はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

大型貨物船事故

2020-08-08 23:56:54 | モーリシャス:お国事情
今では日本のメディアでも報道されているので
ここで細かく紹介する必要もないかと思うが一応おさらいする。

国内船主の長鋪(ながしき)汽船が保有・管理し、
商船三井が運航する大型貨物船「WAKASHIO(わかしお)」(パナマ籍)がモーリシャス島南東沖で
7月25日に座礁し船体が損傷、8月6日に燃料油が流出した。

今日にはフランス領レユニオンからも事故対策援助チームが到着、
事態の収拾にあたることになっている。
こういう時にしのごの言わず助けるフランスの対応の早さはさすが。

また、日本では報道されていないが
NGOや市民ボランティアが燃料拡散を防ぐべくオイルフェンスを作るために動いており、
そのために髪の毛を寄付する動きが出ている。
髪の毛は油を吸い取るのに適しているらしく、今までも世界の他地域で
石油流出事故があった際に使われている方法。
ネットに刈り取った草やら髪の毛を束ねて入れて、
それをチューブ状にしたものをオイルフェンスとして使う。

初めて「髪の毛を寄付しましょう」と聞いた時には
またガセネタか?と思ってしまったのだけど、私が無知なだけだった。

モーリシャス政府は技術も物資もないこともあり
大した対応はできておらず、フランスなどの他国に支援を求めている。
他方、一般市民は漏れが報告されるといち早く動き出した印象。

モーリシャス人は予定外のことが起こることに慣れているので
非常時に対する対応力が高い。
と思ったが、日本でも地震の際の市民ボランティアの対応は迅速なので、
これに関しては日本とモーリシャスの差ではないのかもしれない。
コモンセンスで対応できる事象に関しては国を問わず
一般市民レベルの方が政府よりも素早く対応できるということなのかも。
それ以上の作業、例えば燃料を海から回収する、とかになると
技術的に限界があるので一般市民だけでは対応できないけれど。

インド洋の貴婦人と呼ばれ、
エメラルドブルーのラグーンを売りにしている観光地
モーリシャスにおいて、石油流出事故が起こるとは。
いたたまれない気持ちになる。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。