☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
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田代裕彦さん『平井骸惚此中ニ有リ』読!

2006-07-23 | ■さ・た・な行の作家
これは自分の性格ゆえ、どのみちそのままであろうと。
そう思ってしまうのも、またたいそうおかしなことであります。
などと思ってしまうのでありました。

田代裕彦さん『平井骸惚此中ニ有リ』とは
時は大正12年。
昔ながらのその閑静な街にたたずむ家の前に、土下座をするものあり。
彼の名を、河上太一。
帝大生ながら、探偵小説を志すものとして、
探偵小説「平井骸惚」に弟子入り志願したのでありました。
あれやこれやとしているうちに、
やがて探偵小説評論家の殺人事件が舞い込んできたのであります。
弟子入りテストとして、
土下座青年河上は、その事件の謎解きを始めることとなりましたと。

なんていうか、文体と雰囲気が素敵な一冊でした。
落語風というか。。
どこかに、歌舞伎の太夫がいて、三味線ひいてるんじゃないか。。
みたいな感覚におちいれます。
好きです。

ミステリーということですが、そんな堅苦しくもなく、
登場人物もよい感じで・・。
涼・撥子が、かわいかった。。(主人公はどうした)
微妙に恋愛(?)が入ってるのも好みでした。
小生と涼のかけ合いもテンポよくおもしろかったです。

さて。
「五月晴れ」っていうのが、何度か出てきたのですが。
「梅雨の合間の晴れ間」を指しますよね?(単に5月の晴天もさすけれども)
今梅雨って6月~7月ってところが多いけど。
昔は五月ごろに梅雨が来てたのかなぁ。と。
そんなことも思いつつ。

やはり独特の言葉の言い回しが素敵でした。
題名もそれっぽくて素敵だった。
ので、せっかくだから、序章と終章も、
なにかそれっぽい言葉で言って欲しかったです。
「事始」とか。蘭学事始みたく。それじゃ意味がおかしいなぁ。
「物語此処ニ始マレリ」。とか?それも意味がおかしいか。。
とにかく、それっぽいのを!せっかくだから!

以下続刊のようなので、見つけ次第読んで見たいと思います。

ライトノベルを読むと、読んでる最中に思ったことが、
その話の文体になりがちです。此の記事の最初の言葉も、それ。
あぁ、またなってるよと思い、読書メモに残してあった言葉でした。
しかし、その元となったことは実にくだらない。

さて、明日はバイトなので早く寝なくては。
というか、月曜提出のレポートが終わってないのですが。。。

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