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'80s Julie TV session

1980年代TVの中のジュリー・・・
って80年代好きとずっと勘違いされたかな今更思う今日この頃(笑)

● JULIE と Black Music

2015年04月29日 | その他

 

 

40代になり、わかったことは自分はロックよりも黒人音楽が好き、そろそろ音楽ジャンルも必要な物だけにしぼりたい年頃。

ジャズ、ブルース、ソウル、ゴスペルを含むブラック・ミュージック、ロックやポップは洋楽より日本人、ルーツがしっかりしてる60・70年代から活動してる人達が好きだ。
白人ロックもたくさん聴いた、ブートにもずいぶん手を出した、「レココレ」(レコード・コレクターズ誌)も昔は持ち歩く程よく読んだからムダに知識もある。
それでもみんなが言う程、白人ロックの神様が自分には1人もいない。

だいたい、最初に「ロック名盤カタログ」なんてのを買った時も、目が行ったのはすみに載ってたオーティスやウィルソン・ピケット、アレサ・フランクリンの方、こっちの方がカッコよさそうだと真っ先に買った。
ブルースまで行った時は、白人ロックは1回全部売ってしまった。

そこで「JULIE と Black Music」を取りとめもなく書いてみよう、全然おもしろくないと思う(笑)

 

そもそもジュリーとブラック・ミュージックの接点はあまりないだろう。

それでも2013年タイガースで取り上げた曲だけで、「ミスター・ムーンライト」(ピアノ・レッド)、「ジャスティン」(ドン&デューイ)、「ドゥ・ユー・ラブ・ミー」(コントァーズ)、「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」もオリジナル白人トロンボーン奏者だが、ニューオリンズの歌姫アーマ・トーマスのヴァージョンが有名、ストーンズはアーマ・トーマス版をカバーしたのだろうか、よく知らないしヘタなことは言えん。

他にも「ダンス天国」(クリス・ケナー、ウィルソン・ピケット)、「ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」(ミラクルズ)、「マイ・ガール」(テンプテーションズ)、「エブリバディ・ニーズ・サムバディ」(ソロモン・バーグ)、「C・Cライダー」(マ・レイニー)、「ペイン・イン・マイ・ハート」(アーマ・トーマス、オーティス・レディング)、「アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー」(スクリーミン・ジェイ・ホーキンズ)、「ホワッド・アイ・セイ」(レイ・チャールズ)・・・、調べないでちょっと思い出してもタイガース時代だけでこれだけ浮かぶ、「ツイスト&シャウト」(アイズレー・ブラザーズ)なんか当然ステージでやってたとは思う。

ジュリー達はもちろん、これらの白人カバーの方を聴き影響されたのだろうが・・・

PYG時代になると、「アイ・ウォント・テイク・ユー・ハイヤー」(スライ&ザ・ファミリーストーン)、「ユー・ガット・ムーヴ」(フレッド・マクダニエル)、ソロになるとグッと少なくなり、「ユー・アー・ソー・ビューティフル」(ビリー・プレストン)ぐらいしか思い浮かばず、最もこれも当然ジョー・コッカー版をカバーしたのだろう。

74年のアルバム「JEWELJULIE追憶」の「ママとドキドキ」に、”無性に聴きたいオーティスのアルバム”なんてジュリー作の歌詞も出てくる。
歌はショーケンながら、PYG時代はオーティスの「アイ・ガッド・ドリーム・トゥ・リメンバー」なんてマニアックな名曲もカバーしてる、堯之さんのオーティスのバックバンド、ブッカーT&MG’Sのスティーヴ・クロッパー好きは有名、オーティスは日本でも売れてみんな好きで聴いてたんだとは思う。

最近、驚いたのがオーティスの弟分的なアーサー・コンリーのアルバム・ジャケットを見入る、タイガース時代のジュリーの写真。
日本グラモフォン(ポリドール)がアトランティックを配給してた関係か、そこら辺のレコードを大量にタダでもらい、メジャーなオーティス以外に一般的にはマニアックとされてしまう、アトランティック・ソウルの名作郡も、それなりに耳には入ってたのではないだろうか?



