続きです。
夜中に空を見上げたら、星はあまり出ていなかったけど天気に期待が持てそう。
次に目覚めたのが4:00、慌てて起きあがり朝日を拝みに行く。
テントから出たら、昨日見えなかった五竜の全貌と目の前に釼岳。
ああ、こんなに贅沢なテント場だったのね。
昨日はガスに覆われてて解らなかった。
唐松岳頂上に向かう人もあり。
4:20、私たちは小屋の裏手の高台に登った。もう空は明るくなり始めていた。
その瞬間を待つ皆さん。山で過ごす中でこの時間が一番好き
そしてその向こうに見えるギザギザは・・・
昨日、一つも姿を見せてくれなかった「白馬岳」がしっかりと姿を見せてくれていた。
良かった 日帰りではお目にかかれなかったね。
そして空が真っ赤に染まり、雲の間からご来光を拝むことが出来た。
何度見ても清らかな気持ちになる、山から見る朝日。
来て良かったー。
さあ、テントに戻りましょう。釼岳は染まらなかったけど、
五竜さんは少しだけ赤く染まってた。
お世話になりました。釼岳~大汝山までの姿をしっかり目に焼き付けて帰りましょう。
(ミヤマクワガタ ウサギギク シロバナクモマニガナ)
このテント場にもお花がたくさん咲いていて、気持ちの良いところでした。
6:30出発。さよならーーーまたねーーー
(シナノキンバイ)
さあ、今日は昨日撮れなかった花の写真を撮りながらゆっくり下るだけ。
小屋近くの崩壊地も、雨じゃなければ危険はなさそう。
空は晴れたり曇ったり。遠くに町が見えるとここは天空のお花畑なんだ、と実感する。
お花に囲まれた登山道、帰るのがもったいないくらい、歩いているだけでシアワセ。
だって、昨日は見えなかった、こんなところを歩いているんだもん。
あまりの嬉しさに”白馬にまたがる王子風”ポーズ(笑)
不帰ノ嶮から杓子~白馬の稜線が目の前に。すごいねー
来年こそは白馬岳、行きたいねー
こっちは五竜さん、すごいねー 大きいねーー
アタシってなんて小っさーーー あまりの雄大さに難しい言葉は出てきません
登山道の脇には、アオノツガザクラ タカネヤハズハハコ
白馬を眺めながらの稜線歩きは気持ちよくて・・・
どこまでもどこまでも続いてくれればいいのに・・・(下りだからね・笑)
丸山ケルンでひとしきり白馬の稜線を眺めます。
今日はこれだけしっかり見えているから、八方池で逆さ白馬岳も見えるかな?
私たちが降りるまで待ってて~~~
ここを折れるともう見えないから名残惜しくて、何度も振り返ってしまう。
(オオバタケシマラン ミヤマイワニガナ タテヤマウツボグサ)
でもその先もお花畑だから、全然飽きないし、楽しい道なのでした。
シラネアオイ オオヒョウタンボク
エンレイソウ ハクサンコザクラ
マイズルソウ? なんだろう? エゾシオガマ
お花を楽しみながら大きな白樺の道を越えると、ありゃりゃ?だんだんガスが・・・
絶対見えるはずと思って降りてきたのに・・・
八方池に着いたら・・・がーーーん。
昨日よりガスガスだ・・・
仕方ない、もっとすごいの見たからいいもんねー、と自分を慰めます。
ハッポウ?ウスユキソウ クガイソウ ミヤマホツツジ?
さらに続くお花畑を抜け・・・
固有種の ”ハッポウタカネセンブリ” 見つけたのに!
家に帰ってみたらピンボケだったー(右はユキワリソウ)
こんな天気でも日曜日なので続々と登ってくる観光客。
登山もツアーの団体さんが多くて、登山道もすれ違いが大変でしたが、
ガスが多いながらも素晴らしい展望と、花の魅力満喫の夏山体験が出来ました。
ロープウェイでしゅーっと降りて(人は多いけどリフトの待ち時間はありませんでした)
八方温泉で汗を流し、バスターミナルで降りてきた山を眺めると、
「やっぱりアルプス、って名のつくところはいいネ」
と今更しみじみ思ったのでした。
載せ切れなかったお花たちはこちら。
撮りそこなったのはキヌガサソウ・イワギキョウ・テガタチドリ・ワレモコウ・ウラジロナナカマド等。
他にもあったと思いますが、とにかく種類が多すぎて全部撮れなかったかな?
シアワセな悩みですね(間違ってたら教えてください)
おしまい。
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【行程】さわやか信州号夜行バス新宿22:30→八方バスターミナル5:45(¥6000) 八方ゴンドラ→八方山荘前(往復¥2320)
八方尾根→唐松岳頂上山荘テント場→唐松岳 往復
八方バスターミナル→長野駅(¥1500) 長野新幹線(¥5750)→大宮→新宿