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根っこが生えてしまってからの活動記録

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

2013-04-14 08:12:54 | 父ちゃんのオモチャ
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4/12(金)村上春樹の新刊が発売されました。都内の書店では長い行列が…なんて報道をされていましたが、地方ではそんな事も無く普通に手に入りました。

「1Q84」から3年ぶりの書き下ろし長編。この新刊に関しての情報はタイトル以外伏せられていたらしいのですが、その事もあって私は新刊の発売を当日の朝のニュースで知りました。

運良く入手した「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」。これまた運良く集中して読める状況になった次の日の土曜…一日で読了してしまいました。

前作の様に「殺し屋」「教祖」「別世界」など強力な要素は登場しません。とても現実的な物語の骨組み。
と言っても、そこかしこに村上春樹的な夢の描写や異性関係の展開は健在で、「親しい個人的な友達」との関係に結論が出ない終わり方もいつもの展開。

そんな中で物語に殺人事件が絡んでくる事と、いつもの性描写にホモセクシャルの要素が含まれているのが新しいというか驚きというか…

とにかくストレートに読みやすい作品だと思います。

他のレビューでは「風の歌を聴け」など初期の作品と雰囲気が似ていると言われているので、そちらも読み返してみようかな。


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