話は飛び、古くから元ネタはアニマルズの「悲しき叫び」、はた又ビートルズの「オー!・ダーリン」とも言われる、「おまえがパラダイス」。
アニマルズの「悲しき叫び」にしても、元はサム・クックの「ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー」のカバーだ。

 


この辺りは誰にでもわかる話、ところがサム・クックの「ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー」自体にも実は元ネタがあり、それがAceレコードから59年にチャールズ・ブラウン&エイモス・ミルバーンが出した「アイ・ウォント・ゴー・ホーム」。



この曲に合わせて”淡い黄昏 なだらかな丘 カーブを描いて♪”と歌ってみましょう。


このセッションでサックスを吹いてるのが、ニューオリンズR&Bの重要サックス奏者のリー・アレン。
このリー・アレン、ちょうど「おまえがパラダイス」リリース前後、1980年の12月に最初で最後の来日公演を、”ブルースの眠れる巨人”ロウエル・フルスンと共に行っている。
フルスンのライブを向こうで鮎川誠が見てたら、ミック・ジャガーも見に来ていていっしょに写真撮ってもらったという、フルスンは向こうではそういう存在だ。


ジュリーがステージで最初に歌った曲は、チャック・ベリー、ボ・ディドリート並ぶ、黒人ロックン・ロール御三家の1人リトル・リチャードの「センド・ミー・サム・ラヴィン」。
リトル・リチャードと言えば、有名な「のっぽのサリー」「トゥッティ・フルッティ」「ジェニ・ジェニ」などなど、スタンダードを多く生んだ、50年代のスペシャルティ・レコードでのセッションが最高、「センド・ミー・サム・ラヴィン」もその1曲。
この曲のバッキングも確かニューオリンズのデイヴ・バーソロミュー楽団、サックスは同じくリー・アレンと思うが、CDもとっくに売ってしまい正直なとこよくわからない。



「おまえがパラダイス」の作詞の三浦徳子さんが、先日アイドルグループ「Juice=Juice」の両A面シングル「Wonderful World/Ça va ? Ça va ?」で、「Ça va ? Ça va ?」の作詞を担当され、久々のオリコンウィークリー・チャート1位を獲得、健在ぶりを見せつけました。



このJuice=Juiceに17歳のブルース好きのメンバーがいるのはブログで知ってた、驚いたのがブラック・ミュージック専門誌「BLUES&SOUL RECORDS」の最新号に彼女のインタビューが掲載されてる、今月の表紙&特集はジェイムス・ブラウン、J・Bだ。

なんと彼女は、自転車に乗りながらブラックのファンにも評価の高い、白人ブルース・ギタリストのスティーヴィー・レイ・ヴォーンを聴いてるという、マディ・ウォーターズも知ってるという、”世界でもそんな17歳いないですよ”とインタビューの原田和典さんに突っ込まれる。
昔から「ジャズ批評」誌でジャズといっしょに”モリタカ、モリタカ”言ってるヘンな人だとは思ってたが、今回の記事はアイドル好きの原田さんの趣味で実現したに違いない。

そう言えば94年創刊のこの雑誌、自分はアイドルに興味を持ち始めたら徐々にこの雑誌を買わなくなってったと、前にこのブログに書いたような・・・
最近20年分のブルース情報の中抜けを取り戻すかのように、バックナンバーを買っています、すいぶんたくさんのブルース&ソウル・マンが亡くなっちゃったなぁ。

 

話がそれたとこで心配なのが、ブルース最後の超大物、B・Bキング(89歳)が昨年から体調を崩しステージをキャンセル、最近脱水症で緊急入院したという話。
B・Bキングの偉大なとこをごく簡単に言えば、ロックギタリストが誰でもやる、ギターの弦を持ち上げてギュイーンとやるスタイル、アレを最初に完成させた人物と言った所??、いわば「ギターの神様」から神様と呼ばれる存在。

71年初来日時、PYGの初ステージを舞台袖から見ていたB・Bキング、PYGのギタリスト氏に直接「おまえ上手い」と伝えたとか、あの時のヴォーカルの若造は今もまだ歌っています、B・Bさんにはまだ20年以上届きません。

この時、B・Bは登場するなりウィスキーの小瓶を飲みブワーっと吹いて歌い出し、まさかそれが後の「カサブランカ・ダンディ」のヒントに・・・なーんて妄想してみるのもおもしろいかも。

最近知ったのが、舞台「楽劇ANZUCHI」でラップみたいな曲もやってるんだなぁ、ラップもブラックミュージック、その辺はあまり興味ないので。

 

 

 








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