goo blog サービス終了のお知らせ 

MOCKING MONKEY BOOTH

野に咲かず、山に咲かず、愛する人の庭に咲く。

クライマーズハイからの・・・

2009-06-28 | BOOKs
久しぶりに読んだ本の記録。


クライマーズハイ 横山秀夫著



日航機墜落と横山秀夫ってことで知らないうちに自分の中でハードルが高くなってた気もする。

「沈まぬ太陽」が面白すぎたからな。

どっちかというと事故がメインじゃなくて山登りメイン。

どんどん吸い込まれて読んじゃうってことはなかったかもしれない。

でも一応映画はチェックしようかなーと思っている。


山登りといえば剣岳がついに始まった。これもチェックだね。
感じはホントは「剣」じゃないんだけど・・・
面倒なのでこれで。


次。

バイアウト 幸田真音著



“こうだまいん”って読むらしい。


弟が友達の結婚式で帰省した時に持ってきた本の1つ。

キャリーバックに30冊くらいは入れて帰ってきたからな。

次は伊坂作品に行こうと考えていた矢先に・・・。


しかしそそる感じのタイトルばかりだ。

とりあえずその1冊目。

企業買収に絡む人間模様。


なかなかおもしろかった。


こういった世界では、世の中金で買えないものはないって言葉がリアルに感じてしまう。


というか、ものを知らないと知ってるやつから根こそぎ吸い取られてしまうな。


で、現在進行中は同じ著者の「小説ヘッジファンド」。こわいこわい。



おもしろいと自ずと読むスピードが違ってくる。

眠くても読む!みたいな。



あと何読んだっけなー。

何かあったなー・・・

思いだせない。

とりあえず。

リーガルサスペンス寄りの・・・

2009-04-20 | BOOKs
最近読んだ本。


ミッドナイトイーグル 高嶋哲夫著


映画化にもなったので有名。
テロとか政府とか絡んだ本は割りと好きだ。

雪山が舞台。

読むだけで寒い。

勉強になったこと。


雪山で寒くて寒くてどーしようもなくても、必ず立ちション。
小便は垂れちゃけない。

服の中ですると一瞬は温泉のようで最高らしいけど、次の瞬間一気に凍る。

こわい。

というか、ステルス戦闘機。おそるべし。
そんなんねえ。発明しちゃあいかん。


次。
違法弁護 中嶋博行著


この手のリーガルサスペンスにちょっとはまっている感ありあり。

弁護士とか検事とか警察官とかね・・・。

悪い事してるやつ・・いるんだろーなあ。

マジメな人が損をする。

というか、損をしないようにすると悪い事しなくちゃいけないんだろーか。

せざるを得ない場合もある。みたいね。


次。

半落ち 横山秀夫著


これも映画化された作品。
横山秀夫だったんだー。と本買って初めて知った。
せつない作品。
でも期待以上のオチじゃあなかったかな。


ラスト。

ストロベリーナイト 誉田哲也著

これきつい。
グロい。

タイトルにだまされちゃいけないな。

でも他の作品も見たいという気にさせられた。

読み終わっての満足度はあったかな。

という感じで、最近は総じて事件系。
サスペンスが多かった。

春ってそんな季節か?


そして・・・

今のストックがなくなったら伊坂作品へ。



梅雨の季節にむけて・・・。

晴耕雨読だ。






立ち読み

2009-03-30 | BOOKs
オレは立ち読みが好きだ。


この間、つってもスキー場に行った日の午後。


息子と立ち読み。



息子と行く時のセオリーは・・・



まずオレの見たい雑誌を手に取って、



それから、



息子の本のあるコーナーに行く。



で、そこで一緒に立ち読みをします。



もちろん最後はちゃんと元に戻す。



この作戦、いいよ。




集中はできないけどね。


この直後、息子はここでうんこしました。



まったくかわいいヤローだ。

検察捜査

2009-03-11 | BOOKs
中島博行著

日本におけるリーガル・サスペンスの第一人者。

的な・・・。


検察・弁護士・裁判官・・・法曹界にうごめく権力。

重っ。



まーどの世界にも権力闘争というものはあるもんだ。


地位と名誉と金。


地位と名誉?


