チャレンジ鍼灸師82歳:今、新しい医学・医療創造の志に燃えて生きる!

青春時代の社会変革活動の挫折をのりこえ、鍼灸の道へ。

臨床的全科医として・・・・・①-c

2013年09月09日 | 最近の治療体験から

先日(9月7日)の治療で

患者(FY)の右舌の違和感(苦味)がほとんど消えた!

 

いつもの治療は

手根・足根針(手・足首で全身の症状を治療する鍼法)の「手上1部」だけの

置鍼であったが、

今回は、「古典」の「経絡説」に基づき、口は胆経の症状であるから

右下肢の胆経・陽陵泉を加えてみたのである。

 

「陰陽五行説」では

舌と苦は「心臓」と関連ある「5官」であり「5味」である。

そして「経脈」では、「上1部」は心経の要の経穴部である。

 

さて、この結果はどうであろう。

いつもは、「楽になった」とは言っていたが

「ほとんどなくなった」とは言わなかった!

 

今回は、明らかに違いがある。

「持続性」が楽しみである。

 

ところで

「陰陽五行説」にはいろいろな評価がある。

鍼灸学を支える古代学説である「経絡学説」と

その思想的土台である、「陰陽五行説」を

絶対的真理として固定的に考える「古典派」から

前面否定的に考える超「科学派」(現代医学盲従派?)までさまざまである。


私は、これらを、「優れた経験的原初的唯物弁証法的思考

結実として有効な作業仮説」として考えて

「古典」を拠り所に新しい道を求める「科学派」である


私は

「経絡学説」と「陰陽五行説」は

鍼灸学」を真の「学問」として確立する

第一段階の「現象論的段階」の理論として、重要な位置づけをもつと思う。

ここを踏まえて

第二段階の「実体論的段階」への「方法的探求」が今の段階である。

「鍼灸学の確立」はそれを通過した上での

「本質論的段階」へいたって

「学問としてのスタート」を切れると思う。

それが「鍼灸学の出発」だ!





 

 

 

 

 


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