久利生たちの目の前に立ちふさがる、
絶対に侵してはならない大使館の領域!
ネウストリア公国大使館の裏通りで、
パーティーコンパニオンの女性が車にはねられ死んだ。
東京地検城西支部の久利生公平検事(木村拓哉)は、
事務官の麻木千佳(北川景子)と共に事故を起こした運転手を取り調べる。
すると、ふたりの前に、
かつて久利生の事務官を務めていた雨宮舞子(松たか子)が現れた。
現在、大阪地検難波支部で検事として活躍する雨宮は、
広域暴力団が絡んだ恐喝事件を追っており、
その重要な証人が、久利生が担当する事故の被害者女性だったのである。
これは単なる交通事故ではない。
そう感じた久利生と雨宮は、合同捜査を開始するが、
雨宮は久利生のあまりの変わらなさに呆れる。
事故当時の状況を知るために、
ネウストリア公国の大使館員から話を聞こうとする久利生。
大使館に出向き直接交渉を試みるが、あっさりと断わられる。
なぜなら、大使館には日本の司法がまったく及ばない
「治外法権」が存在するからだ。
言ってみれば、それは、日本のなかに存在する外国。
国際社会における各国の当然の権利であって、
正義の名の下にそれを侵すことは、
外交を崩壊させかねない禁断の行為だった。
諦めきれない久利生はアプローチを重ねるが、
当然の事ながら大使館はまったく応じず、
やがて、事態を重く見た日本の外務省・松葉圭介(佐藤浩市)から、
思いがけない圧力さえかかってくることに。
さすがの久利生も、「大使館」という決して侵してはならない
“絶対領域"の前になす術なく、捜査が進展せず暗礁に乗り上げてしまう…。
果たして、久利生は「大使館の壁」の向こうにある
真実にたどり着けることが出来るのかー。
「ヒーロー」にしてはおとなし過ぎかもしれません。
お薦め度★★★☆