そんなもん。って思うんだけどな。金は確かに欲しいけど。


でも地位も名誉も手に届くところにあれば欲しくなるんでしょうね。


そんな弱い人間ではいたくないな。



この本、サスペンスとしてはそーんなに興奮するわけじゃないけど、いろいろ勉強なりました。


帯に、

「いよいよ裁判員制度が始まります」
「もうこれで裁判員に選ばれても怖くない!!」

って書いてある。


そーいえば、裁判員の候補になった人って身近にいるんだろーか。


聞いたことねーなー。



オレには召集かかりそうな気がしてたんだけどなー。



なんとも適当な勘を発表しちゃったもんだな。オレも・・・。

午前三時のルースター

2009-03-04 | BOOKs
またも垣根作品。

午前三時のルースター。


ジャケ買いならぬ、タイトル買い。



かっこよくねえ?このタイトル。

で、買ったまま数ヶ月放置されてたのだが・・・。


少年がベトナムで失踪した父親を探しにいく。


ちょっとせつない終わり。


本の帯に、

「少年は、大人になっていく」

って書いてあるのだが、そうなんだよ。


本の中で最初に出てきた少年と、ベトナムから戻ってきた少年は全然違うし。


ベトナムに行ってみたいなーとは思っていたが、ちょっと怖くなった。


なんてことない、妻は大学の卒業旅行で行ってるのだが・・。


ま、本の世界の偏見を持つのはいかんね。


でもベトナム戦争ものの映画のベトコンは超怖いしな・・・。


映画の世界の偏見を持ってもいかん。


だいぶ興味わいてるなオレ。



で、ルースターって、一番鶏って意味らしい。



ルースターズつながりでコレ買ったんだけどね。実は。



ルースターズってそういうことか・・と。



読み物としてはおもしろかったです。



しかし、amazonって本の中身見れるんだね。


知らなかった・・・。

いつからや。

結構覗くけど今日まで気がつかなかった・・・。

放課後

2009-02-23 | BOOKs
東野圭吾の小説。


乱歩賞受賞作品。


ミステリー小説だ。



会社の友達に借りててしばらく置いてあったやつ。



ミステリーものははまると一気だ。


しかし東野圭吾って、結構年なんだな。


オレは名前のイメージで30代だとばかり思ってた。


完全な思いこみ。


なんか髪型がちょっと長めで格好つけてて、チノパンみたいな茶色のズボンにタートルネックの黒いセーター。みたいな。
もしくは白いシャツにジャケット。みたいな。


そんな男だとばかり思ってた。


でも実際はおじさんでした。


しかし斬新な作品の多い人だ。

最近読んだ本

2009-02-17 | BOOKs
読んだ本。

一部紹介。

というか、自分の思い出として残しておこう。


まずは、かなり時間がかかったけど・・


劍岳<点の記> 新田次郎

いやいや読むの時間がかかった。

山岳小説なので難しい言葉が出てくるし・・・
でも映画化公開前に読んでよかった。
プロフェッショナルの仕事師とはこの本の主人公柴崎芳太郎のことだ。

と思った。
ちなみに実際に存在したこの人物は山形県の出身である。
浅野が演じるのか・・楽しみだ。


次。

シリーズものに突入。
会社の人のお勧めもあり。
これが入ったおかげで劍岳が遅れちゃった。
しかしハマッた。


沈まぬ太陽(一)アフリカ篇・上 山崎豊子


こんなことがあるのかってくらい・・

ひどいことが起きてて、




沈まぬ太陽(二)アフリカ篇・下 山崎豊子

それは小説的に再構築してあるといえどもリアルで・・

実際国民航空のモデルとなった空港会社は著しく名誉を毀損されているという意見を表明したこともある。



沈まぬ太陽(三)御巣鷹山篇 山崎豊子

あの有名な御巣鷹山のジャンボ機墜落事故。

その裏側でも腐った人間は腐ったままで・・

遺族との補償交渉も非情なまま。





沈まぬ太陽(四)会長室篇・上 山崎豊子

事故後の会社の再建のために外部から実力者を会長に迎え・・


再建に乗り出すもうまくはいかない。




沈まぬ太陽(五)会長室篇・下 山崎豊子


最後まで腐ったやつは腐ったままだが、


なぜか爽快感を持って読破できた。

連続5冊の割に、最後にはまだ終わって欲しくない気持ちになった。

これも映画化が決まった。

