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ちいさい秋みつけた

2015-09-06 08:18:45 | 唱歌・童謡・日本のうた

ちいさい秋みつけた

サトウハチロー 作詞
中田喜直 作曲

誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
めかくし鬼さん 手のなる方へ
澄ましたお耳に かすかにしみた
呼んでる口笛 もずの声
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた

YOUTUBEより


晩夏の日常の中にふと気づいた感触にかすかな秋の気配…
この詩は、一番が聴覚であるのに対して、二番は肌に感じる触覚、三番は視覚で綴られています。
よくよく詩を吟味すればかなり難解な構成になっているようです。
誰かさんとはいったい誰なのでしょう。
そして、誰かさんが見つけたことを認識したこの歌の当人はどんな境遇の人なのでしょう。
想像すれば想像するほど詩の内容がさまざまに解釈できそうです。
いずれにしても、作詞者のいう「言いしれぬ秋」の感触が 繊細な歌詞の一つ一つからひしひしと伝わってきます。
童謡としては比較的新しい昭和30年の作品です。