頃、無事に閉店間近の道の駅に着いて缶ビールゲット出来ましたが、
足の裏が靴擦れ状態になって、その後が・・・( ;∀;)
登山靴でのロング車道歩きはやっぱり辛かった。



無事最終のバスに乗れて駅まで戻ってきました。
こんな遅い時間の西部秩父駅を見たのは初めて。
行動時間7時間 よく歩いた日でした。





【行程】皆野駅町営バス8:48⇒西門平BS9:19
    登山口9:30⇒鐘掛城10:40⇒城峯山頂(1037m)11:15~11:45⇒登山口14:20
    ⇒セツブンソウ地⇒万年橋BS15:50(徒歩)⇒道の駅16:43
    西武鉄道バス龍勢会館BS17:18⇒西武秩父駅18:03

    累積標高差 登り:943m 下り:1247m
    (神社ってどこにあったの?笑)

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美ヶ原・王ヶ頭ホテル

2022-02-23 | ヤマのこと

2022.2.20(日)~21(月) 美ヶ原高原へ


なかなか予約が取れない宿ですが、昨年の夏、直前でとれたにもかかわらず、
豪雨災害で電車バスすべてのアクセスが不通となり、行くことが出来なくなった王ヶ頭ホテル。

その際の親切な対応に、次は必ず、と思っていたところ11月に予約が取れ(と言っても休前日は取れない)
有休申請し、待ちに待った2月がやってきました。



松本駅までの送迎のおかげで、私たちでも難なく来れるのがありがたい。
この日、下界は午後から雨でしたが、高原まで上がって来ると吹雪いていた。



ホテル到着が15時だし、この天気なので歩くのはさっさと諦めホテルの雪上車に乗る。
美しの塔のあたりの積雪はこんな感じ。
今年はうんざりするほどの積雪量だそうで、こんなに積もったのは数年ぶりだそう。



時折青空ものぞきましたが、なにしろ風が強くて痛かった。
10分ほどいましたが、凍りました・・・



ホテルに戻ると外の寒さが嘘のように暖かい。
前回来たときは外から覗いただけでしたが、中はこんなにステキだったんですね。
館内の多くが木を使った造りで、どこもかしこもセンスも良く素敵すぎて徳澤園を思い出す。



展望テラスは燕山荘にも似た空間。
この他に星のテラスやフォトギャラリー、檜の展望風呂や露天風呂。



山小屋のように読書のできるコーナー、キッズコーナーなど。
階段の踊り場にはそれぞれセンスの良い椅子、外に出なくても飽きることはない、
まさに”天空のリゾート”という名にふさわしい非日常空間でした。



夕方、部屋の窓からは美ヶ原が一望でき、吹雪もだんだんと収まってミルク色の空に変わっていきました。





さて夕食の時間。楽しみがなくなるので下調べせずに来ましたが、うわさ以上の美味しさ!
生野菜はシャキシャキ、魚も野菜も味が深い、自家生産の素材を生かした信州の懐石料理。
品数も豊富、一口食べるごとに体験したことのない美味しさ有でデザートのアイスまでもすべてが感動モノ。



朝食も素晴らしすぎた。(この後に小さなクロワッサンとコーヒー、ヨーグルトまで)
これは予約が取れないのも納得、
これだけのお料理とホスピタリティの素晴らしさは納得の価格、むしろ良心的ではないかと。

ホテルのアクティビティも充実していて、夕食後は美ヶ原高原の四季のスライド上映会。
ここで初めて”塩くれ場”の意味を知ったり・笑 語り手も上手く勉強になりました。

20:45からは星空の観察会の予定でしたが、この日は星が見えないので行われませんでした。
22時、窓の外を見ると月が!もう少し早ければよかったのにね。




翌朝、ダメだろうと思っていたから晴れただけでも嬉しかった。
ご来光を待つ人たち。




風がなかったので5:50頃からなんとか外で待てました、山で拝む朝日は久しぶりです。



凍てつく世界もやがてほんのり明るくなり、


北アルプスは見えるかなぁ、染まるかなぁ?と王ヶ頭のほうへ行ってみましたが・・・
今日もダメでした。




7:30からの朝食を頂いた後は、出発まで少しお散歩



なるほど雪が深くて、スノーシューがないと沈んで進むの大変。
山登りする人とは思えないほどのゆるっぷりで、すぐ引き返す・笑
送迎バスを12時発にすればスノーシューで遊べる時間が取れると思います。






