山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

甲斐駒ケ岳に沈む細月 帯那山  平成29年3月29日

2017年03月29日 | 番外編
 3月初旬に狙った月齢1の細月は雲に阻まれて撮影に失敗したが、今回は天候に恵まれてきっちりと撮影出来た。







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ほころび始めたゲンジスミレ  平成29年3月29日

2017年03月29日 | 花・花・花
 武田神社の桜がいよいよほころび始めた。忙しいシーズンの到来である。気の早いスミレはもう咲いている頃だろう。昨年の記録を見てみると3月初旬にはもう咲いていたようであるが、今年は2週間ほど遅いように思う。いや、昨年が早すぎたのであろう。明野の奥に人知れずひっそりと咲くゲンジスミレを訪れてみた。


    居ました。まだ咲き始めたばかり。


    開き切っていないものがほとんど。


    全開の花もちらほら。


    こちらは周辺に葉がたくさん出ているが、花はまだこれから。


    ニオイタチツボスミレが少しだけ咲いていた。

 咲き始めていたのは日当たりの良い斜面の株だけで、ほとんどはまだ葉も出ていない。アカネスミレもイブキスミレもまだ葉すら見当たらない。見ごろは2週間ほど先になりそうだ。ついでにアズマイチゲが咲く場所も訪れたが、そちらもまだ一輪も咲いていなかった。今年は昨年よりもだいぶ遅いように思う。
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咲き始めた山梨県の越野の君  平成29年3月22日

2017年03月22日 | 花・花・花
 先日は静岡県の越野の君を観察してきた。山梨県の越野の君はおおよそ武田神社の桜の花が開花した頃に見ごろを迎えるのだが、その桜はまだ固い蕾だ。しかし、昨年の植物観察会と植物保護グループのメンバーからの情報で、別の場所にも咲くことがわかった。その場所はいつも訪れている場所よりも2週~4週間ほど早く開花することもわかった。おおよその場所しか聞いていないので探せるかどうか不安はあるが、そろそろ咲いている頃であろうから探しに行ってみることにした。


    林道終点まで歩き、その先の堰堤を越える。このあたりまで来ると全く踏み跡が無く、こちらでは無いように思える。


    沢の対岸に渡って獣道を頼りに斜面を登ったり下りたり。この乾燥した斜面にはありそうも無い。


    沢に沿って下りて行く。落ちたらたいへん。


    カタクリの葉が見え始めた。


    沢の上の斜面にカタクリの葉がたくさん。こんなところに居るはずだが??


    足元に気をつけながら散策していると、2輪だけだが咲いている花に出会えた。


    茶色い花で落ち葉に同化している。


    色黒の越野の君に出会うことが出来た。

 周辺には花芽を付けていない若葉が5~6枚確認できた。探せばもう少し発見できるのかも知れないが、職場に午後2時までには戻らなければならず、これで撤退する。ひとまずは出会うことが出来て良かった。


    またいつか、再訪させていただきます。
    
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花は何処に? 救世主現る高草山  平成29年3月20日

2017年03月21日 | 圏外編
 数年前から訪れてみたいと思っていた高草山。しかし、花の時期が早く、気が付けばもう花期を過ぎている。今年こそは、と狙ってはいたが、前日の七面山がかなり堪えて朝起きれば全身筋肉痛でトイレに歩くのも苦痛だ。しかし、この日を逃すとこの山はまた来年に持ち越しになってしまう。しかし・・・起きられない。10時まで布団の中でゴロゴロしていたが、意を決して静岡まで遠征することにする。

 当初の予定では昼頃に山頂に到着して他力本願で花情報を聞いて探すはずだったが、登り口の林叟院(りんそういん)到着時間が午後2時近くになってしまい、おそらくはほとんどの人はもう下山したか、途中のところだろう。登ったとしてももう上に人が居る可能性は低い。しかも自力で花を探すには情報が少なすぎる。それでも、とりあえずは一度訪れてみて様子を見ておくのも必要だろう。足に湿布して、屈伸を繰り返して午後2時にスタートする。


    下から見上げる高草山。どこにでも普通にある里山のように見える。


    林叟院の脇を通って登山道へ。


    随所に看板が立てられていてコースが整備されている。地図に載っていないルートも多数あり。


    土手に生えているシャガ。


    1時間ほど登って茶畑に出た。鉄塔の立つ高草山の頂上にだいぶ近付いた。この先で林道を何度か横切る。


    菜の花畑


    水仙の植えられた畑

 登り始めは足を引きずるように歩いていたが、やがて痛みが和らぎピッチは上がらないものの普通に歩けるようになってきた。いろいろと花が咲いてはいるものの、里山で普通に見られる花が多い。この山で咲くあの有名なキスミレとあの珍しいコバイモはどこにあるのだろうか?


