なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

24.1.11 池袋演芸場・正月二之席 昼席

2012年01月11日 22時48分32秒 | なんとなくの落語
本年もよろしくお願いします。


さて、本年初の落語は池袋演芸場、正月二之席・昼の部。

岩手に住む身なので、なかなか寄席通いもできませんが、今回は遅めの冬休みをいただき、池袋演芸場へとやってまいりました。

今回のお目当てはトリの小三治師匠。はたしてどんな噺を聴けるのか、楽しみにしておりました。

開演の1時間前に並び始めますが、はやくも100人近い方が行列を作っております。

このためか、やや早めに開場となります。この入りなら立ち見かな、と心配しましたが、なんとか急ごしらえのパイプ椅子に座ることができ、一安心でした。



開口一番 林家なな子 「味噌豆」

この後出演の小円歌師匠いわく、「女優の星野真理似です」。てっぺんの髪の毛がぴょこんと立っている可愛らしい前座さんでした


柳亭こみち 「高砂や」

女性の噺家ながら、女性を感じさせない稀有な噺家さん。かといって男っぽい、というわけではなく、女らしさも感じさせる噺家さん。
     
「今年初めての仕事がこちらの池袋演芸場になります。

今日は大勢のお客様がお越しだというので、10分早く開演となりました。本来なら20分ほど時間をかけてお化粧をするはずが4分しか時間がないので、こういう顔になりました(笑)。

で、この次の次の喬太郎師匠がまだ見えていないという・・・(笑)」

将来、女性の噺家の第一人者になることでしょう。噺もきっちり、いい噺家さんです。


柳家一琴 「真田小僧」

「喬太郎師匠がまだ来ていないというので、こちらにも事情がありまして・・・(笑)。『一琴ひっこめ』と思っているでしょうが、つながなきゃならない、という・・・」

小三治一門でも、あまり見る機会がなかったのですが、さすが小三治師匠の弟子ですね。まくらから大笑いです。


柳家喬太郎 「たらちね」

前の二人の心配をよそに、やや不機嫌そうに(見えました)高座に上がり、まくらもなしに「たらちね」を。

それなりに笑いもあったのですが、特に場を意識したくすぐりもなく、さっさと高座を下りて行かれました。

お目当ての一人だったのですが、あまりに素っ気ない感じがしました。たまにあるんですよね。


にゃんこ・金魚

金魚師匠、背中に、みずき団子の飾りをつけて登場。

「レディ・ガガです(会場苦笑)」

いつもながらの全力投球。『仕事ですから!』でオチ。


柳亭小燕枝 「無精床」

柳家さん八 「替り目」


橘家圓蔵 「漫談」

「何を演りましょうか?(笑)」といいながら、結局漫談。

袖の前座さんに「おーい、ネタ帳持ってきて!」と、声をかけます(市馬師匠の弟子の市也さん登場。どこの前座さん?ときかれ、「市馬の弟子です」と答えると、「ああ、だからしっかりしてるんだ」としばし話を・・・)。

まるでカラオケボックスで、次に何を歌うか調べているようにも見えました。

その後、お客さんからお題をもらって謎かけをするものの、結局そのまま・・・。

(謎かけのお題で「談志」という声。それを受けて、

「あの人は本当に優しいんです。本当にいい人なんですよ・・・、

敵に回さなければ・・・(爆笑)」)


三遊亭小円歌 小唄


柳家小里ん 「手紙無筆」

個人的には好きな噺家さんなのに、あっという間に高座を下ります。このへんから時間が詰まってきたようで・・・。

柳亭燕路 「幇間腹」

アサダ二世 マジック

ここもあっという間


古今亭菊志ん 新作?

お客さんの中に2列目の席にもかかわらず、双眼鏡を取り出して見ているコアな方がいたのですが、その方を指して一笑い。

で、噺ですが、初めて聞く噺でした。

新年のあいさつに来た方に後でお礼に行くから、誰が来たのか教えてほしい、というお店の旦那に名前を縮めて伝えます。

これが「てんかん(天ぷら屋のかんべえさんだったかな?)」、「あぶく(油屋のくへえさん)」、「そっとう(そば屋のとうべえさん)」、「りんじゅう(りんご屋のじゅうべえさん)」と変な縮め方。

最後には「とむらい(トムヤムクン屋のライオネスさん)」というすごいサゲ。


桂文楽 「看板のピン」


仲入り


柳家三三 「加賀の千代」

「昨年は、生きているうちに、こんなことがあるのか、という経験をしました・・・。

(一瞬、場が「しん」と静まり返りました)

まさか金メダリストが逮捕されようとは・・・(爆笑)」

うちの親も被災していますが、ここは寄席。一緒に笑っちゃいました。

お目当てのお一人、大笑いです。


柳亭市馬 「芋俵」

きょうは歌いませんでした(笑)。


柳家さん喬 「締め込み」

いったい、どれだけのネタをお持ちなんでしょうね。かなり回数多く師匠の噺は聴いていますが、ほとんど同じ噺にぶつかったことがありません。


猫八・小猫

先代・小猫(現・四代目猫八)と二代目・小猫(猫八師匠の実の息子さん)の共演。うぐいす、猫、犬、リクエストに応じ、辰(?)、鶴などを。


柳家小三治 「千早ふる」

正月初席は鈴本、浅草だったので、この池袋はことし初めて、という小三治師匠。

「知らないのに知ったかぶりをする人がいる」というマクラから「千早ふる」を。

「『記憶にございません』てのは、本当は知っているんじゃないですか(笑)

『知ってるんでしょう?』

『え?』

『知ってるんでしょう?』

『え・・・・、いえ、知らない知らない・・・』

ってのが、本当に知らないんであって、『記憶にございません』てのは、本当は知ってるんじゃないか(笑)」


正直「千早かあ・・・」とがっかりしましたが、そこは小三治師匠、毎度毎度同じには演じません。

楽しい「千早」ではありましたが、サゲとなり、幕となりますと、その幕が閉まらないうちに高座をそそくさと下りて行くのが見えました。

ま、このへんが小三治師匠らしさなのでしょうね・・・。

(後から思いなおせば、この二之席の期間は、昼に池袋のトリ、夜に鈴本のトリというお忙しい体、この日はしょっぱな、ということで、あまり熱演もできなかった、ということなのでしょう・・・。まったくの想像ですが・・・)


ほんとは権太楼師匠がトリの夜席も見たかったのですが、残念ながら明日は仕事があるので、薄くなった、わが後ろ髪をひかれる思いで会場を後にしました。


長々とすみませんでした。ご退屈さまでした。
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05:09 from Mobile Web
RT @itoi_shigesato: 立川志の輔さんに「気仙沼で、東京からでも九州からでもお客さんが来たくなるような落語会をやってもらいたいんです」とお願いしたとき、躊躇することなく「よくぞ、わたしに声をかけてくださいました」と答えをくれました。震えるほどうれしかった瞬 ...
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