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ハリケーン発生数、今年は「記録的な年」・再襲来警戒

2005-09-07 | 自然災害
大型ハリケーン「カトリーナ」の直撃を受けた米メキシコ湾岸の被災地では、新たなハリケーンが襲来すれば壊滅的な打撃になるとの懸念が出ている。

今年はハリケーンの発生数が平年の倍だと予測されており、あと5―7個は発生する見通し。

その1つがカトリーナに近い経路を通る恐れは十分にある。

米海洋大気局(NOAA)によると、毎年6月から11月末にかけて大西洋、カリブ海に発生するハリケーンの数の平均は5―6個程度。

しかしNOAAは今年はシーズン中に9―11個が発生する「記録的な年」だと予測している。(ワシントン=吉田透)

日経新聞 2005年9月3日
http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt90/20050902AS2M0201102092005.html

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本日、トロピカル・ストーム「オフィーリア」が発生しました。
http://www.ssd.noaa.gov/PS/TROP/DATA/RT/NWATL/VIS/20.jpg
http://www.ssd.noaa.gov/PS/TROP/DATA/RT/NWATL/IR4/20.jpg

海上に雲の塊が、いくつかありますが、右上から「マリア」、左下の塊が「ネート」、そしてフロリダ半島のすぐ右にあるのが「オフィーリア」です。

「マリア」は、ハリケーンからトロピカル・ストームへと勢力が衰え、衰退の方向に向かっています。

「ネート」も、ハリケーンに発達する可能性は一両日中にも判明しますが、進行経路から見て、たとえハリケーンに発達しても、アメリカ本土に上陸する可能性はないと思われますので問題はありません。

問題なのは、本日発生した「オフィーリア」であり、これはアメリカ時間の土曜日から日曜日の週末にかけてフロリダ半島に上陸することはほぼ間違いありません。

前回、甚大な被害をもたらしたハリケーン「カトリーナ」は、まずフロリダ半島に上陸した後、勢力を弱め、メキシコ湾に抜けて、勢力を盛り返しました。

メキシコ湾の海面温度は高く、ここで最大勢力、カテゴリー5のハリケーンに発達し、北上してミシシッピ・ルイジアナ・アラバマの3州を襲い、ニューオーリンズの町を都市ごと壊滅させました。

同じ経路を取るハリケーンが再発しても不思議ではない状況です。
「オフィーリア」がハリケーンに発達するかどうかは、ここ一週間を見てみなければ分かりません。

トロピカル・ストームの段階でも、竜巻や洪水をもたらす場合がありますので要注意です。

「ネート」がハリケーンに発達した場合は、今季6個めであり、「オフィーリア」がハリケーンになれば7個目ということになります。

「ネート」がハリケーンに発達せず、「オフィーリア」がハリケーンとなった場合は、今季6個目のハリケーンです。

記事にもありますが、米海洋大気局(NOAA)は今季9個から11個のハリケーンを予測しています。

まだ予測の半分しか発生していないのです。

ニューオリンズの冠水した水は抜くのに80日間はかかると言われています。
既に死体の血を吸った蚊が大量発生し、あたりを徘徊しています。

油と有害物質の混ざったニューオリンズの「黒い水」からは何が発生してもおかしくありません。

アメリカ連邦緊急事態管理局(FEMA)は、今回の事態を以前から警告していました。
http://blog.goo.ne.jp/cr-blog/e/b885a1e5683dd55dd8a7e6f9ff937def

当サイトでも少し扱っておりますが、この3番目のニューオーリンズのハリケーンが今回発生したわけです。

市長は死者が1万人を超える可能性を示唆しています。
経済的損失の見込み額は1000億ドル(約11兆円)から1500億ドル(16兆5000億円)に増額されています。

阪神淡路大震災の被害総額13兆円を軽く超えました。
ニューオリンズでは一時的に「獣の世界」があらわれ、略奪や暴行、レイプや凶悪犯罪が多発しました。

なぜ神となり、なぜ獣となるのか。
それが悟りです。

PDFのNo.6「神の力」の項を参照して下さい。
これが理由です。

「オフィーリア」がハリケーンに発達するのかどうか、あるいはフロリダ半島に上陸後の進行経路はどうなのか、注目していきたいと思います。

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