渡辺謙主演。

これまで散々映画化の話はあったらしいが、やはり航空会社からの反対やスポンサーの問題で何度が頓挫し、映画化はムリといわれていたらしい。

満を持してということか。


楽しみだ。



次。

震度0 横山秀夫

こっれは、


エンタくん言ってたように、

非情にムナクソ悪い。最後まで。

疲れた。

これは作者の作戦か?

一応ドラマバージョンも見てみよ。


最後に昨日買って読んだ。


特殊防諜班 組織報復 今野敏

ん~。
という感じかな。
一気に読んだけど、ちょっと薄いかなという感じ。
テロリストと特殊防諜班が戦うのだが・・

うん、ちょっと薄いと感じた。
24見てたかなと思ったけど。

といった具合。


本はいい。

ブルーになることもあるけど、新発見もある。

思い出した。

昔学校の先生に言われたこと。


「本の中に1ページでも1行でも自分のためになる所があったら、その本はあなたにとって価値がある」

そのときは教科書のことを言ったのかもしれない。

本から学ぶことは非常に多い。

本は価値のある出会いをする可能性が100%に限りなく近いんじゃないか。


そう思う。


30になった今だけど。


劔岳 点の記

2008-12-18 | BOOKs
現在読んでる途中の本。

「劔岳 点の記」

山登りの本だ。

ってしか書けない。


通常、読み終わってからここにアップしたいんだけど、これがなかなか進まない・・・。

だから内容がよくわかってないということもあり。


この手の本はあまり読まないからかも知れないけど。

慣れない。

でもおもしろい。

気がする。


まあちょいちょいと進めております。


なんでこの本を買ったかというと、帯に映画化の説明が書いてあった。


そこに写真が1つ。


浅野の写真でした。


で出演者もどちらかというと私好みで。


2009年6月ロードショーだって。

ちょっと楽しみだ。


ま、それまでに読み終わればいっかーなんて思っている。



ヒルズ黙示録

2008-11-21 | BOOKs
六本木ヒルズを舞台ににしたマネーゲームの全内幕を暴き、ホリエモン、村上世彰ら時代の寵児たちの栄華と失墜、生々しいまでの裏の顔を描き切った第一級ルポ。

中々読み応えあり。


頭のいいやつほど悪事は思いつくって感じ。


一体誰が一番悪いのかわからない。


オレの印象では堀江じゃないんじゃないか?って感じ。

あんま好きじゃないんだけど、彼。


ま、オレの好きなノンフィクションだから中々楽しく読ませてもらった。


この本の最後に「国策捜査」「国策逮捕」って言葉が出てくる。

これは外務省のラスプーチン佐藤優氏の本にも出てくるのだが、


時代にひとつの区切りをつけるために、その象徴である人物に事件を作り逮捕するのだそうだ。


このライブドアの強制捜査も国策捜査であるといえるそうだ。


なんか、印象的。心に残った。


で、バカだなーって思った。


誰ともなく・・・。

チームバチスタの栄光

2008-10-08 | BOOKs
読み終えた。

なんか、ずいぶんと今はやりなのか?

ずいぶん前に買ったのだが、ずーっと放置してて映画だ、ドラマだって盛り上がってきたから、あーヤベヤベっていうんで読み始めた。


んーまあ想定内かな。

読み始めたら一気に読み切りたいっていう衝動にかられることはなかった。


毎日適当に読んで読み終わった。そんな感じ。


内容的にはおもしろいよもちろん。
「このミス」大賞の受賞作品ですからね。


だから映画もドラマも見てみようとは思った。


けど、


¥くんのブログLet's The Good Times Rollみたらそんなに見なくてもいいかなって感じになったのでDVDになった頃にレンタルすることにします。


ドラマはとりあえず1話目を見てから決めよ。


散るぞ悲しき

2008-09-05 | BOOKs
第二次世界大戦中の硫黄島の戦いで総指揮官であった栗林忠道。

栗林忠道が家族にあてて書いた手紙を中心に硫黄島の戦いが書かれている。

読み終わった。ソッコーだった。


オレは2006年のアメリカ映画「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」で硫黄島の戦いを知った。


