☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
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上橋菜穂子『狐笛のかなた』

2007-09-11 | 上橋菜穂子
地味に続けてます  積本消化④

上橋菜穂子さんの『狐笛のかなた』とは
隣り合う国。「春名ノ国」と「湯来ノ国」では、領土を巡る争いが長年起こっていた。
母から受け継いだ不思議な力を持つ「小夜」
「湯来ノ国」からの呪いを避けるため閉じ込められた「小春丸」
二人が出会うきっかけとなった、霊孤「野火」
成長し、それぞれの境遇により3者とも両国の争いに巻き込まれていったが、三者すべてが自分の「味方」ではなかったーー
両国の争いの行き着く先は?幼い頃に出会った彼らの運命は?


文句なし!で、今年の一位です。 
荻原さん好きーなら、好きなタイプの本かと思います。迷わず読んでOK!
私は文庫で買って読みましたが、ハードカバーの装丁が、また美しいですね・・是非手に取りたいです・・
精霊~よりも、より児童書!という感じの本でした。好きです。


以下ネタバレ

途中でうっかり涙ぐむ・・・
花乃さん・・小夜・・野火・・

物語は、小春丸と小夜の可愛い出会いから始まり・・と来た時点でもう好きだ!
と思いました。なんだこの子ら・・めんこいぞ・・!!
そして同時に、この物語は小夜と小春丸の闘いであり恋の物語・・かと思いきや、
野火登場!途中からあんまり小春丸出てこなかったよ!と、ちょっとびっくり拍子抜けしつつ、野火・・・野火・・・!
好きだ皆好きだ!
でも一番好きなのは、大朗だ!(まて)
大朗と鈴と一太も好きでした。あとは春望ら有路ノ一族も湯来ノ一族も。
でもやっぱりもっと小春丸との話が読みたかったかなあ。小夜と野火との再会。
小春丸から呪いやつを取り除いたあとも、小春丸がそうとわかっててでももう止まらないところまできてしまっていたのが、悲しかったです。
小夜ともっとずっと一緒に小さい頃にいられたら、また何か変わっていたのかな・・小春丸もいなくならなくてよかったです。
あと、そこにいくか!って感じかもですが、春望の話も・・
春望が小夜に、領土あげればって言われて、叫びだした話も、すごくもうどうしょうもないこのやりきれない感情が伝わってきて、うむむ・・涙です。

一体最後、どのような形で終わるのか、とても怖かったです。
野火はいなくなっちゃうのか。小春丸は?そして小夜は?
あの終わり方、私は好きです。最後まで野火はいなくなって、小夜と別れてしまうと思っていたので、嬉しかったです。小春丸と大朗が小夜たち夫婦(笑)と子どもの姿を見たシーンも好きでした。


9月も文庫化ないようですが、10月くらいには次の巻文庫化するだろうと、『闇の守り人』を読もうとしたら。
はさまっていたお知らせに、次巻「来春」発売予定の文字が・・・え・・・らいしゅん・・?春って・・春っていつ・・35度の猛暑日に、激しい衝撃を受けました。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (夏歌)
2007-09-11 20:23:45
 読まれましたか・・・!!ムホホッ(怪)
 実はことはさんが読むのを待ってました(笑)
 文庫化してるのは知りませんでした・・・。私はハードカバーで読んだ派です。この本が上橋さんの初読み本だったので未だに印象に残ってます。
 ただ、読んだのが随分前なので内容をろくすっぽ覚えてなかったり・・・(笑)
 概要とかおおまかな所は覚えてるんですけどラストがスッポリ記憶から抜け落ちてます・・・!
 この記事に刺激されて再読を検討中です!!(当分は時間取れそうにありませんが・笑)
 
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再読を・・! (ことは)
2007-09-11 22:10:21
>夏歌さん

いやもう本当に好きです(告白)
もう小春丸が・・小夜が・・野火が・・・!!!
小春丸と小夜の密会(?!)がひたすら可愛くて、途中からは野火が切なくてもう・・あああ・・。
もっと早く読めばよかったです。
探し回るも、なかなか本屋に置いてなくて!『精霊の守り人』の文庫化開始あたりから、なぜかこれも平積みされていてそこでやっとゲット!となりました!
夏歌さんは、ハードの方で読んだのですね・・ネットで表紙を確認した感じでは、青空と雲のなんだか素敵な表紙でした・・さっ触りたい・・

ラストは・・!ラスト素敵でしたよ・・!思い出してくださ・・!なんかこう、ほわんふわわわうふふ・・みたいな感じでした(…)是非再読を・・!
でも再読を優先するか、新たな物語の世界に入り込むか、迷うところです。時間がないとさらに・・ですよね・・!!再読したいけど~新しい本も読みたいし~ドラマも見たい~エンドレス~
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Unknown (さく)
2007-09-23 01:00:20
こんばんは!
覚えていらっしゃるでしょうか……汗
私もコレよんだので思わずコメントをv
や、もう、これ大好きッス!!!!
精霊の守り人のような壮大なファンタジーというわけではなく、ただ単に小夜や野火や小春丸の掛け合いがめちゃくちゃツボりました。。。!
最後あたりもう、涙腺がヤバくて…(結局決壊しましたが^^)
ほんと、良質なファンタジーを読めて幸せでしたよ♪
読んだ後、ありがとうありがとうと何回も言いたくなりましたよ(なぜかは分からんけれども。)
もう、大好きな作品です!!

では。。長文しつれいしまーす。。
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おおおおお (ことは)
2007-09-28 15:41:33
>さくさん

ここんばんは!!!お返事遅くなってしまってすみませ・・本当に・・!
覚えてるどころか、ティータイムなブログいつも拝見してますー!上橋さん関連では、さくさんのところで感想を読んだ『獣の奏者』が!!読みたいです。と、その前に守り人シリーズ読破を目指します!

狐笛~よかったです!!今現在今年読んだ本でベスト1!です・・!
私も涙腺決壊しました・・あれは涙が出ますよね・!
野火が切ない!小夜頑張ってる!小春丸ー!
3人が可愛かったです!最初の頃の三人の出逢いとか・・!
ずんずんページめくって気がついたら、ラスト!
ラストも素敵によかったです・・!悲しい終りだったらどうしよう~と思ってたのですが・・!なんかこう悲しい切ないなかにもほんわりあったかいあれが!!って感じで・・!!
・・・興奮して何を言ってるのか意味がわからなくなってきました・・(汗)

こんなところであれですが、恩田さんの『小説以外』私も読みました。あそこに書いてあった本を全部読んだら、さらに恩田陸作品を楽しめそうですよね・・!
リストアップしてみたのですが、全部読みおわるのはいつになることやらー・・という状態です(笑)
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