    白いタチツボスミレ


    ニオイタチツボスミレ


    フモトスミレ


    ヒメウズ(キンポウゲ科オダマキ属)

 頂上まであと20~30分というところで下山してきたご夫婦の女性のほうから声をかけられた。「ヨッシーさんですか?」「どちら様でしょうか?」帰って来た返事にビックリ!!「ハナネコです。」 え~~、まさか、まさかのこんなところでお会いできるとは、しかも声をかけていただけるとは嬉しい限りである。ほとんど情報を持たずに登って来た私にとってはまさに救世主、短時間ながら情報交換し、この山の情報をいただいて頂上を目指す。前日の七面山ダイヤといい、この日のバッタリといい、今月も俺はキテるな~と思った。


    鳥居の立つ頂上に到着。山頂の三角点はその先のピークだが、高さはほとんど変わらない。


    夕陽がだいぶ西に傾いている。もう誰も居ない。


    情報をいただいたおかげでキスミレの保護地は容易にたどり着くことが出来た。


    キスミレはまだ咲き始めたばかり。それでもかなりの数がある。


    ネットで見たここのキスミレは富士山外輪山で見るものよりも大きく見えたが、こうして実物を見るとやはり普通のキスミレだ。


    この山を愛する多くの人たちに守られて、元気に育っているのだろう。

 さて、もうひとつの探し物、コバイモのほうはあれほど詳細に聞いてきたにもかかわらず発見できない。だいぶ先のほうまで探しに行きまた戻って藪の斜面をうろついたりしてみたが、どうしても見つからない。1時間近く探しても見つからず、こうなったら最終ホットラインを使うしか無いだろう。花の博士と仰ぐ方に電話をかけるが・・・残念ながらつながらない。もう陽が沈んで町灯りがぽつぽつと灯り出す時間になってしまった。あきらめて夜景が見えるところに向かって歩いて行くと・・・何やら怪しい踏み跡を発見した。そこに踏み込んでみると・・・ひっそりと、しかし存在感たっぷりにその花が咲いていた。


    あんたも珍しいけど、今日は探して無いよ~。


    藪の中にひっそりと、しかし存在感たっぷりに咲いていたその花。


    山梨県でもごく限られた場所に咲いている越野の君。最後の最後で出会えました。


    こちらはまだ蕾。


    こっちは上を向いて咲いている。

 山梨で見る越野の君よりも花がやや小ぶりに見える。他にも咲くところがあるのかも知れないが、きわめて個体数が少なく踏み跡も目立ち、危機的な状況にあるように思える。

 さて、山頂に戻って軽食をとって、町灯りが灯るまで暗くなるのを待つ。日中は霞んではいたものの富士山が見えていたので、日没とともに空気が冷えて富士山が姿を現すのではないかと期待していたのだが残念ながら富士山は見えなかった。もうひとつ、この山は焼津市の町灯りが一望できる眺望の山でもある。下山は暗くなってからこの夜景を楽しみながら下りて来ようと決めていた。町灯りが灯った6時過ぎから下山を開始する。


    6時10分、焼津の町に明かりが灯る。


    焼津の町灯りを一望できる抜群の眺望の山。


    町灯りに向かって下りて行くこの感じが良い。

 スリップし易い斜面が何ヶ所かあり、気をつけながら、かつGPSに頼りっ切りで地図に載っていないルートを下山した。しかし、下りてきたわかったが、どうやらそのルートが周回する時のメインルートだったようだ。7時半、無事に下山。

 初めて訪れた高草山でお目当ての花に出会えたのは全て救世主ハナネコさんのおかげである。初めてお会いしたのにブログを拝見しているおかげで親しくお付き合いしている方のように感じた。このようなブログでも、やっていればそれなりのご利益があるものだと思った。ハナネコさん、ありがとうございました。   