やべーと思った。



原作ではないらしいが、主演の渡辺謙はこの本を撮影中手放すことはなかったそうだ。



この栗林忠道は合理主義者であり、日本のイメージである万歳突撃による玉砕を一切禁じた。


無意味な精神主義を嫌い、現実的な作戦をとったということ。



加えて、理不尽な体罰の廃止、作業中の敬礼禁止など古い日本のやり方を意味のないものに関してはバッサり切っていった。



そういう意味ではニューリーダーであり、どこか坂本竜馬的だと思った。




たら・ればの話になってしまうが、この人が当時の首相だったら、また違う日本になっていたのではないかと思ってしまう。



彼は過去にアメリカにいたことがあるため、アメリカの国力と日本の国力の差を見て対米開戦には否定的であったのだ。

それでも戦わなければならなかった。


この島を守れば本土にいる家族が守られるということを考えて。




アメリカ側が5日で陥落すると見ていたこの島で36日抵抗をした。


しかしその36日間は今の世の中では想像することは難しい程過酷なものだったようだ。

「死よりつらい生を生きよ」とは彼の言葉。自決はするなということだ。




この題名の「散るぞ悲しき」

とは、栗林が最期に大本営に向けて打った訣別電報の中の一言だ。


当時の帝国軍人にとっては戦争で死ぬ事が美化されていたため、「悲しき」なんて言葉はタブーだったそうだ。

それでも栗林は大本営に向けてあえてそんな言葉を打った。


しかし、大本営ではそれを「散るぞ口惜し」と書き換えて新聞に掲載した。


偽造だ偽造。



ひどい話だ。




読めば読むほど苦しくなる本であった。




改めて戦争について考える。



くだらねえ。



もったいねえ。



この本、去年「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」を観た後に勢いにのって購入したものだが、映画が切なくて、切なくなりたくなくて放置しておいたもの。


現実を受け止めないとね。


また映画見てみよう。



余談。

この映画は2006年12月の半ばに映画館で妻と観たのだが、妻はそのすぐあとの23日に出産予定を控えていた。
戦争映画だから残虐なシーンや大きな爆発音も当然予想される。
こんなパンパンな腹をした妊婦が見ても大丈夫なものだろうかと心配したものだった。
結局オレが見たくて我慢はしませんでしたけど・・・。
26日には無事元気な男子が産まれたし。
よかったよかった。

ワイルド・ソウル

2008-08-26 | BOOKs


ワイルド・ソウル(上・下) 幻冬舎 垣根涼介著

この夏休みはこの本を読んだ。



「この文庫がすごい!!2007年版」ベスト20の第3位。


ってそんなのはどーでもいいのだけど、この前に垣根作品を読んだ後に弟からこの本の推薦があった。


かつて弟からの推薦本で外れはない。


読み始めは、んーって感じだったけど、どんどん吸い込まれて一気に読んでしまった。

弟がいうように非常に考えさせられる作品。


キーワードとなるのが棄民政策。


政府が自国の国民を捨てるってことだ。アマゾンの奥地へウソをついて連れてって、自力では脱出不可能な状態の所においてくるのだ。
しまいの果てにはパスポートも没収しもうその人はその人として生きて行くことができなくなる。


