2015.7.18(土)~20(月・祝) 南アルプス北岳へ
この三連休は白馬三山の予定でしたが天気予報が3日間ともダメになったので
予定変更して南アルプスへ出かけました
予報では日曜日から回復予定でしたが 今回も全く回復せず荒天でした
金曜日に甲府のビジネスホテルに前泊し 翌朝甲府駅7時発の広河原行バスに乗ります
三連休初日だというのにバスは15人程度しか乗っていませんでした
9:20 午後止む予報の雨が支度をしているうちに降り出し カッパを来てスタート
お花の写真をいっぱい撮りたいな、なんて思ってやってきたのだけど・・・
二俣に着く前に既に雨でカッパびっしょり・・・
一旦雨が上がり 振り返るとオベリスクが見え隠れしていました
今日は”肩の小屋”までの予定 右俣コースを進んでいきます
美しいシナノキンバイのお花畑は健在でした
ここで3年前あの方やこの方とバッタリした懐かしい思い出が蘇ります
今日は同じ方向に歩く人も3,4組しかいない あの日よりも天気悪いような・・・
尾根に乗ったら雨に加えて風も強くなり 足元には花が咲いてるけど撮る余裕なし
とにかく小屋まで早く着きたくて無言で歩き肩の小屋に着いたら
今日ほとんど人に会わなかったのに結構な混雑でした
到着して立ち止まったら全身びしょ濡れが冷えて震えが来るほど
慌てて着替えることにしましたが 小屋泊でもトイレも更衣室も外なんですね
肩の小屋はストーブ三台あったけど周りは人で埋まってるし乾燥室がないし
自分も寒いしカッパがなかなか乾かなくて困りましたが
なんとか朝までには着れる程度にはなり ホッ
3000mの稜線で雨風しのげるありがたさ
この雨と強風の中でのテントの人のすごさをしみじみ感じました
お布団はひとりひとつ お腹も充たされ毛布もたくさんあり、暖かく眠れました
7/19 二日目
夕方ガスのむこうに太陽を感じていたけど 今朝も夜が明ければガスと強風
雨が止んだだけましだけど・・・と力なく北岳方面へ進む
前回も何も見えなかったので 今回も見えなければ意味もないので下山しようかと思いつつ
北岳山頂到着
あー これは前回よりひどいねぇ とぼーっとしていたら・・・
あ?
れれ?
頑張れー!!姿を見せてーーー!
山頂にいた誰もが雲の動きに釘付け ついつい空に向かって叫んでしまう中
ガスが切れてはまた閉じて 雲と風のせめぎ合いが続くこと10分弱
あんなに真っ白だった世界 分厚い雲 まるで緞帳が上がるように・・・
仙丈ケ岳が姿を見せ
憧れていた 稜線が姿を現してくれました
諦めず 登ってきて良かったね。゜(゜´ω`゜)゜。
ここからの富士山 見たかったよぉ
ガスが切れて山頂方面への道が開けました
予定通り間ノ岳へと進みましょう
稜線が見えただけで先ほどまでの暗い気持ちはどこへやら
強風で足取りは遅いけど 心は晴れやか
北岳山荘あたりでザックをデポし 間ノ岳をピストンします
ガスは切れたけど風は相変わらず強く 稜線を歩いている間はずっと風に打たれ
変なところに力が入りながら歩いている感じ
八本歯のコル方面分岐では風の通り抜けがきつく飛ばされそうで 四足スタイルで通過
中白峰から振り返ると北岳上空に不思議な雲のアーチが出来ていた
北岳でこのまま晴れるかと思ってたけど そう上手くはいかなかった
どんどん黒い雲がやってくる 急げ急げ!
