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映画音楽史(238) 『クレイジー・ジャンボリー』 1965年公開

2014-09-21 08:03:23 | 映画音楽



『クレイジー・ジャンボリー』 Get Yourself a College Girl (米) 1964年制作
監督 シドニー・ミラー
音楽 フレッド・カーガー
主演 テリー … マリー・アン・モブレー
    ゲイリー … チャド・イベレット
    モリソン … ウィラード・ウォーターマン
    マージ … ジョーン・オブライエン
    リン … ナンシー・シナトラ
主題歌 『クレイジー・ジャンボリー』 ( Get Yourself a College Girl ) 唄・マリー・アン・モブレー

ポピュラーソングライターの女子大生が巻き起こす学園ドラマで、当時の人気歌手や楽団を動員した音楽映画。
女子大生のテリーは学校に内緒でポピュラーソングを書いていたが音楽出版社ゲイリーが学校に電話したことで秘密が
バレる。テリーは学校からの処分を待つ間に仲間たちとスキーに出かける。テリーがそのホテルのクラブで踊った老紳士
は何と学校の実力者の上院議員モリソンであったが、そこで大珍事が起こり新聞にも載ってさらに大騒ぎとなってしまう。

映画の主題歌はマリー・アン・モブレーの ‘ Get Yourself a College Girl ’なのですが、まったく話題にもならず、ヒットも
しませんでした。主題歌は https://www.youtube.com/watch?v=6_p1eVIAW7Y でご確認ください。
この映画はゲスト出演のミュージシャンたちの顔ぶれが豪華だというのが売り物でした。ディーヴ・クラーク・ファイヴ、
ジ・アニマルズ、ナンシー・シナトラなどが出演してはいましたが、マイナーな曲ばかりでした。ナンシー・シナトラは
『ボロニー・マロニー』を、アニマルズは『ブルー・フィーリング』を唄っていましたが日本では殆ど知られていません。

そんな挿入歌の中、この映画でひと際輝いていたのがアストラッド・ジルベルトが唄った『イパネマの娘』でした。この曲は
アントニオ・カルロス・シジョビンが作曲、原詩はヴィニシウス・ディ・モライスが作詞、これにノーマン・ギンベルが英詩を
つけたものです。スタン・ゲッツの演奏をバックにジルベルトが唄って、ボサノヴァの名曲として世界中に知れ渡りました。
その後さまざまなアレンジのレコードが出回りましたが、映画ではオリジナルヴァージョンを聞くことができます。

Tall and tan and young and lovely
The girl from Ipanema goes walking
And when she passes
Each one she passes goes ah…

↓はアストラッド・ジルベルトの『イパネマの娘』 ( The Girl From Ipanema )  YOUTUBEより