吹雪でグレーな世界も、陽が沈む前のミルク色の空も、雲が流れていく青い空も、霧氷の花も、
どの瞬間もずっと見ていられるほど美しい、冬ならではの楽しみ。

自然が見せてくれる瞬間を、感じられるこの時間がとてもありがたい。
何もかもが素敵すぎた”王ヶ頭ホテル”
季節をかえて、訪れたい宿がまた増えました。



1泊2日のショートトリップ。
バイバイ、至福の時間をありがとう。次は夏に会いましょう。






【行程】松本駅迎13:45⇒ホテル15:00 ホテル10:00送⇒松本駅11:20

    日の出6:19 日の入17:22 スノーシューレンタル滞在中¥1000


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真冬の鍋割山

2022-02-06 | ヤマのこと

2022.2.5(土) 丹沢の鍋割山へ


鍋焼きうどんを食べに行こうと、三年ぶりに鍋割山を目指しました。

が。

小田急線の降りる駅を間違えるという、スタートからのつまずき(え?笑)
秦野駅で降りてしまったのでそこでタクシーの運転手さんに聞くと、
なぜかしら今は県民の森まで行けず、三廻部病院までしか行かないとの事。
あんな手前でおろされてはタクシーの意味ないな・・・と諦めてまた電車に乗り、
隣の渋沢駅まで行って路線バスでいつもの大倉へ。



この段階で既に8時20分。
8時に二俣を出発するつもりで来たのに、これじゃ鍋割山に着くの何時になるんだか・・・



これまた数年ぶりにながーーーい林道歩きを経て水歩荷ポイントへ。
監視カメラがどこにあるのかと思いきや、草野さんの車の中に。



丹沢に来るたびに削れていく様に何だか申し訳ないような気になるのですが、
乗越手前の登山道がゴッソリなくなっていて、この橋がなければ進めないようになっていてビックリ。

いつものように後沢乗越に出ると、キンキンの北風に吹かれて頭が痛くなる。
天気もアレなのでカメラはしまって、ただひたすら登ることに専念し、
上がらない足に鞭打って11:40、鍋割山到着。
かなり遅くなるのを予想していた割にはそれほどでもなかったけど、
ちょうどお昼時なのでうどんの列ができていた。



朝の青空はどこへやら?
すっかりお日様は隠れてしまい、寒いというか痛いというか・・・
この寒さの中、外で待ってるのイヤだな・・・



そんなにお腹もすいていなかったので、万が一のために持参していたカップラーメンを消費することに切り替え。
さくっと食べて進むことにしました。
今は山荘の中には入れないようなので、風の強い陽のない日だったらかなり辛そう。
(中に入れないので入口で注文を受け、外に並んで待つスタイルのようでした)
2022.2月現在、¥1500にまた値上がりしていました。
今日の水歩荷はダンナ様が2リットルのみ。



富士山も裾野のほうが見えるだけでした。



稜線から見える丹沢主稜
またみやま山荘に行きたいけど、冬はもう無理かな・・・
風はなくても歩いているだけでも寒くて、手袋してても指先の感覚がない状態がずっと続いてて、
暑いの苦手だけど寒すぎるのもムリーー、って、そんな気分になりました( ;∀;)

それにしても今年は低気圧が近寄れないほど寒さが強すぎてなのか、雪が降りませんね、関東。
どこもかしこもカラッカラで土埃り。
雪でも降ってくれると、稜線歩きも楽しいんだけどなぁ・・・(のんきで雪国の人に怒られそう)

ちなみにこの日の稜線は、マイナス5度くらい



このルートで一番好きなビューポイント
小丸手前から振り返り見る、富士山と鍋割山
天気がこんなですが、やっぱり胸がスーッとする。

小丸から下山しようと思っていたけど、またあの長ーーーい林道を戻るの嫌だな・・・
と、5年ぶりに大倉尾根を行くことに変更します。



花立山荘と三ノ塔、向こうに大山が見えてきたらそろそろ金冷シ





通るたびにひやひやする崩落地



振り返る塔ノ岳



二つ目のビューポイント
ここから相模湾の眺めも何度見ても好き。



さて、長い下りの始まり。



堀山の家に着くと、お菓子とか販売物がずいぶん増えていました。



堀山の家までもなかなかな下りだけど、その先もまだまだ続くんですよね。
駒止小屋超えたあたりからだいぶ足も疲れてくるので、転ばないように注意しながら進みます。
この辺り、膝をやられて引きずるように歩く人が増えてくる。



最後は下るのイヤイヤになって大倉へ。やっぱり大倉尾根は長かった!

バス停までの民家に鈴なりの蝋梅、甘い香りに癒されました。



鍋焼きうどん食べに行ったのに、鍋焼きうどんは食べれず。
でも観音茶屋で大好きな牛乳プリンを久しぶりに購入することが出来たので大満足(^^♪






【行程】大倉どんぐり8:20⇒二俣ゲート⇒水歩荷・渡渉ポイント10:00⇒鍋割山11:40~12:10⇒金冷シ13:00⇒堀山の家14:15⇒大倉BS⇒16:00




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