でも急ぎ切れず・・・間ノ岳山頂に着いたらまた雨と爆風
このころからもう一眼は使い物にならなくなりました、あ~ぁ
じっと立っていることもままならぬ間ノ岳山頂 すぐにまた来た道を戻ります
本格的に降り出した雨は 強い風と共に容赦なく全身を叩き付ける
もう笑うしかないほどのずぶ濡れっぷり
この雨だもの 北岳山荘に泊まってしまおうか?と中に入ると同じような人でごった返し
まだお昼だというのにすごい人で もともと混雑する北岳山荘
「今日は布団一枚に3人です」と張り紙がΣ( ̄ロ ̄lll)
・・・もうこうなったら予定通り下山しましょう
と軒下で昼食を簡単に済ませ 八本歯ノコルへ進みました
途中見事なお花畑が広がっていましたが ずぶ濡れで撮影困難になったカメラは
ザックにしまったのでお花畑の写真はこれしかありません
あとは自分の記憶のアルバムに残しました
大樺沢からの左俣ルートは人気があるようで この雨の中登ってくる人多数
譲る事ばかりですれ違いに相当時間がかかりましたが 登ってくる人のほとんどは無口で
この気象条件では本当に辛いだろうと思いました
丸太階段を滑らないように慎重に下り二俣へ 雪渓通過は一か所のみでアイゼン不用でした
途中 シロバナタカネビランジ? らしきものが咲いていたけど
今回花を愛でる余裕は全くなかった・・・
既に力が入らなくなりかけてた足に喝をいれ 予約していた白根御池小屋に到着したのが15時過ぎ
テント場に着いたらうっすら晴れてるし・・・( ̄ω ̄;)
以前ここで泊まった時はテントだったので 中に入るのは初めてでしたが
下界の宿のように整った設備 ふかふかのお布団
朝6時からずーーっと濡れっぱなしだった身体には 本当にありがたい乾燥室や広い食堂
お疲れ様の生ビールと 美味しい南アルプス天然水と夕飯で 心身ともに癒されました
7/20(月)
下山する日は晴れるの法則
朝一番のバスに乗って帰るために 朝食は頂かず出発です
木漏れ日の気持ち良い朝 急坂を下り始めると
朝一番のバスで来たのかな?連休最終日でも どんどん登ってくる人がいます
明日からは天気のようでみなさん嬉しそう
いってらっしゃ~いと手を振ります
広河原に戻ってきても やはり北岳の姿は見えないままでした
雨の山行はいつもの事だけど 山後の着替えも靴の中もカメラも何もかも濡れて
二日間とも雨と強風で寒くて こんなに辛かったのは初めてだったかも?
でもなぜか終わってしまえばそんな辛ささえ笑っちゃう
「行ってよかった、行けてよかった」と思えた今回の山行
山でも下界でも色んな試練はあるけれど 一歩一歩足を運べば自然に前へと進むはず
どんな天候の中でも 何かに夢中で突き進める時間を持てるありがたさを
今更のように感じたのでした
■行程■
1日目:甲府駅7:00→広河原
広河原9:20→二俣11:35→肩の小屋14:20
2日目:肩の小屋6:10→北岳山頂7:00~7:20→北岳山荘8:35(デポ)→中白峰9:08→間ノ岳10:00→
北岳山荘11:30~12:00→分岐13:20→大樺沢13:52→二俣15:00→白根御池小屋(予約済)15:30
3日目:白根御池小屋5:10→広河原バス停7:20 バス8:00→芦安(白峰会館入浴)11:20→甲府駅12:25
この三連休は白馬三山の予定でしたが天気予報が3日間ともダメになったので
予定変更して南アルプスへ出かけました
予報では日曜日から回復予定でしたが 今回も全く回復せず荒天でした
金曜日に甲府のビジネスホテルに前泊し 翌朝甲府駅7時発の広河原行バスに乗ります
三連休初日だというのにバスは15人程度しか乗っていませんでした
9:20 午後止む予報の雨が支度をしているうちに降り出し カッパを来てスタート
お花の写真をいっぱい撮りたいな、なんて思ってやってきたのだけど・・・
二俣に着く前に既に雨でカッパびっしょり・・・
一旦雨が上がり 振り返るとオベリスクが見え隠れしていました
今日は”肩の小屋”までの予定 右俣コースを進んでいきます
美しいシナノキンバイのお花畑は健在でした
ここで3年前あの方やこの方とバッタリした懐かしい思い出が蘇ります
今日は同じ方向に歩く人も3,4組しかいない あの日よりも天気悪いような・・・
尾根に乗ったら雨に加えて風も強くなり 足元には花が咲いてるけど撮る余裕なし
とにかく小屋まで早く着きたくて無言で歩き肩の小屋に着いたら
今日ほとんど人に会わなかったのに結構な混雑でした
到着して立ち止まったら全身びしょ濡れが冷えて震えが来るほど
慌てて着替えることにしましたが 小屋泊でもトイレも更衣室も外なんですね
肩の小屋はストーブ三台あったけど周りは人で埋まってるし乾燥室がないし
自分も寒いしカッパがなかなか乾かなくて困りましたが
なんとか朝までには着れる程度にはなり ホッ
3000mの稜線で雨風しのげるありがたさ
この雨と強風の中でのテントの人のすごさをしみじみ感じました
お布団はひとりひとつ お腹も充たされ毛布もたくさんあり、暖かく眠れました
7/19 二日目
夕方ガスのむこうに太陽を感じていたけど 今朝も夜が明ければガスと強風
雨が止んだだけましだけど・・・と力なく北岳方面へ進む
前回も何も見えなかったので 今回も見えなければ意味もないので下山しようかと思いつつ
北岳山頂到着
あー これは前回よりひどいねぇ とぼーっとしていたら・・・
あ?
れれ?
頑張れー!!姿を見せてーーー!
