港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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1966年 『家へは帰れない』 シャングリラス

2015-09-22 01:51:57 | 続・60年代ポップス変遷史

”I Can Never Go Home Anymore” Shangri-las



1965年、ジョージ・モートンの作詞・作曲によりシャングリラスが唄った全米6位の異色曲です。
シャングリラスはベティとメアリーのウェイス姉妹、メリーアンとマージのガンザー姉妹による四人のガールズ
グループですが、ベティが舞台や写真に対する恐怖感が強すぎてほとんど表舞台にでなかったために
三人グループと思われているようです。
60年代後半のヒッピー文化を思い起こさせる不良っぽさとワイルドさで屈折した思春期をテーマにし、
深い陰を前面に押し出した曲調に仕上げています。
親に反対され家出した娘が彼に棄てられて家に帰ろうとした時には既に母親が亡くなっていたという
歌詞ですが、そのいきさつや悲しみを呟くように語りかけ、
「ダメよ、私のようにならないで、こんなになってしまうともう家には帰れなくなってしまうから」
と、同じ世代の若者たちに警告し自制を促しているように思われます。

I'm gonna hide if she don't leave me alone
I'm gonna run away
Don't !!
'caus you can never go home anymore

↓はシャングリラスの『家へは帰れない』 YOUTUBEより