事実としてこの日本にそういう歴史があったのかどうかだが、総合的に考えてなくはなかっただろうな。


ホント、読み終わって1週間くらいたつけど、未だにちょこちょこ思い出してはウィキペディアでなんか探したり考え事したりしてしまう。


映画化が決まったそうだ。


どーやって映像にすんのかなあ。


それはそれで楽しみではある。

ノンフィクション

2008-08-08 | BOOKs
最近読み終わった本。

佐藤優著「国家の罠」


国家権力とは無敵だな。なんだか世の中の正しいことは何なのか。

わからなくなってくる。


権力があればなんでも出来る。

こわいこわい。


ずーっと正義だと思っていて、今までも正義であった事柄でも、権力とはそれを操作する力を持つ。

この著者も元外務省の役人で、まさに国家の罠にはまった1人という筋書き。

鈴木宗男の側近で、当時の騒ぎで逮捕された人間。

その逮捕容疑が国家によって作られたというのだ。


ま、はめられた方の言い分が綴られた本だから、全てが正しくて、国の全てが間違っているとは言えないが、全くのウソではないという気がする・・・。

とか、オレも書評出来るほどいろんな本を読んでるわけじゃない。


でもひとつの作品としてドキドキしたり、インパクトがあることが書いてあるノンフィクションは、実名でいろいろ出てくるから想像もし易いしおもしろいと思う。


だからその内容がウソでもホントでもどっちでもいい。


例えば政治系ノンフィクションで、国民を超裏切るようなヒデーことが書いてあったとしても、別にどっかに抗議したりするわけじゃないんだし。


オレノンフィクションもの好きなんす。

次に狙ってる本は上杉隆著「官邸崩壊」、高橋洋一著「さらば財務省」。

ちょっと乗り遅れはなはだしいけど。


ノンフィクションというひとつのフィクション小説を読むってイメージで読んでいる。


分かってくれる人、いねーか?

ヒートアイランド

2008-07-09 | BOOKs
暑い、暑い。

このくそ暑い中、1つの小説を読み終えた。


垣根涼介著「ヒートアイランド」。

ちょっと経済小説を読みたいなと本屋へ行ったのだが、なかなか粋なやつに出会えずにいたら、夏にぴったりの題名の本があった。

それがこれ。


帯には「若者たちが手に入れたのはヤクザの金だった。ヤバイ!!」って書いてある。
久しぶりにちょっと若い感じのスリリングでミステリアスなやつもいいかなと思って買ってみた。


深みはないけどガンガン読める。

結果的にも深く心に残るタイプのものじゃないけど、楽に読める。

読み終わった頃にはまた垣根作品読もうかなと考えていた。


「午前三時のルースター」ってのもある。

題名が格好いいな。


この「ヒートアイランド」2007年に映画化されている。

ネットとかに出てる写真をみると知らない若手俳優たちばかり。(オレはです)
しかしキャストをずーっと見てみるとなんともまあVIPな感じのキャステイング。

スカパラの谷中さんまで出ている始末。


ちょっと見てみたいなーと思った。


さて今日はこれから義弟から借りたクローズでも見ようかな。

ハゲタカ

2008-07-03 | BOOKs
ハゲタカ

NHKドラマ、ハゲタカ。全6回

外資系のファンドが企業買収を繰り返し、その両面からみた人間模様を描いたドラマだ。

原作は真山仁のハゲタカとバイアウト(後にハゲタカⅡに改名)。

本とは人物設定が異なるが、一つのドラマとしてはとてもおもしろい。

本を先に読んでいると大体はドラマが物足りなくなる。

これってすごいこと。


目でみるドラマよりも活字を読んで自分の頭の中で描いたドラマのほうがおもしろいってことだ。

今回もやはり本の方がおもしろいと思ったが、ドラマはドラマで楽しめた。




主人公の鷲津が原作はサイボーグ的な完璧人間なのに対してドラマではどこか人間臭かった。

そしてドラマのテーマともいえる言葉が印象的だ。

「人生には2つの悲劇がある。ひとつは金のない悲劇。もう一つは金のある悲劇。」

我々一般人には金のある悲劇とは想像がつかないのだが、

そんなことがちょっとだけわかったような気がしたドラマだった。


企業の買収、合併など普通にNEWSを見ていてもその影では、何人かの人間が傷つき時には命を落としているということを忘れてはいけない。


NHKドラマだからCMがないのもありがたい。

原作はもちろんのこと、ドラマも一見の価値ありだ。


ある作者の本がおもしろいと、その人が書いた他の本も読みたくなる。

これ人間の心理。



真山作品の「虚像の砦」って本もなかなかおもしろかった。


Amazonで買うと、「これ買った人はこんな本も買ってます」みたいな感じで似たような本が出てくるから本はPALよりAmazonで買うほうが賢いかもしれない。