    
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剣ヶ峰から昇る朝焼けのダイヤモンド富士 七面山  平成29年3月19日

2017年03月19日 | 山梨百名山
 昨年のリベンジにのぞむ先生と行ってきました。春霞に霞んだ富士山、春らしいダイヤモンド富士を撮影してきました。

 七面山で春分の日前後のダイヤモンド富士になる時間は朝の6時ごろである。表参道登り口の羽衣から敬慎院の展望台まで標高差1,200m、私の足だと約4時間少々かかってしまう。逆算すると未明1時ごろから歩き始めないと間に合わないことになる。前日は6時間くらい寝るつもりで夕方5時に睡眠薬2錠を飲んで5時半に眠りについた。いつもならば4時間はぐっすり眠れるはずなのに目が覚めたのは8時半、まだ3時間しか寝ていない。しかし、その後は眠ることが出来ずに時刻は深夜11時を迎え、眠い体を無理矢理たたき起こして自宅を出発する。12時半、羽衣の登山口に到着して準備を始めると、のぞむ先生が車から出てきた。彼は足が速いので私は一足先に出発すると告げて準備するが、レンズの選定やらアイゼンの準備やらで手こずり、出発は1時15分になってしまった。

 15丁目あたりの宿坊までは順調に歩き、休憩しているとのぞむ先生がその脇を通り過ぎていった。声をかけたが気付かなかったようで、超特急のように過ぎ去って行き、展望地に到着して聞いたところ休憩1回で3時間で到着したそうだ。昨年秋に3時間25分で登った時に自分だってやれば出来ると自画自賛したが、全く勝負にならないようなハイピッチで、しかもあの凍り付いた登山道を登って行ったことには驚いた。私は28丁目あたりで軽アイゼンを装着してからはもはや全く足が上がらなくなり毎度のヘロヘロ状態に突入、なんとか4時間10分で登り着いた。

 45丁目のあたりの林の隙間から富士山が見えるようになってきた。春霞の上に頭を出している幻想的な富士山が見える。邪魔する雲は流れていない。今日こそは昨年のリベンジが叶うとこの時に確信した。


    展望台から見る春霞に浮かぶ朝富士。


    下から見上げたら霞んだ富士山になっていただろう。この日は七面山に登って正解だったと思う。


    恒例の釣鐘下のポジションを確保する。


    もうすぐダイヤの時間。朝焼けが美しい。


    剣ヶ峰の内側から太陽が昇り始める。


    剣ヶ峰から昇る朝焼けのダイヤモンド富士。これが今回の狙っていた構図。


    同上


    ひょっとしたら割れるのではないかと期待したが、太陽の位置はわずかに内側だった。


    しかしこれは来年への布石でもある。この位置から来年同じ日にこのダイヤを狙うと、おそらくは・・・。

 春霞の上に出た素晴らしいダイヤモンド富士を見ることが出来た。昨年のリベンジは大成功に終わった。毎年ダイヤを撮りに来ているという方にお会いし(おそらく以前にも会話したことがあるはず)、今回のダイヤは春と秋を含めて実に4年ぶりだそうだ。実に幸運な日にこんな素晴らしいダイヤを拝見出来たということになる。そして、もうひとつ確かめておきたかったのが、あの釣鐘を入れて割れるダイヤモンド富士の撮影が可能かどうかということだった。200㎜のズームだとポジション取りも難しいうえに、釣鐘がフォーカスの外になってしまいボケてしまうことがわかった。今回は150㎜で撮影してみたが、それでも富士山と釣鐘の両方にピントを合わせることは難しいことがわかる。どこまでで妥協するか、さらに来年また太陽が出てくれるかどうか、いろいろと問題があるが、そのような様々な課題があるからこそ写真は面白いのだと思う。

 カメラ2台に三脚2本、レンズ3本をここまで担ぎ上げるとさすがに足と上半身にもこたえる。撮影器具と防寒具以外はほとんど軽食程度しか持って来ないのが私のスタイルだが、のぞむ先生はバーナーやカップラーメンなどいろいろと持って来ており、今回もドリップコーヒーをご馳走になり、眠い体に少しばかり元気が取り戻せた。足に負担をかけないように休憩をとりながらゆっくり下山したが、それでも下山すると既に足は筋肉痛だった。2度の毛無山よりも今回の七面山のほうが疲れたように感じた。
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『山と花と星の奏でる音楽会』開催決定!

