カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

高所恐怖症の槍ヶ岳チャレンジ【前編】

2011-09-29 | ヤマのこと

槍ヶ岳・・・「日本のマッターホルン」とも言われ、多くの登山者の憧れの的となっている山・・・


山歩きを始めてから行きたい山はたくさん出てきたけど、高度感のあるところは苦手でいつも逃げていた。
どの山に登ろうと個人の自由だから、無理に苦手な怖いところへ行く必要もない。
だけど山に限らずいつも自分に楽な事ばかり選んで生きていると、なんだか無性に情けなくなる時がある。

この稜線の先はどうなっているんだろう、あの山頂から見えるものはなんなのだろう・・・
それを五感で感じとるには、越えなければならない壁があることは解っている。

それは体力だったり、技術だったり、強い精神力だったり・・・

今まで高度恐怖症でいくつもの怖くて情けない思いをしてきた自分が、
もし「槍ヶ岳」に登頂することができたら、自分の中で何かが変るんじゃないか、
もういい加減変わりたい・・・変わるきっかけを掴みたい・・・そんな思いが芽生えたのが今年の春だった。


我が家から電車バスを乗り継ぎ槍を目指すには、槍沢ルートでも最低2泊3日。
だけど諸事情により夏山シーズンに3日の休みが取れるのが、9月の後半3連休だけしかなかった。
この連休が今年最初で最後のチャンス、でも雨なら中止と決めていた。

台風の直撃はあったものの、道路不通の情報もなし、幸か不幸か三連休の天気予報は晴れ。
さあ、私は自分の中の壁、「槍ヶ岳」に立つことが出来るのでしょうか・・・?


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2011.9.22(金)仕事を終え松本のビジネスホテルに向かい最終便のあずさは走る。
が!!アクシデントの為到着が40分ほど遅れ、チェックインできたのが24:45・・・
寝不足にめっぽう弱い私たち、前日の台風直撃帰宅困難の疲れと、
奥多摩コテンパン事件の疲れを引きずったまま4時台の電車は諦め5:00起床、身体が重い・・・

電車の移動中に眠ろうと思ったが、やっぱり登頂への不安で眠れなかった。
自分で決めた山行なのにまだ、登れる気がしていなかった。
そんな時、唯一今回のチャレンジを知っていた山トモ、
A君Jちゃんから励まし&アドバイスメールが届いてた。ほんの少し、緊張が緩んだ気がした。

松本駅6:32の新島々行きに乗り、上高地バスターミナルへ到着したのが8:30。



2011.9.23(祝)朝の第一陣が出発した後のターミナルは拍子抜けするほど静か。
この朝は寒くて電車も暖房を入れていたほど。
眠くてぼーーっとした頭で9:30、ゆるゆるとスタート。


今年何回か企画していた北アルプスも、休みになると雨でかなわず悔しい思いをしていたが、
スッキリと晴れ渡る河童橋が迎えてくれてありがたかった。



なんと4年ぶり!の上高地。梓川沿いを歩けるだけで、自然と笑みがこぼれる。



懐かしの徳沢園に着き、まずはビール500ml×2本購入。
あさって、必ずここに戻ってきて”野沢菜チャーハン”食べるからね!と誓う。
4年前はここにテントを背負ってくるだけで精一杯だったなぁ・・・懐かしい思い出。



横尾に着くとどこにこんなに人がいたのか?と思うほど混んでいた。


 
昼食を取り、ビール2本購入して先へ進みます。ちなみにお値段は50円ずつ高くなっていました。




さあ、ここからは未知の世界。頑張るぞー!
ここから「槍ヶ岳」までは11kmの行程。



ゆるやかで整備された登山道はなんて歩きやすいの!
先週の奥多摩に比べたら(失礼)快適そのもの。
自然と足が前に出て、快調なスピードで進みます。



分岐から40分程度で「槍見河原」 うっすら槍の穂先が見えた。



一の俣?の橋を渡り、そこからの道も沢沿いにゆるゆると歩く。



ほんの少し登りになったら・・・槍沢ロッジ到着。


 
今回の挑戦を成功させる為、プランは色々考えた。
体力温存、荷物を軽く、小屋泊も視野に入れ事前に数件の山小屋にも電話したが、
予想通り三連休のため、予約だけで3畳に5人だと言われる。
寝不足の身体でやっとの思いで辿り着くであろう(着くかも解らない)ヒュッテ大槍がその混雑じゃ、
混雑苦手な我々に、翌日の登頂は疲れきって無理かもしれない、と悩んだ。