山頂にいた誰もが雲の動きに釘付け ついつい空に向かって叫んでしまう中
ガスが切れてはまた閉じて 雲と風のせめぎ合いが続くこと10分弱
あんなに真っ白だった世界 分厚い雲 まるで緞帳が上がるように・・・
仙丈ケ岳が姿を見せ
憧れていた 稜線が姿を現してくれました
諦めず 登ってきて良かったね。゜(゜´ω`゜)゜。
ここからの富士山 見たかったよぉ
ガスが切れて山頂方面への道が開けました
予定通り間ノ岳へと進みましょう
稜線が見えただけで先ほどまでの暗い気持ちはどこへやら
強風で足取りは遅いけど 心は晴れやか
北岳山荘あたりでザックをデポし 間ノ岳をピストンします
ガスは切れたけど風は相変わらず強く 稜線を歩いている間はずっと風に打たれ
変なところに力が入りながら歩いている感じ
八本歯のコル方面分岐では風の通り抜けがきつく飛ばされそうで 四足スタイルで通過
中白峰から振り返ると北岳上空に不思議な雲のアーチが出来ていた
北岳でこのまま晴れるかと思ってたけど そう上手くはいかなかった
どんどん黒い雲がやってくる 急げ急げ!
でも急ぎ切れず・・・間ノ岳山頂に着いたらまた雨と爆風
このころからもう一眼は使い物にならなくなりました、あ~ぁ
じっと立っていることもままならぬ間ノ岳山頂 すぐにまた来た道を戻ります
本格的に降り出した雨は 強い風と共に容赦なく全身を叩き付ける
もう笑うしかないほどのずぶ濡れっぷり
この雨だもの 北岳山荘に泊まってしまおうか?と中に入ると同じような人でごった返し
まだお昼だというのにすごい人で もともと混雑する北岳山荘
「今日は布団一枚に3人です」と張り紙がΣ( ̄ロ ̄lll)
・・・もうこうなったら予定通り下山しましょう
と軒下で昼食を簡単に済ませ 八本歯ノコルへ進みました
途中見事なお花畑が広がっていましたが ずぶ濡れで撮影困難になったカメラは
ザックにしまったのでお花畑の写真はこれしかありません
あとは自分の記憶のアルバムに残しました
大樺沢からの左俣ルートは人気があるようで この雨の中登ってくる人多数
譲る事ばかりですれ違いに相当時間がかかりましたが 登ってくる人のほとんどは無口で
この気象条件では本当に辛いだろうと思いました
丸太階段を滑らないように慎重に下り二俣へ 雪渓通過は一か所のみでアイゼン不用でした
途中 シロバナタカネビランジ? らしきものが咲いていたけど
今回花を愛でる余裕は全くなかった・・・
既に力が入らなくなりかけてた足に喝をいれ 予約していた白根御池小屋に到着したのが15時過ぎ
テント場に着いたらうっすら晴れてるし・・・( ̄ω ̄;)
以前ここで泊まった時はテントだったので 中に入るのは初めてでしたが
下界の宿のように整った設備 ふかふかのお布団
朝6時からずーーっと濡れっぱなしだった身体には 本当にありがたい乾燥室や広い食堂
お疲れ様の生ビールと 美味しい南アルプス天然水と夕飯で 心身ともに癒されました
7/20(月)
下山する日は晴れるの法則
朝一番のバスに乗って帰るために 朝食は頂かず出発です
木漏れ日の気持ち良い朝 急坂を下り始めると
朝一番のバスで来たのかな?連休最終日でも どんどん登ってくる人がいます
明日からは天気のようでみなさん嬉しそう
いってらっしゃ~いと手を振ります
広河原に戻ってきても やはり北岳の姿は見えないままでした
雨の山行はいつもの事だけど 山後の着替えも靴の中もカメラも何もかも濡れて
二日間とも雨と強風で寒くて こんなに辛かったのは初めてだったかも?
でもなぜか終わってしまえばそんな辛ささえ笑っちゃう
「行ってよかった、行けてよかった」と思えた今回の山行
山でも下界でも色んな試練はあるけれど 一歩一歩足を運べば自然に前へと進むはず
どんな天候の中でも 何かに夢中で突き進める時間を持てるありがたさを
今更のように感じたのでした
■行程■
1日目:甲府駅7:00→広河原
広河原9:20→二俣11:35→肩の小屋14:20
2日目:肩の小屋6:10→北岳山頂7:00~7:20→北岳山荘8:35(デポ)→中白峰9:08→間ノ岳10:00→
北岳山荘11:30~12:00→分岐13:20→大樺沢13:52→二俣15:00→白根御池小屋(予約済)15:30
3日目:白根御池小屋5:10→広河原バス停7:20 バス8:00→芦安(白峰会館入浴)11:20→甲府駅12:25