2017年03月14日 | 番外編
 下記ポスターの通り、開催が決定しました。




 今回は声楽家2名とピアノ奏者1名をお迎えし、歌と演奏と映像を織り交ぜて綴るHybrid Concertをお届けする予定です。初めての試み、リハーサル無しのいきなり本番です。どうなりますか?? 開催する本人たちもドキドキワクワクです。これから準備に入ります。ご期待ください。
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高尾のハナネコノメ、そしてきっと居るはず、N先生を探せ大作戦  平成29年3月12日

2017年03月14日 | 花・花・花
 sanaeさんたちと一緒に朝霧高原の夕暮れパール富士、そして三浦半島葉山港の朝のパール富士と撮影に出かけたがいずれも不発に終わり、藤沢近くのガスト山に移動して朝食をとりながら作戦会議(単なる雑談?)となった。ガストの開店が6時半で20分ほど待って入店する。長引いた作戦会議は3時間にも及んだが行き場所は決まらず、店を出てからふと思い出したのが前日いただいたメールだった。そういえば、のぞむ先生が高尾山にハナネコノメを見に行くと言っていた。私はまだ高尾山のハナネコノメを見たことが無く、これを機会に案内していただくことをお願いし、ついでにのぞむ先生を探せ大作戦を展開しようということになった。時間はまだ午前9時半、沢の周辺だけ散策するのであれば時間は十分だが、足の速いのぞむ先生が何時に出発したか、おそらくは木下沢を歩くはずだが何時に通過するかが問題で、時間によっては出会えない可能性もある。ひとまずは圏央道で高尾まで移動すると、ちょうど梅祭りの真っ最中で林道は人と車でごった返していた。それでも幸運なことに日影沢分岐のところに車2台止めることが出来た。sanaeさんがのぞむ先生にメールを送っておいてくれたが返事は無い。後にわかったことだが、高尾山の沢の中は電波が悪くて携帯がつながらないことを知っていたので、電源を切っていたそうだ。さて、そんなことでハナネコノメをはじめとする花の散策とのぞむ先生を探せ大作戦が始まる。


    日影沢分岐のところに咲いていたスミレ。タチツボスミレかと思ったが、葉っぱが丸くて毛が生えている。これはアオイスミレ。


    ひっそりとキクザキイチゲが咲いていた。


    キクザキイチゲ


    sanaeさんに案内していただいて見てきたハナネコノメの大群落。これほどたくさん咲いているところは初めて見た。


    ハナネコノメ群落。本日使ったのは大部分が70‐200㎜ズームレンズの200㎜側。

 日影沢を一部だけ散策して木下沢に向かう。梅林は駐車場が臨時解放されていてたくさんの訪問者が訪れていた。


    梅が満開。人も満開。


    ニリンソウが林道脇にちらほらと姿を現すが、まだ蕾。


    一輪だけ咲いていたニリンソウ。


    水際に咲く花だと思っていたが、土手にユリワサビが咲いている。


    ヤマルリソウ3色に出会う。まずは普通の水色。


    こちらは白花。


    そして一番気に入ったピンク色。

 いよいよ目的地の木下沢に入るが、林道歩きがこれほど長いとは知らず、寝不足が重なって結構バテた。


    木下沢のハナネコノメはまだほとんどが蕾だった。


    そして思ったことは、想像していたよりも数が少ないこと。sanaeさんとトシちゃんの話ではかなり数が減っているとのことだ。


    咲き始めたハナネコノメ


    ネコノメソウ


    ツルネコノメ


    ツルネコノメ拡大


    ヨゴレネコノメ


    白っぽいヨゴレネコノメ

 木下沢の途中まで行って引き返し、また長い林道を歩いて駐車場に戻った。植生の豊かな高尾山は人が多く入っているのであまり鹿の食害を受けていないのかと思ったのだが、林道脇の土手には鹿の踏み跡が多数あり、イノシシによって掘り返された穴もたくさんあった。時期的なこともあるかもしれないが、土手の斜面も草が少なく、食害による乾燥化が始まっているのではないかと見受けられた。おそらくはかなりの食害と植生の変化が起こっているのではないかと推測される。山梨県山岳レインジャー活動でそのような調査を行っていると、どうしてもそのようなところに目が行ってしまうのはもはや職業病のようなものなのかも知れない。