ならば、と考えていたここ槍沢ロッジも、やはり手続きに長蛇の列が出来ていた。
最初から諦めてテント装備でピストン、と決めてよかった

当初の計画通り「ババ平」テント泊。
そこに2泊の予定だったが、とりあえず1泊の手続きをし、翌日分のビールも買って30分先のテント場まで上がっていく。

 
小屋を越えると、やっと山登りらしくなる。
小屋まではほぼ平坦な移動だけだった(長いけど)



 
14:30、ババ平到着。
「もうテン場は一杯だと思いますから、適当に河原に張って下さい」
と小屋で言われていたけど、本当にそうだった

テント場があるだけありがたいのは十分承知の上だけど、
このテント場は申し訳ないけど私は好きになれなかった。
恐ろしいトイレが一つあるだけ・・・ちょっとだけ高台にあるテント場は既に一杯。
河原にテント張るって・・・上部にダムがあるわけじゃないから大丈夫だろうけど、
川が増水することはないのだろうか・・・川とテン場の高低差は50センチ位しかないし?

そんな訳でビビリーな私は落ち着けなかったのだ。
おまけにテントを張り終わったら雨が降ってきた 水場は川の水をすくって使う。
一旦外に出て、川の水に触れると寒くてガタガタ震えてしまうほどの寒い夜だった。

これ以上雨が強くなりませんように、と祈る。
明日への恐怖とテント場の不安で疲れているのに良く眠れなかったのは言うまでもない・・・


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2011.9.24(土)


幸い雨は止んだけど、朝、テントの外張りはパリンパリンに凍り付いて開かなかった 
このテント場は谷筋なのでなかなか日が当たらない。
寒いのもあって結局予定より1時間近くも出発が遅れた。
重い気持ちと重い身体・・・自分で決めたことなのに、不安と恐怖で無口になる。
なんでこう情けないんだ、私って。もう今日は始まったんだよ、なのに楽しめない自分が嫌。



5:45、アタックザックに変えて槍を目指す。
今日はピストンで戻ってくる予定。
どうしても疲れ果てたら山頂で泊まる予定・・・



右足太もものウラが昨日から突っ張るように痛い 先週の疲れを引きずっているのか?
お願い、これ以上痛みよ強くならないで。
まずは標高差約1000mを登りきらなければならないのだから。



まだ見えぬ槍の穂先に向かい、一歩一歩足を進めていく。
大きなテント装備の人も、私たちのようにアタックザックの人も、
みんなまだ目覚め切れない身体で黙々と進んでいく。



日が差してくるとたちまち温度が上がる。結構しんどい。
ここは隠れるところがないから、真夏の日差しは相当なものだろう。
暑さに弱い自分を知っているから、夏の炎天下を避けて秋を選んだ。


 
水場?喉が渇いて飲んじゃったけど・・・(汗)冷たい水で顔を洗って気合入れなおします。



緩くなったり、斜度が増したりを繰り返しますが進んでいるのかいないのか・・・
青空に励まされ無心で登って行きます。すると、



歩き始めて約二時間、あーーーーっ!槍の穂先が見えた!!



すごい!いつも遠くから眺めていた槍が目の前に!
テンション上がるーーー



振り返れば富士山もくっきり


 
8:10、坊主岩分岐。播隆上人様に登らせてもらいますと手を合わせると、後にビックリな事が?




