'80s Julie TV session

1980年代TVの中のジュリー・・・
って80年代好きとずっと勘違いされたかな今更思う今日この頃(笑)

2013・12・31~2014・1・1●40+1st NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL~最初で最後か?

2014年01月02日 | 追っかけ

 

 

ドームなんかどうせなんも見えんだろうと、バカにしてたらアラ意外

真正面の横並びの5人を肉眼で見た感はどうにかアリ、モニターより実物をずっと見てたし、音響も遠方席で見た「ジュリー祭り」に比べたら雲泥の差、ドームは特に個々のライブ印象の違いが相当デカそうに感じます。

私はそこそこ背が高い(176くらい)から段差のないアリーナが幸いしたのかもしれない、女性客が多いだけに逆に後ろの席の方はちゃんと見えてるのか?、見てて気になって仕方なかった・・・、後日「前で見えなかった」の書き込みを見たら、なんだかよけいに申し訳ない。

段差のないアリーナは立ち見禁止とかあっても良い気もしました、だってビューティフルも田コロも着席してたってあんだけ盛りがってるんだから(笑)
実際今でも座ってたって盛り上がってるライブはたくさん見てます、残念ながらスタイルが確立されてしまった今となれば、もはや賛否両論の難しい課題でしょうが。

そこいくと、今回記事の「ニューイヤーロックフェス」、こちらの盛り上がりぶりは理想的でしたね、ハイ

 



昔からアレはコワそうだし、長そうだし、時期が時期だし、正月明けにTVで見る物だと完全に思ってたし、近年はニューイヤーロックの”顔”たちも続々と旅立ってしまいスケールダウン、TV中継も忘れて見ないことも多く、現在進行形のニューイヤは見に行こうと考えたこともなかった・・・

それが何がきっかけだったか、なぜか突如行きたくなった、しかも東京ドームの後に突然(笑)、裕也さんが「いいとも」に出たのも知らなかったし。

 

イヤ、もう考えたら見れるのこの数年が最後だろうと、向こうも向こうだけどこっちもこっち、そんな年末年始の前後に長丁場見てる気力も体力も時間も、果たして来年か再来年に延ばしてソレがあるのかどうか・・・、この歴史あるイベントを1度でいいから見ておきたくなった

調べてみたら今は会場が銀座の博品館劇場、キャパも400足らずの会場でやっぱり往年のニューイヤーに比べたら規模も小さくなってるんだなぁ、チケットも数日前だってのに残席ありのまだ買える状況。

夜7時スタートで終りが朝方?、まぁなんとかカウント・ダウンは見たとして最大深夜2時には出てチャリで行って帰ると考えてと・・・、真冬の深夜走行なんて何年もしてないし(昔はへっちゃらけだった)、うひゃ~激寒そう
その他前後の諸事情、ちょっとなぁ、どうなんだよオイと悩み、結局30日の夜にコンビニでギリギリでチケット購入を決意。

整理番号300番台初めのとこ見ると、昔のような熱狂・狂乱のライブではないんだろうし、まさかずーっと立つワケでもないだろうし、ま、なんとか見てこれるでしょうとなりました。

 

で、当日31日、いきなり飛び込んできたのが大滝詠一急死のニュース。

今度は大滝さんかよ・・・、ここんとこ「定本はっぴいえんど」なんて20年ぶりに引っ張り出して読んでたり、2~3日前にもラスト作の「HAPPYEND」を聴いてたとこへ大ショック

ショックで残念すぎですが、裕也さんとは「英語派VS日本語派ロック」で論争した関係、俄然今度の選択に間違いのない思いが強まり、そのニュースに後押しされ家を出ました。

 

 

大滝さんのこと、その他年末に飛び込んできた色んなわずらわしいこと、ボヤッと考えてたら2時間ちょいで日比谷公園へ到着、「エッ!自転車で2時間」って?、最大14時間くらいほぼ無休でジュースだけで乗ったことも多々アリ、ちょっくらソレには自信あります

こういう話をすると異常がられるけど、この前ラジオで誰かが「自転車乗る奴って4時間でも5時間でも平気で乗るでしょう?」って話てました、ハイまったくその通りで(笑)(笑)(笑)

マラソンのランナーズ・ハイと同じかな、東京はヘタな場所だと車や電車よりチャリの方が早く着いちゃったりもして、いちおう自動車免許も持っております

 

 

さて、開場が遅れに遅れ、7時スタートが結局8時前くらいのスタートとなりました、客の入りも淋しく、最前も空いてたくらいでやや距離をとり5列目くらいを確保。

年代も様々なバンドが出るだけアリ客層も様々、周りから聞こえてくるニューイヤーロック談義がおもしろかった、やっぱり昔に比べたらスケールもノリも違う様子ですね、会場内BGMは日本の70年代のロックが流れてる、ショーケン、カルメン・マキ、四人囃子からLOVELIVELIFE+1なんてカルト・クイズな曲まで、知らない曲もたくさんあったなぁ。