 さて、林道を戻って駐車場に到着した頃にsanaeさんの携帯にのぞむ先生からメールが入った。下山して現在バス通りを歩いているとのことだ。ならば、車で捕獲してガスト山に強制連行しようということになり、ようやく林道の途中でのぞむ先生に出会うことが出来た。そしてまた近くのガスト山に行って2時間ほどの作戦会議(?)となった。次は七面山、昨年のリベンジになりそうだ。

 sanaeさんとトシちゃんに案内していただいたおかげで効率良く高尾の花を見て回ることが出来た。残念ながらピンクの花は探し出せなかったが、いつかきっと出会えることと思う。おつきあいいただき、ありがとうございました。のぞむ先生も。
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三浦半島葉山港にパール富士撮影に出かけるが・・・  平成29年3月12日

2017年03月13日 | 番外編
 前日の3月11日は午後から北杜市の八ヶ岳やまびこホールで花谷泰広さんの講演会があった。この日の夕方は朝霧高原のパール富士が撮影できる日だったので、講演終了後展示写真の撤収はるたんさんにお任せして朝霧高原に移動する。北杜市からは見えていた富士山だったが、朝霧高原に近付くにつれて雲が多くなり、朝霧高原道の駅に到着した頃は山頂がわずかに見えるのみ、さらに撮影現地に到着した頃には完全に黒い雲に巻かれてしまい、とうとう月の姿さえ見ることなく撮影時間を過ぎてしまう。1カットもシャッターを切ることなく、翌朝の撮影地葉山に向かう。新東名高速道路に乗り、足柄サービスエリアで夕食をとる。ここで同行するsanaeさんご夫婦と作戦会議、このまま葉山まで行くか、それとも途中のサービスエリアで寝るか。アナウンスが入り聞くと、厚木サービスエリアから横浜の区間が本日午後9時から明朝6時まで工事のため完全通行止めになるそうで、それに伴った渋滞が発生しているようだ。トシちゃんがいろいろと調べてくれて、圏央道が藤沢まで繋がったそうでそれを使えば海老名から圏央道を使って藤沢まで行き、下道で葉山まで行けるとのこと、ならばこのまま足柄サービスエリアで寝ようということで話が決まり、8時過ぎにはさっさと車中泊することになる。

 翌朝起きたのは未明2時半、3時に出発する。4時過ぎに葉山アリーナに到着すると、港の脇にある道沿いは車がたくさん止まっていた。撮影に来た人たちがいっぱいだと思っていたのだが、後にわかったことだがこの車は皆釣り客の人たちで、港の駐車場ゲートが開くのを待っているところだった。我らはコインパーキングに止めて撮影地を探すが良い場所が見つからない。予定していた葉山アリーナの堤防は入り口のゲートが閉鎖されており、開門は朝5時と書かれていた。5時前に開門したので事情を話して中に入れさせてもらったが、今度は堤防に昇るゲートが閉ざされており、こちらは8時半まで開かないらしい。つまり、パール富士の時間には堤防には入れないということだ。

 あきらめて別の場所を探すとヘッドライトの明かりがちらほらと見える場所があった。そちらに行ってみると砂浜の小さな海岸があり、カメラマンが一人三脚を構えてスタンバイしていた。その近くに入れさせてもらって三脚をセットするが雲がかかっていて富士山は全く見えない。しかしライブカメラ映像を見ると山中湖、本栖湖、河口湖とも霞はかかっているものの富士山は見えている。あと10~20分ほどでパール富士の時間を迎える。ここで待つことにする。


    午前5時17分、一時だけ雲間から月が現われた。予想はしていたのだが、三浦半島まで距離を離すと水平線に近い月はオレンジ色に見える。


    見えている島は江の島。


    5時25分、そろそろ富士山頂にかかった月が裾野に沈んで行く時間。全く見えない。


    このあたりに富士山が居るはずだが・・・


    もうすぐ夜明け。もう月は水平線に沈んでいる頃。

 夜明け近くまで待ったが残念ながら富士山は姿を見ることが出来なかった。残念。しかし、葉山アリーナ周辺の撮影地はある程度ではあるが確認することが出来、江の島と富士山が一緒に移し込めることがわかった。距離が離れると霞が厚くなって撮影難度が高くなるが、機会があれば再挑戦だ。