去年登った常念岳が見えた!なんか元気出てきたぞ~~~



槍が見えてからが遠いよ、と言われていたので心構えが出来ていたのかもしれませんが、
私には槍が見えるまでの黙々とした2時間が辛かったかな。



槍の穂先に向かい、大勢の人が登っているのが見えます。
下から見てると登れそうな気がします



槍の肩までの息の切れる急斜面をジグザグのぼりつめていくと・・・



・・・9:30、ついた。荷物が軽かったとはいえCT4時間40分のところ3時間45分で到着。(途中何人にも抜かれたけど)
(※エアリアのCTは甘いことが後で判明(^^;;)
先週の奥多摩トレーニングが吉、とでたのか

気が付けば今朝から突っ張っていた右足の痛みも消えていた。
先ほど拝んだ播隆上人様のおかげか(笑)


んーーでもやっぱりすごい疲れたーーー
バスターミナルからここまで一日で来れる人たち、すごすぎる


ふーーーっとひと息。
登りきった小屋の前で、改めて天を指すそのお姿を見上げたら・・・。







え? コ・・・コワイかも(゜ω゜;)


槍の肩から見上げた穂先への道筋は・・下から見ていたよりもずっと怖かった



緊張感MAX 足が震える  喉がカラカラになってる・・・
ザックを山荘横において、しばし無言。冷静にならなくちゃと頭では解っていても・・・


どうする?私?行けるのか?ダメなのか?




つづく




奥多摩・石尾根トレーニングのはずが?

2011-09-26 | ヤマのこと

1週間以上も前のレポになってしまいましたが、
2011.9.17(土)~9.18(日)のお話です。


世間では三連休ですが、我が家は月曜日が仕事の為普通の土日。
本当は違う山へ行く予定だったけど、土曜日が天気悪いとの事で断念。
ならば、と一番交通費のかからない奥多摩へ急遽行くことにした。

私は普通に鴨沢から雲取山を目指すつもりでいたのに、ダンナが「石尾根を登ればトレーニングになるでしょ?」
と言う。
ついつい口車に乗せられたのが失敗の始まり・・・



奥多摩駅に下りたら三連休の初日でもさすがにこの天気、思ったより人が少ない&蒸し暑い。
この日の最高気温予想は25度との事だけれど?暑さが大の苦手な私、嫌な予感が・・・



車道歩きで既に汗だく。目標はとりあえず奥多摩小屋のテント場。
果たして辿りつけるのだろうか???



こんな蒸し暑い日に石尾根登るモノズキは他に一組だけ(笑)
暑い~~~暑い~~~もうやだ~~~
六ッ石山への登りで「私はここから下山して温泉行って氷川キャンプ場で寝て待ってるから
と言ったんだけど聞いてもらえず・・・



「せめて鷹ノ巣までは行くでしょ、普通」
と言われて悔しいのでまた歩き出す。大きな倒木、ああ、カラダが重い・・・



巻き道に入ってもどんより重い空・・・気持ちもどんより。



台風の爪跡か?倒木多し。



水根山のまき道しんどい ぐへーー疲れたよぉ・・・もう七ツ石のテン場までも無理



後一時間半も歩けないと弱音を吐いて15時、鷹ノ巣山避難小屋で停滞決定。
小屋には来たときは1名しかいなかったのに、あれよあれよと言う間に満員に。


 
水場はたっぷり出てました。昼間はあんなに暑かったのに、ガスで外は寒くなりました。
さてもう食べて寝るだけなのでさっそく宴の始まりです。

今日は何を食べさせてもらえるのでしょうか?



まずはブロックベーコンをカットし、炒めて、


レッドキドニービーンズを鍋に入れます。

 
そこへ鷹の爪とミートソースを投入して一煮立ち、チリビーンズもどきの出来上がり。
あとはグリコのパリパリサラダにアボカドトッピング。



もしかして辿り着けないかも・・・とランチで飲むのを我慢しておいたオールフリーでまずは渇いた喉を潤します。
カンパ~~イ

どこで力尽きてもいい様に担いできたビールとチューハイ350×3本&ワイン&梅酒。(個人装備)
これだけあれば大丈夫小屋のない場所では貴重なお酒でゴザイマス。



他の方々は賑やかに21:00頃まで宴をしていましたが、
くたびれ果てた私は梅酒を残し(笑)19:00には夢の中へ



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翌朝。

私は後半の三連休本番に備え、あとはゆるゆる降りて温泉で日ごろの疲れを癒したいと思っていた。
だから雲取までは全く行く気なし。
峰谷に下山しようと言うと「東日原の方が早いしバスの本数がある」
というダンナの口車にまたしてもうっかり乗ってしまい、鷹ノ巣山頂経由で下山することなった。



