北陸のある刑務所の指導技官・倉島英二のもとに、
ある日、亡き妻・洋子が残した2枚の絵手紙が届く。
そこには、1羽のスズメの絵とともに“故郷の海を訪れ、
散骨して欲しい"との想いが記されていた。
そして、もう1枚は、洋子の故郷・長崎県平戸市の郵便局への“局留め郵便"だった。
その受け取り期限まで、あと10日。
刑務所に歌手として慰問にきていた洋子とは穏やかで幸せな夫婦生活を営んでいた。
長く連れ添った妻とはお互いを理解し合えていたと思っていたのだが、
妻はなぜ生前その想いを伝えてくれなかったのか・・・。
妻の真意を知るため、彼女の故郷を訪れることを心に決める。
妻の故郷を目指すなかで出会う多くの人々。
彼らと心を通わせ、彼らの家族や夫婦の悩みや想いに触れていくうちに蘇る、
洋子との心温かくも何気ない日常の記憶の数々。
さまざまな人生に触れ、さまざまな想いを胸に目的の地に辿り着いた英二は、
遺言に従い散骨する。
そのとき、彼に届いた妻の本当の想いとは―。
まさに健さんの映画です。
お薦め度★★★★