    カシミール3Dで見る本日の撮影地からの月の軌道と時間。一瞬月の見えた5分後に富士山山頂に月が昇っていたことになる。春霞に阻まれ残念な結果に終わる。

 時間はまだ6時だ。この後ガスト山に移動して3時間の作戦会議(?)を行い、次の作戦に移る。
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花谷泰広さん講演会『北杜の山々と登山の魅力』 in 八ヶ岳やまびこホール  平成29年3月11日

2017年03月13日 | 番外編
 花谷泰広さんと知り合ったのはもう5年以上前のことだと思う。アウトドアショップエルクで登山道具を物色している時にエルクの社長から彼を紹介していただいた。その当時は主に富士山の登山ガイドをされていたと聞いた。いいやつだから何かの時には使ってやって欲しいと言われ、名刺をいただいた。その時の名刺に書かれていた名前が、漢字は違うものの私と同じ「やすひろ」という名前だったので、彼のことは強く印象に残っていた。彼がピオレドール賞を獲ったのはそれから数年後のことである。

 花谷さんが主催するヒマラヤキャンプ2015が大成功に終わり、報告会がエルクで開催された。私は都合が悪く出席できなかったが、その時の写真が素晴らしかったということを耳にして、写真展をやったらどうかということをエルクに提案した。トントン拍子に話が進みその2ヶ月後エルク展示場で写真展が開催されることが決まり、その際の写真プリントと額装を一手に私が引き受けることとなった。写真の解説はヒマラヤキャンプ2015に同行した、山岳ライターで雑誌の記事だけでなく数々の著書をを出版されている柏澄子さんが担当してくれた。そんなことで、花谷さんとのおつきあいが始まることとなり、今回の講演会の際に展示する写真のプリントも私が引き受けることとなった。人と人との繋がりとは面白いもので、北杜市が主催する今回の講演会を企画・担当するのは花見隊のるたんさんであった。


    八ヶ岳やまびこホール。素晴らしいデザインの建物で、立地条件も良く一周ぐるりと美しい山々を望むことが出来る。建物の右側に見えるのは八ヶ岳。


    船の舳先を思わせる展望デッキの先には富士山が見える。


    左手には雪を被った金峰山。


    電線が邪魔になるが右手には鳳凰山から甲斐駒ケ岳に至る南アルプスの山々。左側の奥には北岳、右側には仙丈ケ岳の3,000m峰がちらりと見える。


    今回担当させていただいた写真展のコーナー。たくさんのご来場者をお迎えすることが出来、感無量だった。

 講演会の直接の関係者というわけでは無かったのだが、お昼の弁当を用意してくださりご馳走になった。今回ご来場された人たちは山に興味を持っておられる方々が多く、皆さん写真を熱心にご覧になってくれて展示して良かったとつくづく思った。午後1時半に予定通り講演会が始まった。本来は写真撮影はご遠慮していただいているのだが、半関係者ということでいちばん後部の座席から写真を撮らせていただいた。


    八ヶ岳やまびこホールの会場内。リニューアルしてさほど期間が経っていないそうで、綺麗なホールだった。かつ、音響に配慮しつつ山を意識してデザインされた構造が素晴らしい。


    定刻に始まりました。


    司会を務めるのはるたんさん。ものすごく話がうまくて、こんな才能があるのかと見直してしまいました。


    演者の花谷泰広さん。

 講演の中で、北杜市は周辺が山に囲まれていて、低山、中山、高山と様々な山が揃っており、山歩きを始めるにも、さらにステップアップして難しい山に挑戦するにもトレーニングとして絶好の場所であること、そして甲斐駒ケ岳、金峰山、八ヶ岳をはじめとする素晴らしい山々がたくさんあることが紹介された。また、南アルプスの天然水をはじめとする山から流れ出る名水の宝庫であることも紹介された。