天気予報通り、今日は天気がよさそうだ。



鷹ノ巣山の上には気持ちの良い空が広がっていた



やっぱりここの山頂は気持ちよいーーー



久々の富士山にも会えて大満足
どことなく、秋が近いような・・・空が高い。


 
山頂には前回来た時にはなかった手作りの山名板が(ウトウのにも似てる?)
そういえば、避難小屋の水場への案内板も新しかった。


でも・・・かわいいんだけど・・こういうことなのですね。


20分ほど朝の鷹ノ巣山頂を満喫し、稲村岩尾根を下山します。



最初は良かったんですよ。紅葉の時期はキレイだろうなーーって。



登りでは使ったことがあったんですが、テント装備の下山はきつかった。
おまけに天気が良くなって、無風で、真夏のような暑さで・・・
それでも続々と登ってくる皆さん、すごいなー。



稲村岩からの例の急斜面はもう泣きが入りました
ズルズル滑り落ちそうな・・・私の苦手な登山道。肩に食い込むザック。
すらすら降りていくダンナに取り残され・・・沢に着いた頃にはもう足の踏ん張りが利かない


 
下りCT2時間半のところなんと4時間近くかけて辿りついた東日原。
暑さと斜面の怖さですっかり体力を消耗し、疲労困憊、日影でフテ座り込みなぜか八つ当たり




(こんなに傾いちゃって・・・汗)
バスに揺られて奥多摩駅まで戻り、いつもの麻葉の湯で汗を流し、
ヒカステでがっつりカツ丼を食べて一旦は元気になったものの、
翌日からの筋肉痛と全身疲労は、仕事が忙しいのと相俟って?3日かかっても戻らず


奥多摩にコテンパンにやられた私は、せっかく権現岳で少しだけ自信をつけたはずなのに、
体力のなさで又自信喪失(家で寝てた方がよかったヨ
後半の三連休に向けてのトレーニングだったはずなのに、身体がリカバリー出来ぬまま木曜日の朝を迎えた。



このトレーニングが吉と出るか?凶と出るか?
吉となる要素など何もないまま、私にとって夏山シーズン初めての後半三連休へ突入したのだ。



つづく(?)


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苦手克服・権現岳

2011-09-13 | ヤマのこと

2011.9.10(土)~11(日) 南八ヶ岳へ。

3週間連続で天気の悪かった週末、どうせまた直前で天気が変るんでしょ、
と油断していたら晴れ予報に!
私達がテント泊、電車バス予約ナシで行ける涼しい所といえば「八ヶ岳エリア」
金曜日の昼の天気予報で決めたけど、おかげであずさ1号の指定席は全て満席。
自由席に30分以上も前に並んで座れたものの、自由席は通路もビッチリの大混雑でした。


 
小淵沢の駅に着いたら快晴 タクシーで「観音平」へ。
タクシーの運転手さんも驚くほどの路駐の量!いったい何人が登っているのでしょう?

