都内で発生した強盗殺人。被疑者の一人は、過去の未解決殺人事件の重要参考人だった。
捜査方針を巡って、対立する二人の検事。法でさばけない罪人は、罪を免れ赦されるのか。
罪と罰、善と悪、そして、司法と検察官…。正しいのは、どちらの正義か?
都内で発生した殺人事件。犯人は不明。
事件を担当する検察官は、東京地検刑事部のエリート検事・最上と、
刑事部に配属されてきた駆け出しの検事・沖野。
最上は複数いる被疑者の中から、一人の男に狙いを定め、執拗に追い詰めていく。
その男・松倉は、過去に時効を迎えてしまった未解決殺人事件の重要参考人であった人物だ。
最上を師と仰ぐ沖野は被害者に自白させるべく取り調べに力を入れるのだが、
松倉は犯行を否認し続け、一向に手ごたえが得られない。
やがて沖野は、最上の捜査方針に疑問を持ち始める。
「最上さんは、松倉を、犯人に仕立て上げようとしているのではないか?」・・・。
互いの正義を賭けて対立する二人の検事。彼らの戦いに、待ち受けていた決着とは――。
お薦め度★★★☆