チャレンジ鍼灸師82歳:今、新しい医学・医療創造の志に燃えて生きる!

青春時代の社会変革活動の挫折をのりこえ、鍼灸の道へ。

臨床的全科医として・・・・・①-b

2013年09月04日 | 最近の治療体験から

この患者(FY)は、半年ぐらい前から、舌の右半分の苦いような「違和感」を訴え始めた。

「味覚異常」でもないらしい。常に気になり「イライラするようだ。

 

「口腔外科」へ何度か行ったが、明確な診断はなく、

治療も何か投薬されたが効果がなかったと、相談された。

 

それ以前に、口を開くときの顎の痛みを治療したことがあった。

このときは、口腔外科で「顎関節症」と診断されたが、

やはり、結局は②~3回の鍼で完治した。

 

今回は、鍼をすると確かに違和感は軽減するが、完治しない。

いつも、来院するたびに前よりいいが、残っている・・・・・というのである。

 

「口が苦い」というのは、古典では「胆経の症状」とされているので

胆経の右陽稜泉に置鍼してみたが、著しい効果は感じられなかった。

それで「腕踝鍼」を試みた。「上1」部に置鍼してみると

舌の苦味がほとんど取れたと本人が喜んで言った。

 

しかし、次回の治療開始時には、いつも「前よりはいいが少し残っている」と

いつも同じ訴えである!

 

これから、再度「これに胆経の治療を加えたみよう」と考えている。

 

 


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