 
標高高いはずなのに日差しギラギラ、無風で暑い!
暑いの嫌だな・・・と思いながらも1ヵ月半ぶりのテント装備でのろのろ進みます。

「雲海」に着くと前回見えなかった富士山にお目にかかれて嬉しい。
今回は雨に降られたくないよ~(笑)

このルートは二度目なので写真は省略。雷の2年前レポはこちら
前回の反省を踏まえ、早めにおにぎりでエネルギー補給し、
順調に「押手川」を過ぎ、今回も巻き道を行ったのですが・・・・

8月末から2週間休みナシ出勤で疲れが取れなかった私に、強烈な睡魔が襲います。
歩きながらも意識が朦朧とする・・・「悪いけど、5分寝かせて」



注:クマではありません。

巻き道の登山道脇に平坦な木陰を見つけ、倒れこむように仰向けになって昼寝(?)
一瞬で意識は遠のき・・・10分位経ったらしい頃、人の声で目が覚めて起き上がりました。
こんなところで人が倒れてたらまずいですよね・・・(汗)



 
少し眠ったらかろうじて復活でき、青空に励まされて歩きだします。

暑くて暑くて大汗かいたところで「青年小屋」到着。
前回はここでダウンしたけど(ココ相性悪いのかな・笑)、今回はまだ先があります。
晴れてるうちに、急いでテント設営し出発です。


権現岳が見えてます!天気が変らぬうちに急げー


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テント場からアタックザックで出発。
身軽になったものの、疲れのせいか?暑さのせいか?なかなか辛い登りです。



ここはのろし場?これから進むザレた斜面が見えています。


ザレ場を黙々と登ります。この頃また睡魔第二段が襲ってきて辛い。
でも今度は寝てる場合じゃない緊張しなければ!


ザレ場を越えると初めての鎖場?下から見上げるとずいぶんな壁に見え「どこまで登るの~」な気分でした。


西ギボシを巻くように進むと、高さのある鎖場登場。
だけど足場があるので鎖はいらない程度でした。


その先の東ギボシを回り込むような登山道も右斜面は緩く、高度感もない。
2年前、なんであんなに怖がっていたのか?と思うほどでした。
むしろ怖いのは私の体力のなさです(笑)


ガスの中、無心で登っていたらぱーっと晴れて、目の前に小屋が見えて嬉しかったー


分岐に到着。山頂はもう目の前


やったー!権現岳(2715m)までこれたー!ガスガスだけど嬉しい


さっきはあのテント場からここを見上げていたんだよね、ヤッホヤッホー!!




山頂から眺める今歩いてきた道。
こうして歩いた道を振り返ると、いつも歩けたことに感謝したい気持ちになる。

山頂を後にすると雲が流れて・・・



わーい。赤岳さんコンニチワ昨年はお世話になりました。



やっぱり迫力ある~~~~



キレットにズームイン 旭岳?の山頂にたくさんの登山者が。
すごいなぁ。

 
宙に浮いたように見えるゲンジー梯子と稜線。ここを通って赤岳まで行ける人、尊敬しちゃいます。


さて、この達成感を完結させる為に山バッチを買いに行きましょう。

 
NETで見ていたよりも実際はしっかりとした「権現小屋」
小屋番さんも素敵な方で、静かなこの小屋に泊まるのも良かったかなぁ、と思いました。

 
帰り道、小淵沢の駅からほぼ一緒だったカップルとすれ違いました。
今夜は権現小屋に泊まって明日、キレットを行くそうです。
「小屋が見えたらもうビール!とそればかり」と言ってた山スカの彼女が可愛かった。またどこかでー

 
さてまた同じルートを戻ります。


遠目で見ると高度感ありそうですが、斜面は草つきでもし落ちてもすぐに戻ってこれそうです(笑)



ただいまー、我が家。



乙女の水で顔を洗い、一番楽しみな(笑)山後のビールタイムへ

 
いつもたいしたものは作らないので恥ずかしいのですが・・・
今日もいつもと同じポテトサラダ&焼肉。〆はフォーーーー(古)



一晩中月夜の明るい夜でした。


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朝はガスが強く、残念ながら富士山も拝めませんでしたが、7:00頃からやっと青空が見えてきました。


今日は編笠経由で下山です。


権現さんありがとー、楽しかったです


山頂に着くと真っ青な空!阿弥陀~中岳~赤岳も。
前回何も見えなかったので嬉しい


雲がこっちに向かってくる。


快晴ではありませんでしたが、遠くにうっすら槍の姿が。

朝のすがすがしい景色を堪能し、お名残惜しいですが帰りましょう。



このコースは初めて。きついですねー。
ここを登ってきてたら青年小屋でもうビール確実です



押手川は大混雑。20人程度の団体さんがたくさん登って来ていました。


 
「雲海」からは初めて通る道で下山。
展望台に着いたけど何も見えませんでした・・・なにが見えたんだろう?富士山かな?


