とことこ日記~リタイアな日々

透析しながら、歌舞伎に映画、コンサート。
日々に感謝しながら、おまけの人生楽しみたい。

通し狂言仮名手本忠臣蔵第三部

2016年12月18日 | 古典芸能
3か月にわたって全段上演された仮名手本忠臣蔵ですが
ついに討ち入りですよ

今回ちょうどいい席が取れなくて、一番前の脇のほうの席
定式幕がそびえたって見えるんですね~
近すぎる
花道のいいとこ(すっぽん)が見えない

しかし、役者の表情が見えるし裏の様子も覗ける感じで、
黒子や後見の動きが分かるということでなかなか楽しかったです
まさに現場に居合わせたような臨場感

文楽での仮名手本を最後まで見てるのでわかりやすい

八段目 道行旅路の嫁入り

文楽とほぼ同じで、浄瑠璃が語り、役者が踊る
人間が踊るのがやはり楽しいかも
娘小浪の児太郎がまじかで観ても娘に見えて可愛い

九段目 山科閑居の場

ここも文楽とほぼ同じ。
ただ文楽は上手から人形が出入り、歌舞伎は花道があるので当然ながら下手から
役者がそれぞれセリフを言うということで、やはり共感性は高まるかも

ところで、第一部で塩谷判官だった梅玉さんが、第三部では大星になります
自分で敵を取る形

幸四郎が、第一部で大星ですが、ここでは加古川本蔵で熱演
この九段目で幸四郎と吉右衛門が共演、なんてことがあったら素晴らしいでしょう・・
大星に幸四郎、吉右衛門の本蔵
まあなさそうですが

十段目 天川屋義平内の場

これも同じ感じで、と思ったら
義平と奥さんの物語りが入ります。歌舞伎っぽい

十一段目
高家表門討ち入りの場
同 広間の場
同 奥庭泉水の場
同 柴部屋本懐焼香の場

文楽では討ち入り飛ばして引揚ですが
歌舞伎ですからここはやはり大事ですよ
なにしろ一番前で、目撃者の気分ですね

泉水の場で、松緑の小林平八郎と亀寿さんの竹森喜多八の立ち回りが
すこし写実的かもという力の入ったもので、拍手いっぱい

ところで亀寿さんの声がいいなあと前から思っていたけど、祖父が羽左衛門なんですね
兄の亀三郎さんとともに、あのいい声を引き継いでいますね。今後も楽しみです。

花水橋引揚の場

引き上げる志士を道の途中で迎える、若狭之助を左団次(初役だそうで)
第一部で、高師直を演じているので、ちょっとくすぐったい
個人的に笑っちゃいます

志士が全員名乗ります。多分歌舞伎での演出でしょう。
花道を洋々と引き上げる。
江戸庶民喜んだでしょうね


三か月続けて観て大満足でした。ここで通しで観られたのは幸せ
ただもういいな・・疲れが半端ない