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映画音楽史(227) 『軽蔑』 1964年公開

2014-09-08 03:14:19 | 映画音楽



『軽蔑』 Le mépris (仏) 1963年制作
監督 ジャン・リュク・ゴダール
音楽 ジョルジュ・ドルリュー
主演 カミーユ … ブリジット・バルドー
    ポール … ミシェル・ピッコリ
    プロコシュ … ジャック・パランス
    映画監督 … フリッツ・ラング
主題歌 『カミーユのテーマ』 ( Theme de Camille ) 演奏・サウンドトラック

イタリアの人気作家アルベルト・モラヴィアの小説の映画化で、現代人の愛の倦怠と挫折を描いたゴダール作品。
女優のカミーユとその夫で脚本家のポールは新作映画の打ち合わせのため、監督と共にプロデューサーのプロコシュ
に呼び出された。そこでカミーユはプロデューサーに卑屈なポールに嫌気がさす。映画の撮影が始まったがカミーユは
ポールを軽蔑し続ける。ポールが何故軽蔑するのかと問い質してもそれに応ず、ただ軽蔑する。しかし、カミーユは
夫のポールをカプリ島の撮影現場に残したまま、プロコシュと二人でローマに戻る途中に交通事故で死亡してしまう。

クラシックを思わせるような主題歌の『カミーユのテーマ』はジョルジュ・ドルリューの作曲で、深みのあるテーマを美しい
ストリングスにのせて随所で聞かせてくれます。

↓はサウンドトラックによる『カミーユのテーマ』 YOUTUBEより


また、この映画では、カミーユとポール夫妻、監督、プロデューサーの四人が劇場でショウを見ながら打ち合わせを
するシーンにおいて『24000のキッス』が挿入歌として使われています。四人の会話と交錯しないように音楽を切り貼り
するという特異な手法でした。残念ながら唄っていた歌手は不明です。
そのサウンドトラックはありませんのでアドリアーノ・チェレンターノの『24000のキッス』を貼っておきます。

Ah... ma mi... Ti voglio bene
Con 24 (venti quatro) mila baci
oggi saprei perche' l'amore
vuole ogni tanto mille baci
mille carezze all'ora all'ora

↓はアドリアーノ・チェレンターノの『24000のキッス』 YOUTUBEより


どうでもいい話ですが
この歌の日本語ヴァージョンの歌詞 (藤木孝)
「一秒のキッスを 一日続ければ 24000 イェー… 」
どう見ても計算が合いません。