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映画音楽史(234) 『女ともだち』 1964年公開

2014-09-16 09:30:37 | 映画音楽



『女ともだち』 Le Amiche (伊) 1955年制作
監督 ミケランジェロ・アントニオーニ
音楽 ジョヴァンニ・フスコ
主演 クレリア … エレオノラ・ロッシ・ドラーゴ
    カルロ … フランコ・ファブリッツィ
    ロレンツォ … エットレ・マンニ
    ロゼッタ … マドレーヌ・フィッシャー
    ネネ … ヴァレンティーナ・コルテーゼ
    モミナ … イヴォンヌ・フルノー
主題歌 『女ともだち』 ( Le Amiche ) 演奏・サウンドトラック

チェーザレ・パバーゼの小説をもとに、トリノのブティックを舞台にして女ともだちとそれに関わる人々との無味な人間関係
を鋭い感覚で描いたアントニオーニ監督の初期作で、彼の知的リアリズムの才能を世に知らしめた記念すべき作品。
クレリアは洋服店の責任者としてトリノに着任したが、そこでロゼッタという娘が自殺未遂事件を起こす。この事件をきっかけ
にしてクレリアは四人の仕事仲間の女性と友達になるが、事件が尾を引いてトラブルが続く。女ともだちの自分本位の振る
舞いに嫌気のさしたクレリアは仕事を辞める覚悟でリーダー格のモナミを罵倒してトリノを去る。クレリアを慕うカルロは
彼女が去っていく列車を静かに見送る。

主題歌の『女ともだち』はジョヴァンニ・フスコの作曲でサウンドトラックも彼の楽団の演奏によるものです。アンニュイな
メロディは人間不信の冷たさを見事に表わしていて、映画ではタイトルバックとエンディングに流れていました。

↓はサウンドトラックによる『女ともだち』 YOUTUBEより