はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

悪役の車を直す、正義の味方

2022-10-30 19:45:58 | モーリシャス:日常生活
先週火曜日夕方、愛車の右前部分を凹ませた。
一人で自宅の車庫から出庫中にこすった。事故ではない。
ちょっと音がしたな、とは思ったけどそこまで凹むとは。

Hに見せたら、びっくり半分呆れ半分怒り半分(あれ?合計1.5になっちゃった)。
きっと修理に高くつくぞと脅された。
今週働いた分がパーになったら馬鹿らしいなと内心思いつつ
その日は疲れていたので、「悪かったな。金なら払う。」と悪役のような返事をして、おしまい。

水曜日。馴染みのタクシードライバーSさんに車を凹ませた話をしたところ
「ん?あの車?その程度なら自分で直せるよ、きっと。大したことないよ。」
と嬉しいお言葉をくださった上
「ちょうど日曜朝そっちの方にお客さん連れていく仕事があるから
そのあと君の家に行って修理手伝ってあげる。」とまで言ってくださった。
敬語になってしまうぐらいありがたいお言葉。どこまでいい人なんだ、Sさん。

日曜朝。Sさんが奥さんと一緒に来てくださった。
奥さんも一目見て「これなら大したことないね」。
大変励みになるお言葉ありがとうございます。
Sさんの指示で対象部分に熱湯をかける。Sさんが内側から木の棒で押していくとだんだん元に戻って来た。
慣れた手つき。運転技術だけじゃなくて修理技術も持っているのか。すごいな。
凹みがほぼわからないレベルに直してくれた。
作業時間30分もかからず。
さすがにお茶ぐらい出させてください、と言ったところ
「次の仕事があるから遠慮しておくよ。良い週末を。」と言って颯爽と去っていった。
正義の味方か。かっこよすぎる、Sさん。

まさか車を自分で(しかも熱湯と木の棒で)修理できるなんて考えてもみなかった。
Sさんがいてくれたからできたことだけれど。


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