    自分にとってこころの山『ホームマウンテン』を持ってみませんか!! 私のホームマウンテンは・・・茅ヶ岳、黒岳、竜ヶ岳、石割山・・・ひとつには絞れない。

 ヒマラヤキャンプ2016で登った未踏峰の山、ロールワリンカンの登頂ビデオも上映された。山頂への執着、周到な準備、登山の緊張感などひしひしと伝わって来る感動的なビデオだった。


    急峻な雪壁をダブルアックスで登る。


    未踏の山頂に立った瞬間。感動が伝わって来る。

 花谷さんは20代の頃に山岳ガイドと山小屋の小屋番だけは絶対やらないと思っていたそうだ。どちらも第一線のピークを過ぎたクライマーがやっているような仕事のように当時は見えからだそうだ。しかし、現在の彼の仕事は山岳プロガイド、そして今年から新たに甲斐駒ケ岳黒戸尾根にある七丈小屋の管理人をやることが決まっている。ヒマラヤキャンプも含めてこのような活動を行う根底には、多くの人たちに山の魅力を知ってもらい、たくさんの人たちに山に登って欲しいという熱い気持ちがあるからだ。登山技術だけでなくそのような熱い思いを持って山に真摯に取り組んで行く姿勢こそが彼の最大の魅力であり、また人を引き付ける源なのだと思う。


 ちょうど上映が終わった頃に3.11の地震が起こった時間となり、来場者全員起立して1分間の黙祷がささげられた。


 写真プリント者の特権で、ヒマラヤキャンプの写真を何点かご紹介します。


    未踏峰ロールワリンカン。山頂は正面のピークでは無く、左の奥に隠れて少しだけ見えるピーク。左手の尾根をアタックした。


    いざ、出陣!


    ロールワリンカン山頂での記念撮影。全員で登頂、雪焼けでみんな真っ黒。


    山頂からの眺望。正面に見えるのがエベレスト、その奥がローツェ。

 素晴らしい講演とスライドとビデオを堪能させていただきました。素晴らしいコンサートを聴いた後のような、胸に残るジーンとした熱い感動がありました。
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秦野市の夕暮れ 権現山と弘法山  平成29年3月4日

2017年03月06日 | 番外編
 大山から下山し、菜の花台で夜景を見て秦野市の市街地に到着したのは深夜12時ごろになってしまった。このまま自宅に帰ることも考えて東名高速に乗って御殿場のインターを目指したが、その前に足柄サービスエリアに立ち寄り夕食をとることにした。翌日は夕方から天候が悪くなるだろうと思っていたのだが、予報を見るとそうでも無さそうだ。さてどうするか、帰るべきか、それとも留まって明日もう一度夕暮れの景色を狙うか?それとも、朝霧まで移動してふもとっぱらの池に映るダブルダイヤを狙うという選択肢もあった。食事を終えて足柄サービスエリアをぐるりと1周見物して回ると、もう時間は深夜1時を過ぎていた。とりあえずは足柄サービスエリアで車中泊して、明日の天気でどうするか考えることにする。

 狭い車内ではあるが車中泊もだいぶ慣れてきて、翌朝8時までぐっすり眠れた。空を見れば雲が広がっており富士山は見えない。また寝て起きたのは10時。今度は雲の切れ間に富士山が見えてきていた。昨日のような黒い雲では無いので夕方には期待できるかも知れない。食事を済ませて大山の他にもう1ヶ所撮影を予定していた権現山と弘法山に行ってみることにした。秦野市の弘法山公園と権現山は秦野市の街並みの向こうに富士山が見える景勝地として知られており一度訪れてみたいと思っていた場所だ。そしてこの場所から狙っているのは日没過ぎに富士山山頂を飛んで行く2Pエンケ彗星である。現在太陽に向かってグングン高度を下げており、おそらくはこの日を逃すと撮影機会は無くなってしまう。予想光度は5~6等級であるが、前日の大山から狙ってみたものの捉えることが出来ず、おそらくは予想よりも暗く推移しているのではないかと思われる。撮影場所の確認と眺望を見るために、下見を兼ねてまず日中に訪れてみた。