 

とは言えど、まだまだシナロケや白竜、この20年は散発的にしか出てないPANTAも去年に続き出るし、金子マリとか70年代からの重鎮が出る分、ニューイヤーロックらしい雰囲気をどうにか保ってる、この辺りも今がリミットかもしれない。

 司会が意外やイカ天出身のAURAのヴォーカルReds☆、このバンドからも先日ギタリスト氏が若くして亡くなったばかり、他のバンドでもバンド内のメンバーの訃報があり、改めてザ・タイガースが全員揃ってツアー達成したというのは奇跡的

1バンドの演奏時間は30分ない程度だったか?、終わると各アーティストの持ち物が会場内オークションされ、バンドチェンジの時間を飽きないで見てられたのも良かった、あのセッテイングの間が結構長いイベントだと見てて非常にダレてくるのです・・・

 

 
1・石橋勲BAND
2・滝本恭三 &エルドラド From 大阪

TV放送のイメージが強く、しょっぱなから裕也さん登場で全員で盛り上がるあの場面じゃないんですね、客席もまばらでこれは拍子抜け。
パブ・ロックを追求する石橋勲BANDからスタート、続いて大阪から「ロックは40から」が合言葉のバンド、関西系らしくヴォーカルの声もソフトな時代に反して実に濃くて黒い。

 

3・金子マリ presents 5thElementWill

TVやCDでは古くからなじみのマリさんも、ナマで見るのは今回が初めて、37年ぶりの出演がそのキャリアを物語る。
さすがの歌唱力でした、となりの男性は誰??と思ったらうわ~この人が北京一か、この方は本業はお笑いなのか、パントマイマーなのかよく知りません、ソー・バット・レビューはとにかくよく聴きましたからねぇ、ギターが急遽参加のパール兄弟の窪田晴男と豪華。

 

4 ・氏神一番
5・mil9

氏神一番と言えばカブキ・ロックス、司会のAURAやいわゆる「イカ天」バンド、当時は敵視してたというか、相当キライでした。
でも、現在もアレを続けてるのは立派だし、なんだかんだTVでよく見てたしね、今となってはバンド・ブームのあの頃、90年代初頭の空気、なにもかもが懐かしく微笑ましく見れてしまう。

ニューイヤーには20年毎年出てるとは知らなかった、確かに見た目のおめでたい雰囲気がこのイベントにはピッタリのキャラかと。
いっしょに「TOKIO」の替え歌、「お江戸O・EDO」で振り付けも♪、やらないと会場出たとたん車に轢かれるそうで脅されて・・・(笑)

 

逆に今回のタイガース、60年代にナマどころか「TVで見てた」という要素も完全に無い、その分全員揃ったという本当の本当の所の感動は、味わえなかった感もあります。

16の時にはタイガースのほぼ全作を聴いてた私でも、生まれた時点で解散してるから「タイガースのジュリー」は潜在意識にさえ入ってなく、後追いは後追い、残念ながらそれは当然かもしれない

次の「mil9」というバンド、ビジュアル系と言われたバンド達の雰囲気もありましたが、ヴォーカルの声量は今回のイベント中でNO1、かなりの実力派、もう少し音楽性が違ってたら・・・

 

 

6・PANTA & NUMBER.42

NUMBER.42というパンク・バンドのギタリスト氏が、今日のステージで最後ということで、彼のファンのPANTAがゲストで加わるという形での登場。

リバウンドしちゃったけど、久々ハンドマイクで歌い客を煽るPANTAの姿はカッコ良かった、でもPANTAは1回太って→激ヤセしたのはエライ(誰?誰に言ってる?)。

NUMBER.42というバンド、アーティスト写真を見る限り、てっきり若手バンドと思い込んでたら、「昔、ニューイヤーのアナーキーのステージで客席で大暴れしてムチャクチャにした・・・」、エエッもしかして年上の方々??、帰って調べたら今年50の大台だそうで、ミュージシャンはホントにパッと見わからないですねぇ

 

 

 

この辺で時刻も11時近くなり、ふと見渡すといつの間に客もほぼ満員で熱気を帯び、客もステージ前にかぶり付く人達も出始め、俄然往年のニューイヤーロックらしいムードに
そうか・・、毎年来てる常連さんは最初からは見に来ないんだなと(笑)、ここで出だしのガラガラぶりが納得

フツー立って見るにしてもホールなんかだと自分の指定席で動かず見るワケで、アレが悪いっちゃ悪い、だから見えなくなっちゃって全員が立たされる。

ところがこのニューイヤーロックは中ホールなんで立派なイス席なのですが、立ちたい奴はステージにかぶりつきもOKで、警備もあえてかゆるい、立って見たい奴はみんな前に集まるから、後ろで座ってても十分ステージが見えました。
私も立って見たい時は前に行ったし、座りたいのは戻ったし、まぁ実際のところ他でそうは行かないでしょう・・・、この自由な感じがロック・コンサートらしく凄く良かった。

 音もとにかくデカイデカイ、やっぱり大きな音は体の骨にビンビン響く、この音量のデカさも久々にキタ

 

7・スペシャルユニット M&KK(??)
?・??
?・新月灯花

ここでロビーに出てたりメシ食ったりであいまい(笑)
エム・アンド・ケーケーという3人組みの和太鼓ユニット、2人組のボーカル&ギターのデュオ、新月灯花というガールズ・バンドが裕也さん前=午前0時前に確か出てたような??

