1960年ローマオリンピック。400メートル走決勝、
世界記録を出していたインド代表ミルカ・シンは
金メダルを期待されていた。
しかし、彼はゴール手前で後ろを振り返った・・・結果4位に転落、
「インドスポーツ界最大の悲劇」と国中を落胆させ、
バッシングを受けることになる。
後日、インドとパキスタンとの間で親善陸上大会が計画され、
ミルカはインド団長に指名されたが、彼はそれを頑なに断った。
説得せよという首相の命令を受け、
担当大臣と長年ミルカを支えたコーチは彼の住むチャンディガルへ向かう。
チャンディガルへ向かう汽車の中で、
コーチはミルカがパキスタンへ行きたがらない理由を話しはじめる。
1947年イギリスからの独立後、
インドとパキスタンとの国土分断の混乱の中、
幼いミルカが家族と暮らすシク教徒の村に悲劇が襲う。
祖国の分断、家族の虐殺、難民生活・・・
ミルカが背負った想像を絶する苦悩とは。
ミルカが決勝ゴール直前で後ろを振り返った理由が徐々に解き明かされていく。
お薦め度★★★★☆