    山の中腹にある駐車場。


    すぐ近くにトイレが設置されている。


    まずは右手の高台へ行く。休憩東屋があった。


    ここは浅間山という山らしい。


    秦野の町の眺望が得られ、富士山も見えるのだろうが、周辺の木々が邪魔になる。もっと良い場所があるはずだ。

 駐車場に戻ってGPSを取り出し、位置を確認すると権現山は道を隔てて反対側らしい。道標が付いており、そちら側の急斜面を登ると展望台の立つ権現山の山頂に出た。


    反対側に道標があった。


    権現山山頂は広い平坦地になっている。大きな展望台が立つ。


    展望台の脇から見る秦野市の街並み。残念ながら富士山は見えなかった。


    さらにその先の長くて緩やかな坂を下って弘法山に向かう。途中から見る梅の花と大山。


    大山の入り口。整備された公園になっていて、道はさながら遊歩道である。


    弘法山山頂。井戸と神社が立っている。


    神社の裏側に立つイチョウの大木。


    神社の裏側の道を下りて行くとその下に眺望の良い場所があった。おそらく、富士山は左手の端のほうに見えるはず。


    道路を歩いて弘法山登り口あたりに戻り、女坂という道を下ってその下の道路を歩いて行くと広く開けた眺望の良い場所に出た。

 弘法山・権現山の記事をネットで探すと秦野の町灯りの向こうに立つ富士山の画像が見つかるが、どうやら最後に見つけた道路沿いのポジションから撮影した画像のようだ。おそらく正面あたりに富士山が見えるのであろうが、残念ながら雲に隠れて富士山は見えない。

 天気予報を見ると夕方にはもっと雲が広がって来るらしい。望みは薄そうなので、この日は下見とGPSログの取得だけで撤退することにする。再び東名高速に乗って御殿場で下り、須走まで行って富士山を見上げると・・・霞が多いが雲が晴れ始め、富士山の山頂が姿を現してきた。この調子ならば夕方にはきっと富士山が見えるはずだ。須走で折り返して、今度は一般道を通って権現山に向かう。展望地に5時に到着すると、ちょうど夕陽が沈みかけて赤く染まっている頃だった。やや霞んではいるが雲が晴れて富士山が良く見える。


    日没迫る。富士山が姿を現していた。


    同上


    真っ赤な夕陽が富士山の裾野に沈んで行く。


    陽が沈む


    同上


    日没


    町灯り灯る秦野の夕暮れと富士山


    同上

 6時まで夕景を楽しんだ後、下見しておいた権現山の山頂に移動する。エンケ彗星は富士山の真上を通過して右側の山腹に沈んで行くはず。時間は7時ごろと記憶していたが、軌道をプリントした紙を職場に置いて来てしまったのは失敗だった。夕景を見に来ていた車で駐車場のスペースが微妙に狭く、車を止めるのに手こずってしまい、大急ぎで権現山山頂に向かう。まずは200㎜をセットして富士山を狙うが、写るには写るもののかなり霞んでしまっている。金星を基準にしてピントを合わせ直して再度富士山を狙うと、今度は何も写らない。何故???


    権現山から見た日没後の富士山はかなり霞んでいた。この視野ならばエンケ彗星を捉えられるはず。しかし、その後は全く富士山が写らなくなってしまった。


    ズームを広角に変えてみると・・・富士山はどこへやら?? 霞と町灯りにかき消されて富士山は見えなくなってしまっていた。もちろん彗星を捉えるのも困難。


    止む無し、夜景と星の撮影に切り替える。明るい星は金星。


    展望台と金星。木の間に輝いているのが火星。


    公園のベンチと町灯り。


    肉眼では見えないがひょっとしたら・・・と、南中したおおいぬ座シリウスを撮影してみると低空にはカノープスがうっすらと写っていた。この山からも相模湾に輝くこの星を見ることが出来る。


    展望台に輝く月と火星と金星。

 美しい夕暮れと美しい夜景だったが、残念ながら狙った彗星を捉えることは出来なかった。明日以降は太陽に近くなり撮影するのは困難となる。残念ながら今回のエンケ彗星は撮影ならず、周期彗星で5年後にはまた見られるであろうから、再挑戦したい。

 この場所を散策しながら、多くの地元の方に出会ってお話を伺ったが、たいへん愛されている山だということを強く感じた。植物に詳しい方、大きな望遠レンズを担いで熱心に野鳥を撮影されている方、気ままに界隈を散策されている方、しばしば夕景や月を撮影に来られている方など。甲府市の湯村山に似た雰囲気のある山で親近感を感じた。またいつか、訪れるであろう。
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