穏やかな表情の石仏様に見送られ、無事スタート地点へ戻りました。

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観音平からタクシーで「延命の湯」へ。



茶褐色のお湯でのんびり汗を流し、数週間ぶりの青空の下の山歩きを締めくくりました。


高度恐怖症にはなぜか無理だと思っていた権現岳、
諦めていたものが一つクリアできて、自分にとって価値ある一日となりました。


おしまい。



【行程】小淵沢駅8:50→(タクシー¥3200)観音平9:50→押手川11:50→青年小屋13:20
    テン場出発13:50→15:20権現岳15:35→テン場16:35
    青年小屋7:00→7:35編笠山8:10→押手川9:10→観音平10:30
    (昼食・休憩・昼寝含む)





呑気に社員旅行

2011-09-05 | タビのこと

2011.9.3(土)~9.4(日)
台風直撃の日と社員旅行の日程が一致した。

行くのか?止めるのか?・・・予感はしていたが誰一人中止、とは言わないので・・・

時折日が差していた東京駅を後に、東海道新幹線に乗り込み、
ふじ川の濁流と窓を叩きつける暴風雨に無口になる我ら乗客。
それでも途中徐行運転だけで新幹線は普通に走っていった。


    


予定していた寺院が破損したとかで閉鎖となり、見学できる場所、と着いたら観光客はほとんどいない。


数年前にも来たばかりで面白みに欠けるので、いつも撮らないような香炉を撮ったりして。



歴史は苦手だけど、仏像は好き



こっちの香炉は重そうですよ・・・

 
一度見てみたい、お水取り。




マダカッタバカリデタバモホドイテナイノニ~~ マッテクダサーイ
ズツキシナイデクダサ~~イ カミツカナイデクダサ~イ



こちらの鹿さんは大事にされていますね。同じ日本なのに丹沢の鹿さんは・・・



「ごめんくださーい、鹿せんべいにあんずジャムトッピングでおいくらですか?」


・・・・・台風はまだ瀬戸大橋を渡っていないという情報が入るが、雨はほとんど降らず風も穏やかでした。



 翌日 



宴会二次会三次会、と飲み続けて朝。濁った頭のままバスに乗り揺られていくと、
ダム放流で濁った川の水の勢いがすごく怖くて目が覚める。
叩きつける雨の中、道幅狭く脇を濁流が流れている地区を大型バスで走る・・怖いんですけど・・・ホントに大丈夫



それでも計画通り進むおつもりなのですね・・・



ならば仕方ない、もうなるようになれ  です。
・・・初めて来ましたが、素敵なところでした。



雨に濡れてしっとりとした寺もいいものです・・・



だけどホントに不思議なのですが、バスを降りて観光している間は小雨。
乗ってる間は土砂降り。最初から最後まで、ずっとそんなリズム。



台風の中、そんなこんなの日本の原点を訪ねる旅でした。




・・・家についてTVを見てビックリ!そして大きな被害が出ているというのにこの呑気さ。
当社の危機管理はどうなっているのか?と原点を問いただしたくなる旅でもありました


おしまい。







GARMIN GPS その後

2011-09-02 | モノのこと

GPSの使用については色々なご意見があると思いますので、ここでは省略させて頂き、
先日の十二ヶ岳で負傷した私のGPSちゃんのその後について記録しておきます。



「ガンッ」とぶつけた箇所の液晶が内出血のようになっていて、
そこを起点に画面左下まで黒い墨のようなラインが入ってしまいました

このまま使おうと思えば使える程度なのですが、ある日突然地図が見えなくなることはないのだろうか?
いざ、という時に使えなければGPSの意味がないんじゃないか?と不安になりました。

