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衝撃の報告 : 『「福島県の子ども」の病死者数について 』中手聖一さんのレポート

2012-05-26 12:28:46 | フクシマの怒り

「福島県の子ども」の病死者数について
-政府・人口動態統計から分かった事故後の変化-
中手聖一2012/5/14

事故から1 年以上経ってしまいましたが、行政府は放射能汚染による健康影響状況を解明する努力を
怠ったままです。国は福島県内の「患者調査」(※1)を除外し、県の「健康管理調査」は、リスクを小
児甲状腺ガンだけと決め付けて行われています。被害を未然防止する対策を十分とらないまま、「この
程度なら被害は出ない」という“放射能安全神話”を振りまいて、子どもたちをなしくずしに“日常”
に引き戻そうとしているように思えます。
一方でインターネットなどを通して、「高校生の急死」や「甲状腺のう胞の異常」、「福島県の死亡者
増」等の情報も流れ、既に被害が出ているのではないかとの心配も募ります。
このレポートでは、政府が集計公表している人口動態統計から、福島の子どもたちの病死者数の変化
についてご報告します。動態統計は、市町村に届けが出された出生や死亡などの情報を集計したもので、
月次データは2011 年11 月分まで公表されています。震災・原発事故後も、一部のデータを除い
て信頼できるものと判断しました。(全文PDF)

 

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『7月以降の病死者数に大きな変化が現れています。通常、病死者は冬春に多く、夏秋は少ない傾向が全国的にあります。これは大人も子どもも同じです。しかし、2011年は夏秋の病死者数が多く、ほぼ直線的に累計数が増加しています。もしもこの傾向が2012年も続いた場合は、“統計上の有意差”となりうるほどのハイペースで、子どもの病死者数が増加したことが分かりました。このような現象が起こることはとても稀なことで、全国でも僅かしかありません。宮城県や岩手県では起こっていないことです。昨年の夏以降に、福島の子どもたちの体に異変が起こっている可能性を疑わざるを得ません。』

『亡くなった子どもたちの数を、死因別にまとめたものが、右のグラフです。「心疾患」による死亡数が2倍に増えています(先天性の心臓障がいを患っていた子どもが、心疾患でなくなった場合も含まれます)。これも他の被災県にはないことです。「感染症」「癌・白血病」「肺炎」も増えています。このグラフは参考程度にしかならないものですが、昨夏からの増加と考え合わせ、ご報告することにしました。』


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