
興行収入的に失望する結果となった『ケーブル・ガイ』から復活したジム・キャリーは、この心温まる、しかも陽気な1997年のコメディでファンの望みをかなえた。言葉と動きに長けたキャリーにぴったりの設定で、何事も嘘で切り抜けてしまう癖のある弁護士が、息子の誕生日に1日だけ決して嘘をつかず、誠心誠意、真実だけを話すというプレゼントを贈ることになる。さあ、大変だ! いつもの罪のない嘘、自己弁護、明らかな欺瞞で固めたいつもの鎧を脱ぐと、無力な弁護士は、歯に衣着せぬ真実や、無礼なほどの真実だけをまくしたてていた。脚本は主題を浮き彫りにする程度にはうまく書けているが、お涙頂戴のハッピー・エンドまで映画を引っぱっていくのは、特に裁判を遅らせるために文字通り自分で自分を襲う愉快な浴室の場面で顕著なように、キャリーの力である。
子供と父親をテーマとした映画には弱いです。(親子愛)
これでこそジムキャリーです。笑えます。
お薦め度★★★★