だけどまだ買って半年しか経ってないのに買いなおしにまた¥50000はきついな・・・
修理とか無理なんだろうなぁ・・・

と、そんな素朴な疑問に即時対応してくれたのが購入先のTKA PLANETでした。

破損画像をメール添付し問い合わせしたところ、数時間後には返事が来て、
「液晶が一部破損したとのこと、○○様にお怪我はなかったでしょうか。
もし怪我などをされていれば、どうぞお大事になさって下さい」
などという大変オトナなご挨拶から始まるメールが返ってきたのです。
今までも対応には満足だったのですが、さらに好感度UPです


結果はそのままでも使用可能だとは思うが、破損した部分から亀裂が広がったり、
浸水して見えなくなる可能性もないとは言えない、との事。

修理は可能だけど有償修理。
GPSMAP 62s 英語版 の場合、故障内容の大小に関わらず一律$110(約9,000円)
送料(GARMIN社工場への往復送料・自分への返送送料)と諸経費
(関税・通関時の消費税)を併せて一律9,000円。

つまり修理合計金額は、現在の為替で約18,000円。期間は約2ヶ月。

・・・原価予測がつきそうな修理代ではあるけれど、修理できることは解った。
しかも修理期間中は代替機を無料で貸してくれるというのだ!
サービスいいじゃないですか!


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 GPS購入にあたって・私の場合 

GAMIN GPSはご存知の通り「いいよねっと」が正規代理店。
地図も取扱説明書も対応も、もちろん安心の日本語(版)
だけど価格が  私の持っている機種GPSMAP 60CS で¥99,750
同じタイプの新機種GPSMAP62SJで¥89,250(でもついちょっと前まで10万円以上でしたね)

あまりに高いので英語版でいいかな~、という方も多いと思いますが、
個人輸入なら(REIなど)比較的安心なところで大体$389 (約¥29,000+送料+関税)で購入可能。
安いところを探せば他にもある。

某国内オークションでも販売されていますが、現在の相場は約¥38,000 

確かに安いけど、英語が苦手な私が英語表示の地図を手に入れても多分、
使いこなせないし、面倒になって放置するだろう・・・と予測がついた。

・・・以前、本館のNETSHOPの材料仕入をNET上で輸入していたので、
数年前は毎週のようにEMSが届く等、個人輸入にはずいぶんお世話になった。
趣味のものを海外オークションのeBayで購入していた時期もあった。
だけど個人輸入はその時は安いかもしれないけど、モノが違って届くことも多々あり。
返金や壊れていた場合の交換などは出来たらラッキー、無視されるなんて普通だった。
だから結局高くつくものになったり、英語ができない為クレームも上手く言えない、
個人輸入にはそれ相当の知識と根性を持ち、リスクを覚悟でいないとよろしくない、
という苦い経験をした。
そんな意味もあってGPSに関しては個人輸入は選択肢からはずしたのでした。


そして検討した結果購入したのが、英語版だけど日本語表示&日本語地図のGPSを販売している、
TKA PLANET。
私の購入したのは東日本1/25000地形図込みで¥58,800のGPSMAP62sという機種。
上の画像の通り、英語版でもきちんと日本語表示されています。メニューも全て日本語表示です。


すごく悩んだので購入前に色々聞いたが、しょうもない質問にも丁寧に答えてくれ、
購入した後の使い方、解らないことはきちんと毎回メールでサポートしてくれた。

まだ全然使いこなしていないけど、自分の現在地の精度は高いと思う。
予めルートを入れておけば、間違った方向へ進むと警戒音が鳴ったりもする。
道迷いの得意な私には、自分の位置がわかる、という安心感は行動に余裕が持ててなのです。

そして今回、修理もできるということで、個人輸入より高かったけど、
サポート料やアフターサービスを考えたら、私にはこれで正解だったのかな?と感じました。
(TKAではもちろん他店で購入したもののサポートは一切していません)


ま、修理するような状態にしなければ悩むこともないのでしょうけれど
こんなケースもありましたよー、という体験談でした