年頭の言葉・・・医道の日本・投稿
日鍼会・元代議員
中川 節
健保問題の根底には、現在の「医療制度」
にある歴史的な歪みの重みを明確に見据えた
上での根源的な変革を要する問題点がある。
それは、鍼灸医術が、患者の健康を守り維
持できるための医療技術として正当に評価さ
れた「医療・保険制度」の確立である。
この根源的な制度変革のスタートが「鍼灸
医師制度」と「手技療法師制度」の法制定で あ
り、これを土台にした「健康保険法」の改
正である。
資格者の「医療行為」を、健保法上の「指
定医療機関」として位置づけずに「療養費」
に固定したままで、目先の「かかりやすさ」
を求める療養費委任払いの推進によって解決
しようとして来た、これまでの業界の健保運
動のあり方は明確に誤りである。
業界がめざす「医師との連携を図る日本型
総合医療」も、法的土台を固める観点と目標
を鮮明にせずに進める取り組みでは、所詮画
餅に過ぎず、未来の展望は切り開けない!
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