12歳のエリックは母親と2人暮らし。
ある日、幼少時に受けた輸血のおかげで
エイズ患者になった少年デクスターが隣家に越してきた。
学校へもいけないデクスターは毎日庭で独り遊びに興じていた。
同じように孤独な少年であったエリックは、
母親から禁じられていたにもかかわらず、デクスターと交流するようになる。
2人でタイヤチューブに乗って川を下り町のスーパーへも出かけるが、
エイズ患者が店にいたことは町の噂になるほどだった。
新聞でニューオリンズの医者がエイズの治療法を開発したというニュースを知ったエリックは、
デクスターを誘い、タイヤチューブをつなげた自家製のイカダで
ミシシッピー川を下る旅に出発する。
夜空の下に眠る夜、デクスターはときどき宇宙の果てにいるような夢を見ると打ち明ける。
エリックは自分の汚れたスニーカーを彼に抱かせ
「この靴を見れば僕がそばにいるとわかるさ」と勇気づけるが……。
お薦め度★★★★