目覚めた孔雀。独り言三昧。

目覚めた孔雀こと池本哲晃(いけもとてつこう)の独り言です。

多数派とは違った発達の仕方をしている人々。

2023-04-01 02:24:21 | いけてつオタク話
サリヴァンの著作を私流に読むと、精神疾患者は精神生活におけるマイノリティだということがわかる。
さらにジャックラカンの著作を私流に読むと、精神疾患者は言語生活におけるマイノリティであることがわかる。
多分それが精神疾患者の生存戦略と生存戦術なのであろう。
別な言い方をすれば、多数派とは違った発達の仕方をしているといってもあながち言い過ぎではないだろう。
そんな生き方をしているマイノリティにとって、親や教師、そして精神科医のもたらすノーマライゼーションとは、かつて行われたキリスト教異端者に対する異端審問官の拷問や、戦前の特高警察が国体に反する思想を持った人たちに対する転向の強要みたいなものだとしか、私には思えない。
彼らはなぜ、多数派と違った精神生活を送り、言語生活を送るのか?
そこに私は神の意志を見いだす。
仏教がバラモン教の異端であり、キリスト教がユダヤ教の異端であり、プロテスタンティズムが、ローマンカトリックの異端であるように、その当時正統とされたイデオロギーのみになってしまうと、きっと文明や文化が行き詰まってしまうからであろう。
つまり、精神疾患者はその当時正統とされる精神文明や精神文化における突然変異なのであろう。
論理の飛躍はあるが、このことは薬は幻覚や妄想を消し去ることはあっても、根底にある何かを直すことができないと、メンタル科の医者が言う台詞につながるのであろう。
バイブルの神は自分の目的を達成するためならば、人の苦痛など全く意に介さない異常性格者みたいなものだ。
その犠牲になったのがアブラムであり、ヨブであり、イエスだ。
それに私の友達が、幻聴が消えるようにイエスの名前を通して神に祈ってくれと私にいっているが、元々神の計画で聞こえる幻聴を、なぜ祈られたからといって神が消すのだ?
この杯をのけてくださいというイエスの祈りを無視して、弟子の裏切りの後、磔刑で殺したのがバイブルの神なのだから。
まあ、神様の悪口はこの辺にしておこう。
そしてこのことは、すべての統合失調症者にいえることではないが、仲間はずれによって疎外され、いじめによって虐待を受けた人々にとって、あまりにも多数派の世界は住みにくい過酷な世界であるから、特殊な思考と言語によってそんな世界から距離を置きたくなるのも当たり前だからだ。
そして若い患者さんは、その見解を共有してくれる信じられる他者を探すが、そいつらは年若き統合失調症者を食い物にするハイエナのごときえせ理解者である。
悲しいことだ。



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