 

10・内田裕也&トルーマン・カポーティR&R BAND

カウント・ダウンの午前0時前、エルヴィスの「ロカ・フラ・ベイビー」のSEに乗りいよいよ御大・裕也さん松葉杖でご登場。
エルヴィスの「トラブル」の歌の後、いよいよカウントダウン・スタート、スリー、ツー、ワン、ハッピーニューイヤー

 

年明け同時にPANTA作、「コミック雑誌なんか要らない」で出演者全員が舞台上に集結、TV放送のオープニングでおなじみの、あの見慣れた名場面が目の前に広がる

あの瞬間の感動ばかりはTV画面でいくら見ても、ナマでなければ伝わらない物が、ステージにギッシリとミュージシャンが集まる光景はいやはや壮観


その後、「おととい、はっぴいえんどの大滝くんが亡くなったという悲しい知らせがありました」との言葉もあり、ジョン・レノンの「Ready Teddy」(オリジナルはリトル・リチャード)、「朝日のあたる家」の2曲を披露、新年そうそう「オイ、酔っぱらうな」とちょっとキレてた(笑)

裕也さんのオークション出品物は白と黒のスーツ、落札額は白が2万5000円くらいかな(?)、他のアーティストさんのはだいたい5000円前後、この後の白竜の数珠も2万越え、もちろん集まったお金は然るべき所へ届くそうで。

 

 

11・カイキゲッショク
12・白竜

ハッピーニューイヤー後はカイキゲッショクから、このバンドは9月の「10円コンサート」でも見たので知ってて、単なるロックバンドではない新しいサウンドを取り入れた感じがちょっといいなと思ってました、黒ずくめで全員顔にはメイク。

白竜もニューイヤーロックでは古くからの常連、やはりこういう人が出るとイベントが引き締まる。
最後に歌われた代表曲「誰のためでもない」 、ストレートな歌唱は絶滅寸前の硬派の男のロックそのもの、ベースが次に出るシナロケ~サンハウスの名ベーシスト奈良敏博。

 

13・シーナ&ザ・ロケッツ

トリは36回連続出場(!)のシナロケ、メンバーも36年前、1stアルバム「#1」と同じオリジナルメンバーの4人。
この時点で時刻は午前2時前くらい、どうやらこれが最後みたいだから、終わり次第速攻で帰ろうと思いました(笑)

最後は半数くらいのお客さんがステージ前方に集まり興奮もピーク状態、おなじみ「レモンティー」は究極のワンパターン、だけどニューイヤーに来てコレを聴かずしては帰れない
そしてヒット曲「ユー・メイ・ドリーム」、大ラスで2月来日のストーンズに捧げる形で「サティスファクション」、コーラスに今日の出演者全員が段々と加わわり、延々10分越え、会場の盛り上がりは絶頂へ、最後の最後ステージとお客さん全員でしゃがんでせ~のでジャ~ンプ

 

あとは何があったかわかりません、SEも流れほぼ終了な雰囲気でした、たぶんシナロケのオークションとか閉めはあったと思う(?)。

会場が8Fで下に降りるにはエレベータ2台だけ、ヘタに最後の最後まで残っちゃうと、こないだのドームや武道館みたいに退場に30分とかかかるもしれないしね、スタートから約6時間半、午前2時半を回り限界、もう大満足お腹いっぱいで帰りました・・・

 

↑ファインダーが壊れたデジカメでどうにか外を撮影

 

いつもなら、今年あ~しとけば良かった、こ~しとけば良かったって、TV見ながらなんとなく年が過ぎ去ってゆくのに後ろ髪引かれる未練があるのに、そんな事みじんも考えず気がつくとハイ・テンションのまま新年が全速力でスタート、爽快すぎてチケット代5250円なんてタダみたく思えた

1年後、同じ会場で同じ体験して2014年を振り返れたらおもしろいだろうな~、来年も来たいっ・・・

現実、さすがにこればかりは、年末年始の長丁場、来年来れるかはちょっとわからない

 

外へ出たら、なぜか思ったより暖かく、日比谷公園でかつて野音で演奏した「はっぴいえんど」に思いを馳せながらふっと一服、耳はまだピーって鳴ってるし。
朝方5時過ぎにはチャリにて無事帰宅、数時間後起きたら翌日の疲れが全然なかったのも不思議だった(笑)